冬
大晦日には、王子の装束稲荷神社にある大榎木のもとに数百匹の狐が寄ってきて狐火を燃やすと言われ、村人はその狐火によって翌年豊作か否かを占ったという伝説があった。広重はこの伝説を元に「王子装束〜」の作品を描いている 「深川十万坪」は、享保8年(1723)江戸の町人千田庄兵衛が3年掛りで埋め立てた土地だという。鷹の位置からこの広大な土地を見下ろすという構図で、この作品もシリーズの内の傑作と言われている。