展覧会の図録から

 


トップページヘもどる

私設ギャラリーへ戻る

【ベルギー王立美術館展】      2007国立国際美術館

 ベルギー王立美術館の作品の中から、16世紀後半のフランドル絵画から20世紀前半のベルギー絵画までの400年間をたどる企画。油彩画70点とデッサンからなる。
 大エルミタージュ美術館展とほぼ同時期の開催だったせいか人はそれほど多くなかった。一つ一つの作品をゆっくり見ることができて、僕としてはそこそこ満足のいく展覧会だった。[主な収録作品]
【大エルミタージュ美術館展】      2007京都市美術館

 エルミタージュ美術館のコレクションから、「都市と自然と人びと」をテーマに選んだ80点を展示。
 15世紀ヴェネツィア派から近代絵画までの幅広い作品を選んでいる。取り立てて大きな目玉になるような作品があるわけではないのだが、膨大なコレクションを所蔵しているエルミタージュ美術館の展覧会だけあって、それなりに充実している。[主な収録作品]
【揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに】    2007京都国立近代美術館

 明治以来の日本画と洋画の併存という、100年以上にもわたって続いてきた美術状況を日本画と洋画のはじまりから解きほぐし、160点余りの作品を通じて改めて見直すというテーマでの作品展。
 日本の画家が洋画の手法をどのように取り入れ、生かそうとしてきたか、その試行錯誤の様子がうかがわれる。この作品展を通じて改めて見直した画家もあり、非常に興味深かった。[主な収録作品]
【オルセー美術館展】     2006神戸市立博物館

 「19世紀 芸術家たちの楽園」というテーマの元に、絵画、彫刻、素描、装飾工芸、写真といったあらゆる分野に及ぶ様々な作品を通して19世紀の芸術家を紹介しようという作品展。
 画集なんかで見ることのできる有名な作品も多く、見応えはあった。ただ、ちょっと分野が広がりすぎていて、個人的にはもう少し的を絞ったもののほうがよかったと思う。[主な収録作品]
【応挙と芦雪】      2006奈良県立美術館

 円山応挙とその弟子長沢芦雪の代表作80余点を人物、花鳥、山水などの各ジャンルにわたって対比させ展示している。
 近年、「奇想の画家」として脚光を浴びていて、僕も関心があった芦雪だが、今までこれほど作品をまとめて見ることのできる機会はなかった。師の応挙との類似した作品の対比という展示の仕方もよく、見応えがあった。もう一度行きたかったなあ。[主な収録作品]
【プラド美術館展】     2006大阪市立美術館

 プラド美術館所蔵の、ティツィアーノからゴヤまで81点を展示。
 ベラスケスや、エル・グレコ、ムリーリョ、ゴヤといった画家の作品を近くでまとめて見ることのできる機会はそう滅多にはない。展示作品の質、量ともに期待に違わぬ展覧会である。[主な収録作品]
【ボストン美術館所蔵・肉筆浮世絵展 江戸の誘惑】   2006神戸市立博物館

 ボストン美術館所蔵のビゲローコレクションの中から、肉筆浮世絵約80点を展示。
 点数が極めて少ない鈴木春信や鳥居清長の貴重な肉筆画もあり、北斎や歌麿などの作品を含め、作品の質も高く、非常に見所が多い。個人的には文調、春章の作品と、鳥山石燕の「百鬼夜行図巻」を見ることができたことが思いがけなく、うれしかった。
 これほどの肉筆浮世絵の展覧会は、次はいつ見られるだろうか。それにしてもボストン美術館のコレクションの凄さには驚く。[主な収録作品]
【スコットランド国立美術館展】   2006奈良県立美術館

 19世紀後半のスコットランドとフランスの作家たちの油彩を中心に、素描、版画を加えた作品で構成されている。
 コローやクールベ、モネなどの有名な画家の作品ももちろん楽しめたのだが、あまりなじみのなかったスコットランド作家の自然を描いた作品にも目を引かれた。風景画好きなので、こういう作品展は気が落ち着いていい。[主な収録作品]
【オランダ絵画の黄金時代―アムステルダム国立美術館展】   2005兵庫県立美術館
 アムステルダム国立美術館所蔵のオランダ17世紀絵画の他、工芸作品を加えた93点を展示。
 フェルメールの「恋文」の他、フランス・ハルスやレンブラントなど有名な画家の作品も多数展示されており、内容は濃い。絵画だけでなく、工芸品も僕好みだった。イミテーションなんかが売っていたら、つい買ってしまったかもしれない(^^; [主な収録作品]
【魅惑の17-19世紀フランス絵画展】   2005大阪市立美術館
 南フランス、モンペリエにあるファーブル美術館所蔵の作品の中から、17、18世紀のフランスの伝統的絵画から、初期のマティスの作品まで90点を展示している。
 日本初公開のクールベの、「出会い、こんにちはクールベさん」を初め、ニコラ・プッサン、ドラクロア、コローまでの、多彩な作品が展示されている。もう少し的を絞ってもよかったかなとも思わなくもないが、反対に言えば、いろいろな作品が見ることができるということでもあり、見ていて飽きさせにくい展示になっている。[主な収録作品]
 
【ルーヴル美術館展】   2005京都市美術館
 ルーヴル美術館のフランス革命から2月革命に至る時代のフランス絵画に焦点を絞った作品73点を展示。
 画集なんかでよく見る作品が何点もあるが、これでも収蔵品のほんの一部というところがルーヴルの凄さだろう。展示の目玉の一つであるアングルの「泉」はあまり好きな作品ではないが、それでも本物は一度見たかった。家から京都市美術館まで行くのは時間がかかるのだが、行った甲斐はあった。[主な収録作品]
【ギュスターヴ・モロー展】  2005兵庫県立美術館
 ギュスターヴ・モロー美術館の改装を機に、同美術館の所蔵品の中から、「一角獣」などの油彩48点を中心に279点の作品を展示している。
 油彩画の数はやや少なく思えるが、「一角獣」や「出現」など、代表的な作品が何点か展示されていて見応えはあった。行ったのは土曜日だったが、わりと空いていて、それぞれの作品をゆっくり見ることができた。満足。[主な収録作品]
【ゴッホ展】   2005国立国際美術館
 ファン・ゴッホ美術館と、クレーラー=ミューラー美術館が所有するゴッホの作品から油彩30点、彼が影響を受けた画家の作品約30点、彼が愛蔵した書籍などの資料約60点を展示。
 初期の習作から最晩年までの作品まで展示しており、多彩な資料とともにゴッホの実像に迫ろうと企画された展覧会である。油絵の作品数の少なさから、ややもの足らない感じも受けるが、有名な作品も数点あり、質は高い。[主な収録作品]
【近代日本画の歩み−「岡倉天心と日本美術院」展】  2005なんば高島屋
 岡倉天心の生誕140年および再興院展90回の節目を機会に開催された。日本美術院の百余年に及ぶ院展主要作家の作品を展示している。
 久しぶりにここで日本画の展覧会を取り上げるが、決して日本画に関心がないというわけではない。大観や春草などの日本画は一種の清涼感が感じられて見ていて心地いい。見る機会が少ないと思える海外の作品の方に、つい行ってしまうというだけのことで・・・って言ったら、なんかちょっと言い訳がましいかな?[主な収録作品]
【ドレスデン国立美術館展−世界の鏡】   2005兵庫県立美術館
  「日本におけるドイツ 2005-2006」にあわせて開かれた展覧会。7つのセクションからなり、絵画、装飾品、家具、武具、工芸品など約200点を展示。
 多彩な展示品をセクション別に分けたということで、散漫に見えないようにまとめている。展示品はそれぞれが質の高い作品であり、見ていて飽きさせない。花粉症でもう一つ鑑賞に集中できなかったことが惜しまれる(^^;[主な収録作品]
【栄光のオランダ・フランドル絵画展】   2004神戸市立博物館
 ウィーン美術史美術館のコレクションの中で、16,17世紀のオランダ・フランドル絵画に焦点を絞った58点を展示している。
 この作品展の目玉はアジア初公開となるフェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」だが、そのほかにもルーベンスやレンブラントなどの日本初紹介の作品もある。この作品展を見るためだけに神戸まで行ったのだが、それだけの価値は十分にある。[主な収録作品]
【ランス美術館展】    2004奈良県立美術館
 フランスのランス市にあるランス美術館所蔵の作品展。19世紀フランス美術を中心にしている。展示品は絵画の他にガレのガラス器なども含め約90点。
 この作品展はランス美術館の所蔵作品の中でも、美術収集家のアンリ・ヴェニエが遺贈したコレクションを中心としているのだが、それにしても個人でこれだけ充実した作品を収集したということには驚かされる。[主な収録作品]
【マルモッタン美術館展】   2004京都市美術館
 マルモッタン・モネ美術館所蔵のモネとモリゾを中心とした印象派の作品80点を展示している。
 印象派の作品展へ行くのはかなり久しぶりになる。決して興味がないというわけではないのだが、わりと印象派の作品は紹介される機会が多いため、いつでも見に行けるという気をもってしまっていて、つい今まで行きそびれていた。今回は今まで日本であまり紹介されていなかったモリゾの作品が多く収録されているというので行ってみた。この展覧会はモリゾを知るためには格好の企画展だと思う。[主な収録作品]
【大英博物館の至宝展】   2004神戸市立博物館
 大英博物館創立250周年を記念する特別展。紹介文によると世界で唯一、日本でのみ開催されるらしい。大英博物館が所蔵する700万点にも及ぶといわれるコレクションの、いわばダイジェスト版とでもいった展覧会である。多少詰め込みすぎといった感もあるが、大英博物館を紹介する展覧会ということならこれでいいのだろう。
 土曜日に行ったのだがさすがに混んでいた。やっぱり一つ一つの作品をじっくり見るためには、できるだけ平日に行った方がいいと思う。
【ヴェネツィアの光と影】    2003大丸梅田
 ワルシャワ国立館所蔵が所蔵する16世紀から18世紀までのヴェネツィアおよびその周辺の作家の作品を集めた展覧会。
 カナレットの作品などもそうだが、ここに収録されているマリエスキのヴェネツィアの建物を描いた風景画も緻密に描かれていて、その細かさには目を見張るものがある。しかし写真を見慣れている現在の目から見れば、こういう絵を見るときには、その技術か風景そのものに感心するしかなくなってしまう。ヨーロッパの都市を描く風景画家で有名な人が少ないのはその点で損をしているんだろうなあ。[主な収録作品]
【生誕100年 大原美術館所蔵 棟方志功展】   2003京都高島屋
 棟方志功の生誕100年を記念した、大原美術館所蔵作品による回顧展。肉筆屏風画を含む70点あまりを展示している。
 この人の作品を見ると、何か懐かしさに似たような感じを覚える。そしてなにか楽しい。
 この中の「風神雷神図」なんかいいなあ。[主な収録作品]
【英国ロマン主義絵画展】     2003兵庫県立美術館
 ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵の館蔵品のなかから、イギリスロマン主義を中心に、ラファエル前派の作品を含めて、116点の油彩・水彩・素描作品で構成されている。ターナー、コンスタブルの作品が多く展示され、全体的にも風景画が多く、風景画の好きな僕には十分に楽しめた。
 この展覧会に行ったのは、神戸市立博物館のヴィクトリアン・ヌード展に行った日と同じ日である。あまり見る機会がないイギリス絵画をこれだけまとめて見ることができるというのは、今後もうないことかもしれない。[主な収録作品]
【ヴィクトリアン・ヌード】     2003神戸市立博物館
 2001年にリニューアル・オープンを迎えた、イギリスを代表するテイト・ブリテン(旧称テイト・ギャラリー)の、グランド・オープニングを飾って開催された企画の世界巡回展。
 その名の通りの展覧会である。題材に対して、別に登場人物がヌードじゃなくたっていいのではないかと思えるものもある。が、そんなことは重要ではないのだろう。描き方は類型的なものが多いが、綺麗には綺麗である。しかし、この手の絵の好き嫌いは人によって分かれるかもしれない。
  うーん、なんかコメントしづらいなあ。[主な収録作品]
【クールベ展】    2003大阪市立美術館
 クールベの作品72点を集めた展覧会
 この作品展では、クールベの作品を4つの部門に分けている。「権力としての〈男〉」「モデルとしての〈女〉」「標的としての〈鹿〉」「所有物としての〈自然〉」であるが、このなかでも僕としては「標的としての〈鹿〉」の、自然と動物を描いた作品がよかった。クールベは僕にとってあまり魅力的な画家ではなく、これまであまり見ることもなかったのだけれども。 [主な収録作品]
【ウイーン美術史美術館名品展】    2003京都国立近代美術館
 ウイーン美術史美術館のルネサンスからバロックにかけてのコレクションの展覧会。65作家の81点が展示されている。
 この美術館に行ったのはこれが初めてである。特別展の展示会場はそれほど広いとは思えないが、作品は充実していて、その不満を感じさせない。また、行った日はそれほど混んでいるということもなく、ゆっくりと見ることができた。[主な収録作品]
【大レンブラント展】    2002京都国立博物館
 レンブラントの油彩画約50点を展示している。アジアでは初の大規模な展覧会である。
 レンブラントは今までそれほど好んで見ることはなかった。だが、こう間近で何作も見るとやはり上手い。開館初日に行ったので、大変な混雑を予想していたが、割合ゆっくりと見ることができた。また、この図録は参考図版も多く収録されており非常にできがよい。[主な収録作品]
【メトロポリタン美術館展】    2002京都市美術館
 「ピカソとエコール・ド・パリ」の副題が付いている。ピカソ9点、マティスが6点、他にブラック、ピエール・ボナール、バルテュスなど、充実した作品展である。
 年代別に整理されていて、見やすい。また展示作品もバラエティーに富んでいる。1825年から1950年ごろまでのパリで活躍した画家たちのコレクションだけで、これほどの展覧会が開けるというのは、さすがに膨大な所蔵品を持つメトロポリタン美術館である。[主な収録作品]
【美術館の夢】    2002兵庫県立美術館
 兵庫県立美術館開館を記念する展覧会。松方コレクション、山村コレクションや、大原美術館所蔵の作品なども展示されている。
 兵庫県立近代美術館の流れを継承しているだけあって、常設会場は近代美術が主である。近代美術に弱い僕としてはちょっとしんどいが・・・(^^;
 開館記念ということもあってか、この特別展は見応えがある。会場は広く、これからの展覧会が楽しみである。[主な収録作品]
【葛飾北斎】    2002奈良県立美術館
 奈良県立美術館の開館30周年特別記念展。展示品は津和野の葛飾北斎美術館のコレクションを核にしている。北斎自身の版画、肉筆画はもとより、門人の作品も出展していて幅広い。
 この展覧会に先立つ3ヶ月ほど前に、津和野の葛飾北斎美術館にも行っているのだが、展示スペースが大きい分、この作品展の方が見応えがある。記念特別展にふさわしい内容と言えるだろう。[主な収録作品]
【ニューヨーク近代美術館名作展】    2002上野の森美術館
 実のところ近代美術は苦手なものが多い。だが、これだけ名作が多いと、やはり見逃すことはできない。ピカソ(11作品)、マティス(18作品)など、近代美術の巨匠の作品が充実している。
 行った日は日曜日であったが、雨にも関わらず開館前から行列ができ、昼頃にはさらに長い長蛇の列になっていた。展示作品には不満はなかったが、贅沢を言えばもう少しゆっくり見たかった。[主な収録作品]
【エルミタージュ美術館名品展】     2001ATCミュージアム
 ロシアにあるエルミタージュ美術館から、「原始文化史」、「古代ギリシア・ローマ美術」、「東洋美術」、「ロシア文化史」、「西洋美術」の五つの部門から所蔵品を集めた展覧会である。
 総数270万点といわれるエルミタージュ美術館の、いわばダイジェスト番といったところだが、さすがにいいものが揃っている。でも、もうちょっと多くの作品を見たかったなあ。まあ、仕方のないことだけど。
 この美術館は、博物館としても充実してそうである。ちなみに全ての展示室を見るのには、20キロメートル以上歩かなければいけないらしい(^^; [主な収録作品]
【デ・キリコ展】      2001美術館「えき」KYOTO
 「日本におけるイタリア2001」のイベントの一つとして開催されたもので、デ・キリコの作品の変遷を年代別に展示している。
 デ・キリコが、これほどまでに頻繁に作風を変えていることを、恥ずかしながら知らなかったので、見ていて面白かった。また、この図録の内容も悪くない。[主な収録作品]
白貂を抱く貴婦人 チャルトリスキコレクション展】   2001京都市美術館
 ポーランドのチャルトリスキ美術館の絵画や装飾品の展覧会であるが、展覧会名としては、この図録の表紙にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」の方が主題となっている。また実際の展示も「白貂を抱く貴婦人」が主で、後は添え物的な感じもしなくはない。
 数少ないダ・ヴィンチの肖像画の展示とあってか人が多かった。チャルトリスキ美術館には、レンブラントやラファエロの作品もあるそうだが、この展覧会には出展されていない。それでも人をこれだけ集めることができるというのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの知名度の高さを物語るものだろう。[主な収録作品]
【現代日本画名作展】       2001成川美術館
 この図録も総合カタログである。この美術館は日本画のみの構成であるが、どの作品も見応え十分である。
 僕が行ったときは常設作品の他に、並木恒延のうるしで描いた絵画と、平岩洋彦の日本画の作品展があったが、そのどちらもいい。
 ただ単に作品を集めたというだけではない、良質の収集内容で、好感の持てる美術館だった。 [主な収録作品]
【MOA美術館名品図録 総合編】    2001MOA美術館
 ここは毎月展示品が変わる。僕が行ったときは近代日本の美術というテーマだった。いい作品が多い。たまたまテーマが近代日本の美術となっているが、もともとこの美術館は西洋画よりも日本画の収集内容がいい。ただ、数は少ないようで3点しか見ていないが、西洋画の蔵品も悪くはない。
 この図録は総合のもので、この日に見ていない作品が多いが、見たいと思う作品が多く収録されている。 [主な収録作品]
【近代日本画の精華】        2001奈良県立美術館
 東京にある山種美術館所蔵の近代と現代の日本画の展覧会。橋本関雪、竹内栖鳳、横山大観などの作品が並ぶ。内容は質、量、共に良好。
 この前に、東京へ国立西洋美術館や、東京国立博物館に行ったときには、この山種美術館に時間的に立ち寄ることができなかった。それが近くの奈良でこんなにすぐに見れるとは思わなかった。たまたま見た雑誌にこの展覧会のことが書いていなければ行けなかっただろう。その雑誌も普段読むものではなく、偶然手にしたものだった。 [主な収録作品]
【土器の造形 ‐縄文の動・弥生の静‐】     2001東京国立博物館
 縄文時代から弥生時代に至る土器を集めた展覧会。特に、火炎土器など大型で複雑な文様のある中期の土器には、一種の迫力さえ感じられる。
 これだけの数の土器を見たのは初めてである。縄文土器の、緻密な文様などを見ていると、この時代にも土器専門の職人というものがいたのだろうか?と、当時の生活ぶりをもつい想像してしまう。
 この土器展は特別展であるが、東京国立博物館は常設展示してある作品も、質、量ともに充実していて、もう一度行ってみたい場所である。
【国立西洋美術館名作展】      2001国立西洋美術館
 さすがは国立。というか、あの名高い松方コレクションというか・・・。
 西洋美術の名品がずらりと並び、圧倒される思いである。これほど幅広いジャンルの作品を、これほどの水準でもって所蔵している美術館は、日本では他にはないであろう。  それにしても、上野公園というところは、この美術館といい、国立博物館といい、いいものが多い。
 僕が行った日はたまたま第4土曜日で、入館料が無料だった。ついていたなあ・・。 [主な収録作品]
【フェルメールとその時代 】    2000大阪市立美術館
 日蘭交流400年を記念して行われた展覧会。この展覧会に出展されたフェルメールの作品は5点(!) その5点だけで多数の人を集めるのだから、フェルメールの人気は凄い。でもフェルメールって、そんなに有名だったっけ?美術愛好家ならともかく・・・。
 この展覧会の目玉であるフェルメールは当然としても、他のオランダ画家の作品もよかったので、混んではいたが満足できた。 [主な収録作品]
【足立美術館名品展】     2000 なんば高島屋
 島根県安来市にある、足立美術館開館30周年記念と、毎日放送開局50周年を記念して開かれた展覧会。横山大観、竹内栖鳳の作品など、日本画の巨匠の名画がずらりと並ぶ。 
 この展覧会より前に鳥取へ行ったとき、この美術館に立ち寄ることも考えたが、最寄り駅からタクシーという交通の便の悪さと、入館料の2,200円というのを見て断念した。あの時行ってたらよかったなぁ・・・。 [主な収録作品]
【大原美術館の120選】      1999大原美術館
  エル・グレコの「受胎告知」や、モネ、ルノワールなど、西洋画家のコレクションが充実している。一口に大原美術館と言うが、本館の他に、工芸館や、東洋館、分館もある。
 この大原美術館に限らず、倉敷という町の美観地区は、ゆったりと楽しめるところだ。僕が行ったときは、ちょうど台風が通過する日で、観光に適した日ではなかったが、それでも十分に楽しめた。幸いそんなに天気も荒れなかったし。 [主な収録作品]
【山梨県立美術館名品選】      1999山梨県立美術館
 ミレーのコレクションが充実している美術館で、別名「ミレーの美術館」と呼ばれている。作品では特に「種まく人」が有名である。図録の表紙は「落ち穂拾い、夏」。他にもバルビゾン派の作品を中心として展示されている。
 ミレーをはじめ、クロード・ロランや、クールベなど、西洋画家の作品に見るべきものは多いが、日本画家の作品にも良質なものが多い。 [主な収録作品]
【シュルレアリスムの巨匠展】     1998近鉄あべの橋
 最初に興味を持った絵のジャンルというのは、シュルレアリスムだった。SFファンだったから、SF的なものに興味を持ったのは、自然な成り行きだったかもしれない。
 この展覧会では、絵だけではなく彫刻なども多く展示されていた。作品のうち、半分ほどは面白いと思い、半分ほどはわけがわからなかった。特に彫刻は・・・。
 しかし、どうも彫刻ってのは、苦手だな。 [主な収録作品]
【ポール・デルボー展】     1996大丸梅田
 シュルレアリスムの画家のなかでも、デルボーの作品は、あまりまとめてみることはなかった。似たような作品ばかりで、何枚も見るほどのこともないと思っていた。
 どの展覧に行っても思うことだが、やはり絵は本物を見るべきだ。簡単なことから言うと、絵の大きさも作品の重要な要素である。画集などで見てしていたつもりの絵が、本物を見たときに大きく印象が変わることがある。よく変わる場合もあれば、時には悪く変わる場合もあるが・・・。 [主な収録作品]
【バイエラー印象派から現代へ 】    1996ハウステンボス美術館
 正確には「バイエラーのまなざし:印象派から現代へ・美の系譜100年」というタイトルである。スイスのバイエラーコレクションの展覧会で、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、モネ、ルノアールといった、そうそうたる画家の作品が展示されていた。
 どちらかと言えばこのコレクションは、前記の作家の作品より、レジェや、クレーなどの現代作家の作品のほうが、質、量、共に見るべきものが多い。 [主な収録作品]
【江戸の劇画家國芳の世界展】     1996近鉄あべの橋
 この展覧会は國芳の生誕200年を記念したものである。國芳の人気は高い。江戸時代にも武者絵の國芳として多大な人気を持っていたが、現代に置いても根強いファンが数多くいる浮世絵師である。武者絵の他に、戯画、風刺画に卓抜な手腕を見せ、風景画のレベルも高い。
 僕は、浮世絵全体に興味を引かれる以前にも広重と國芳の作品は見ていた。当時の世相、風俗などを知っていればそれに越したことはないが、知識がなくても十分に楽しめる。國芳とはそういう浮世絵師だと思う。 [主な収録作品]
【パリッシュ展】    1995近鉄あべの橋
 アメリカのイラストレーターである、マックスフィールド・パリッシュの作品を集めた展覧会。
 この展覧会まで、マックスフィールド・パリッシュという画家のことは全く知らなかったが、この画集の表紙の絵が広告にあったので興味を持って出かけた。
 パリッシュの作品から複製印刷されたカレンダーやポスターなどは生涯で数千万部にも及ぶという人気作家であったという。 [主な収録作品]
【東山魁夷信州を描く】     1994信濃美術館
 信濃美術館に東山魁夷館といういうものがあり、その5周年を記念した展覧会。北九州市立美術館や、東京国立近代美術館所蔵の作品なども展示されていた。
 真摯で叙情的な作風によって広く人気を博し、国民的な風景画家といっても過言ではないだろう。 [主な収録作品]
【北野美術館蔵品図録】      1994北野美術館
 日本画及び洋画。洋画には、ルノアール、シャガール、ルオー、ユトリロなどの作品があるが、どちらかと言えば日本画に見るべきものが多い。下村観山、伊藤深水、横山大観、竹内栖鳳、上村松園などの作品が多数所蔵されている。邦人画家の洋画は、木村荘八、小出楢重、前田寛二など。
 この美術館に来るまで、日本の画家の作品をまとめて見たことがなかった。日本人画家の洋画はあまり見る気がしなかったし、日本画は古くさいものだという先入観があった。日本画を見直すようになったのは、ここからだろうと思う。 [主な収録作品]
【肉筆葛飾北斎】      1994北斎館
 長野県の小布施に北斎館がある。北斎は高井鴻山の招きで小布施に長期滞在し、屋台の天井絵などを残している。特に岩松院の天井に描いた大鳳凰の絵は圧巻である。北斎館には肉筆画と、北斎が天井絵を描いた屋台が展示されている。
 この町には前記の岩松院、北斎館の他に、高井鴻山記念館、おぶせミュージアム、日本のあかり博物館など、文化的施設が多い。
 以下の北野美術館、信州品の美術館は、この時の信州旅行で立ち寄った場所である。帰りは図録を持って帰るのが重かったことを覚えている。 [主な収録作品]
【浮世絵名品展】       1993奈良そごう
 平木浮世絵美術館(前リッカー美術館)が、横浜そごうに移転し、平木浮世絵美術館と名前を変えたことと、ドイツでのコレクション点の成功を記念して行われた展覧会。
これもまた名品展の名前の通り、北斎の「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」「山下白雨」歌麿の「高名三美人」などの有名な作品が多かった。
 これも奈良で、奈良県立美術館の日と開催日が近いので、ひょっとすると同じ日に行ったのかもしれない。覚えてはいないが。 [主な収録作品]
【浮世絵名品展 】       1993奈良県立美術館
 スイスの、ZURICH・RIETBERG美術館の所蔵品。ほとんどが版画である。一筆斎文調、磯田湖龍斎、鳥文斎栄之といった辺りの作品が目を引いた。
 歌麿の美人画の良さがようやくわかってきたのは、この頃ではないかと思う。それまでは、絵を眺めても、「この頃の美人というのはこんな風だったんだ」。と、現在と感覚が違うものだと最初から思って見ていた。どちらかと言えば、今でも美人画は鳥居清長や、鳥文斎栄之の方が好きだが、歌麿が当時の民衆から支持された理由はよくわかるような気がする。 [主な収録作品]
【江戸の粋 浮世絵名品展】     1993大丸心斎橋
 日本浮世絵会常任理事である中右瑛氏の所蔵品を集めた展覧会。菱川師宣から明治初期までの版画と、栄之、英泉などの肉筆画を展覧している。名品展というだけあって、有名な作品が多い。
 これ以前にも美術館などには行っていたのだが、図録を買ったのはこれが始めてである。ちょうど浮世絵に興味を持っていた頃であり、画集を買うようなつもりで購入した記憶がある。これ以降から気に入った展覧会では図録を買うようにしている。ここから3冊、浮世絵関係の図録が続くが、僕が関心を持っていたという他に、このころは浮世絵関係の展覧会も多かったのだと思う。 [主な収録作品]