フォトアルバム

2014.11.23.    岐阜基地航空祭 その2

 

武装展示
F-2(501)
操縦席に電源が入っているようで、計器が放つ緑色の光に誘われました。(ワシは虫か?!)

一昨年もこの機体が武装展示を担当しました。「ブルーインパルスが来ない時は501が武装担当」との法則があるのかな?そう言えば、プログラムの時間割は昨年とほぼ同じ。ブルーインパルスの分が抜けた為、長い昼休みになったようです。

 

XC-2 試験飛行 1 ・・・ 機体移動
 
武装展示を見終えて振り返ると、滑走路に対してほぼ垂直に停められていたXC-2が、ほぼ平行になっていました。いつの間にかプッシュバックされたようです。撮影時刻は右左の順に10:41,10:43。

 

XC-2 試験飛行 2 ・・・ C-130エンジン始動
10:47撮影のこの写真。撮影の意図は記憶から飛んでいます。ただ単にF-4の戦列を撮りたかったのか、その背後にいるC-130のエンジン音が聞こえてきたからなのか。

いずれにせよ、C-130がエンジンを始動させたのは確かです。音が聞こえた時刻をメモっておけば良かったと、今更ながら悔やんでいます。

 

XC-2 試験飛行 3 ・・・ 自力走行
更に奥に移動しました。この場所でエンジンを始動させます。エンジン始動とXC-2の概要について紹介するアナウンスがありました。(声の主は、美声の「おニイさん」です。)

撮影時刻: 10:58

ピントが人垣に合ってしまいました。
滑走路の西端!へ自力走行中の後姿です。フラップの根元が赤く塗られています。

今年はエプロン西方が南北会場間を結ぶバスの乗降場になっていたので、バスも写っています。撮影時刻は11:08。

この前後だったか、11:10〜25に試験飛行が行われる旨がアナウンスされました。「そうです!XC-2が飛ぶんです!!」との絶叫が印象に残りました。

 

XC-2 試験飛行 4 ・・・ T-4 離陸
被試験機(XC-2)を追走するという大任を受けて、T-4(605)が飛び立ちます。

東へ機首を向けての離陸を初めて見ました。

撮影時刻は、下の写真も含めて11:11。
離陸後急旋回し、XC-2が待つ滑走路西端方向へ向かいます。

離陸上昇して来る被試験機とタイミングを合わせて編隊を形成する、「ピックアップ・テイクオフ」を試みます。その概要がアナウンスで説明されました。「ピタリと決まると試験が上手く行く気がする」そうです。

 

XC-2 試験飛行 5 ・・・ T-4 通過
11:13、T-4が会場に向かって来ます。近付いて来るにつれて、期待と興奮が高まります。

しかし・・・

T-4が通過してもXC-2の姿は見えません。上空ではT-4が翼を振りました。中止の合図のようです。

 

XC-2 試験飛行 6 ・・・ T-4 旋回
上空に残されたT-4は車輪を下げて低速で飛び続けます。写真は再び会場に進入して来た姿です。意外と絵になります。(右左の順で時系列。撮影時刻はともに11:17)

 

XC-2 試験飛行 7 ・・・ 改め「地上試験走行」
「試験飛行」は「地上試験走行」に変更される旨がアナウンスされました。

さて、写真は立ち位置の正面を走行、通過するXC-2の雄姿です。(撮影時刻 11:18)

間近で動いている姿を見られただけでも、感無量です!! 

 

XC-2 地上試験走行 8 ・・・ T-4 旋回 2
11:19 再度会場に進入してきたT-4

XC-2は東に向かう時は滑走路上を、西に向かう時は誘導路上を走行していました。そう、T-4は滑走路が空くまで、上空で待機するしかなかったのです。撮り損ねましたが、もう1周して東向きに着陸しています。

 

XC-2 地上試験走行 9 ・・・ 帰着
東方で折り返したXC-2が再び視界に入って来ました。そして、展示機の位置に停止し、一大イベントが終了しました。写真は左右に時系列。(撮影時刻 11:24)

どのタイミングだったかは失念しましたが、C-130のエンジン音も止みました。XC-2が飛んでいたら、C-130も編隊に加わっていたのでしょうか??

 

作動展示
昼休みを利用して喫煙所・手洗い(列はできていたが意外と早く使えました)を回って、辿り着いた先がここ。動翼を実際に動かして、その原理を解説する「作動展示」です。残念ながら、来た時は既に最終盤でした。

使用機材はF-4(429)。写真は公演を終えて、操縦士役が降りようとする所です。
(撮影時刻 11:55)

 

救難訓練展示 1 ・・・ 始動
12:26 F-4の間に浮上するUH-60J(564)が目に飛び込んできました。次のプログラム、小牧の救難教育隊による救難訓練展示が始まります。

プログラムには
12:30〜12:50 訓練飛行(救難団)
とあります。

 

救難訓練展示 2 ・・・ 離陸
12:28 離陸滑走(と言うのかな?)が始まります。

機首を下げて加速して行く、ヘリ独特の離陸方式は迫力十分。圧倒されます。
あれっ??
しまった!!
UH-60Jに気を取られ、U-125A(001)の存在をすっかり忘れていました。

4年振りの同時離陸だったのに、また撮り逃してしまいました。

 

救難訓練展示 3 ・・・ 遭難者捜索
U-125Aが上空を旋回して、遭難者を捜索します。

遭難者は発煙筒を焚き、位置を知らせています。

 

救難訓練展示 4 ・・・ 遭難者発見
 
U-125Aは遭難者を発見し、直ちに遭難者の位置と情報をUH-60Jに通報する」旨がアナウンスされました。声の主は、美声の「おニイさん」です。

 

救難訓練展示 5 ・・・ 援助物資投下
U-125Aは、脚とフラップを下げて低速で旋回して来ます。良く見ると、左主脚の扉が開いています。
低速で飛行するため、迎角を大きくとっています。
この大きさでは見難いのですが、開いた主脚扉の裏側に、何か赤っぽい色のものが出て来ました。
その赤っぽい色のものを投下しました。

アナウンスによると、これは援助物資で、中には食料・水・医薬品等が入っているとのことです。

 

救難訓練展示 6 ・・・ 急行
UH-60Jが姿を現しました。高速で遭難現場に駆けつけます。
急旋回して、速度と高度を落とします。

 

救難訓練展示 7 ・・・ 降下
UH-60Jはゆっくりと遭難者の方に近付きます。
救難員がロープを伝わり、下りてきます。今回は3人救難員が救助に向かいます。

御覧の通りの低空なので、ローターの風圧で枯草(?)が舞い上がっています。

 

救難訓練展示 8 ・・・ 同期
救助活動に影響を与えないためか、UH-60Jは高度を上げます。既に引き上げ用のワイヤーが垂らされています。

U-125Aは救助活動を見守るように旋回しています。
ここで一息。今年の珍光景。

上下の写真は1秒に満たない間隔で撮られた(カメラデータによる撮影時刻はともに12:39’23”)物ですが、U-125Aがローターブレードに付いているように見えます。(ブレードの形状から推察すると、本当は反対方向に進んでいるのですが・・・)

閑話休題。

 

救難訓練展示 9 ・・・ 遭難者救出
いよいよ遭難者が救出されます。

左上から時計回りに
・遭難者を救難員が抱きかかえるように
・遭難者を担架に乗せ救難員が付き添い
・最後の救難員を
それぞれ引き上げます。

災害時の救難活動に、国民の一人として感謝を申し上げます。

 

第2回展示飛行 1 ・・・ C-1 離陸
50分の休憩を利用して南会場まで歩き、最後のプログラムを待ちます。

プログラムには、
13:40〜14:30 航過飛行・機動飛行(飛実団)
とあります。

13:49 少し遅れて、C-1(001)が離陸しました。

 

第2回展示飛行 2 ・・・ 各機種 2機編隊離陸
引き続き、以下のように機種こと2機編隊で、続々と西方に向けて飛び立ちます。(写真は上段から格段左右に時系列。各機種機番は左翼・右翼の順)

 ・T-4  (751 793)
 ・F-4  (431 409)
 ・F-2  (502 101)
 ・F-15 (942 801)

計5機種が引っ切り無しに飛び立つ姿は壮観です。1号機が3機も参加しているのも嬉しいですね。これだから岐阜通いは止められない!!(笑) 私事で恐縮ですが、通い始めて今回で10回連続となりました。齢を感じる訳だ。(笑)

今年はどんな飛行を見せてくれるのか、楽しみです!!

 

第2回展示飛行 3 ・・・ F-15 単機離陸
  離陸はまだまだ続きます。

F-15(914)が単機上がります。午前に引き続き、この機体だけ増槽付です。増槽は競走のハンディではなかったようです。(笑)

離陸後、先ずは名刺代わりに8の字飛行を披露しました。

 

第2回展示飛行 4 ・・・ F-15 機動飛行
そして、写真(右から左へ時系列)のように機首を北に向け急上昇、右に捻って東方に飛び去りました。編隊離陸がアペリティフなら、アフターバーナー全開のこの機動は、始まったばかりのプログラムにおけるオードブル的な位置付けでしょうか。

 

第2回展示飛行 5 ・・・ F-4 離陸
今度はF-4(318)が単機離陸しました。写真(右から左へ時系列)のように、離陸後比較的低高度で引っ張ります。そして、左旋回・右旋回と切り返し、会場南西から模擬対地攻撃。引き起こしてから、右旋回・左旋回で切り返し、8の字飛行を披露。ここからメイン・ディッシュでしょうね。

 

第2回展示飛行 6 ・・・ F-4 機動飛行
機首が北に向いたところで写真(右から左へ時系列)のように、左に急旋回。その後、西方から高速進入の後急上昇し、左に捻って東方に飛び去りました。

 

第2回展示飛行 7 ・・・ 異機種大編隊 デルタ
F-4の余韻に浸る間も無く、岐阜の名物「異機種大編隊」が東方から進入して来ます。5機種計10機によるデルタ隊形です。

何か面白いアナウンスがあったかも知れませんが、残念ながら、この位置では何も聞こえませんでした。
大編隊通過後、右翼最後尾にのF-15が離脱します。

 

第2回展示飛行 8 ・・・ F-15 機動飛行
大編隊を離脱したF-15(914)は西方で切り返し、高速で西方から進入通過後、8の字飛行、タッチ&ゴーを披露。(機動詳細の記述はスペースの関係で割愛)

写真はT&Gの後、左急旋回する様子です。垂直ループを空撮したようにも見えます。(笑)

水平尾翼は機首上げの位置にあるようです。
その後、挨拶代り(?)に会場を旋回。立ち位置の南方を、高度を上げながら西方に向かいます。
西方で右旋回。

再び高速で東向きに進入・通過。
左旋回で、会場北東方向に飛び去りました。

 

第2回展示飛行 9 ・・・ T-4 単機離陸
ここで何と、T-4(604)が単機離陸。

確か金曜(航空祭2日前)に岐阜基地のHPで、航空祭当日の使用機材が時間ごとに記載されている表が公開されたのですが、そこにはこの時間帯は「T-4 X 3機」とありました。1機足りないと思っていたら、ここでこう来ましたか。完全に意表を衝かれました。(笑)
その後、件のT-4は左へ急旋回し、東方へ飛び去りました。

 

第2回展示飛行 10 ・・・ 異機種大編隊 笠形
間も無く、東方に異機種大編隊が姿を現しました。今度は笠形です。

大編隊が近付くにつれ、違和感を感じました。何となくアンバランスです。

良く見ると、C-1を挟んで、左翼に4機、右翼に5機が連なっています。
そこに先程離陸したT-4が近付いてきます。

編隊形成の過程を少しだけ見せるという演出です。「天候偵察」や幻の「XC-2試験飛行」を併せて推察すると、今年の「隠れテーマ」は「編隊形成」だったのかも知れません。
笠形隊形が完成!

例年、笠形隊形は9機で構成されますが、今年は11機と豪華版です。
空の色が綺麗なものをもう1枚。

もっと近付いたものも撮ったのですが、何故か最左翼のT-4が切れていました。(泣)
通過した大編隊から、今度はF-2が離脱します。

 

第2回展示飛行 11 ・・・ F-2 機動飛行 1
大編隊を離脱したF-2(502)は西方で切り返し、高速で西方から進入通過後、南方から進入し、左旋回で1周。写真(右から左へ時系列)は、旋回を終える直前の様子です。

左水平尾翼は前端を下げているように見えます。また、操縦室には計器が放つ緑色光が見えます。ベーパーの出方も面白く感じます。

 

第2回展示飛行 12 ・・・ F-2 機動飛行 2
その後、写真のように模擬対地攻撃を披露。更に、8の字飛行、着陸復航を行いました。
着陸復航後、低高度で左急旋回をしました。

遠方だったので、あまり上手く撮れなかったのですが、写真左下に写っている山の稜線が低さを物語っています。

また、中央下やや右寄りに写っている点々は、初め鳥かと思ったのですが、次の大編隊を組む前の機影です。
そして、再び高速で東向きに進入・通過。急上昇の後、左へ捻って、会場北方に飛び去りました。

 

第2回展示飛行 13 ・・・ 異機種大編隊 60
再び姿を現した異機種大編隊は、今年の「問題作」である”60”。航空自衛隊開設60周年を記念する意欲作です。

相対的に翼幅が長いC-1で、「6」の上の横棒を表現する発想が光ります。また、見る角度によっては、「六十」に見えるのかも知れません。

 

第2回展示飛行 14 ・・・ 資料画像 数字隊形
左は、2007年の岐阜基地航空祭で披露された、同基地開設50周年を記念する「50」の文字。右は、今年の航空観閲式事前公開で披露された「60」の文字です。

さて、今年の岐阜での「60」ですが、形はさて置き、機種ごとの位置取りにも注目しましょう。通過後散開する時、機種ごとに分かれて飛び去りました。その後の演目を考慮した「機能性」は十二分に備えています。

 

第2回展示飛行 15 ・・・ C-1 機動飛行
大編隊散会後、C-1が会場正面(南方)から進入。ゆったり大きく右旋回で1周して、南方へ飛び去り、東に転針しました。

写真は上段から時計回りに時系列です。戦闘機と比べればゆったりとしていますが、旅客機なら、失神者続出、クレームの嵐でしょね。(笑)

 

第2回展示飛行 16 ・・・ C-1 低速航過
その後、東方から進入して低速航過を披露しました。フラップを下げ迎角を大きくとっています。空挺降下を想定していたようです。

写真右列は左列の拡大で、開かれていた扉が閉じられようとしているのが分かります。扉全体が見える位置に来た時には、既に閉じていたのが残念ではあります。

 

第2回展示飛行 17 ・・・ 退場
再び会場東方から進入し、高速で通過。途中で高度を上げ始め、右に急旋回。会場北方へ飛び去りました。

写真は、背面飛行ではありません。念の為。(笑)

 

第2回展示飛行 18 ・・・ コンバットピッチ
今年の航空祭もとうとう大団円を迎えます。機種ごとに東方から並走して進入。コンバットピッチで着陸態勢に入ります。進入順は以下の通りです。

 ・T-4  (並び順不明)
 ・F-15 (左翼から 914 801 914
 ・F-2  (左翼から 101 502
 ・F-4  (左翼から 413 409 318
 ・C-1  (001

並ぶ機体の間隔が広いので、全体像の撮影は断念しました。写真上段は、F-15(801)を左右に時系列で並べました。下段はF-2各機で、右(101)、左(502)の順で時系列ですが、位置関係を優先させて並べました。

赤いF-2は、航空自衛隊の還暦を祝うチャンチャンコ代わりという意味もありそうな・・・

 

第2回展示飛行 19 ・・・ 着陸
興奮と感動の航空祭も全演目を終えました。写真は、着陸したF-4(409)

今年は拡張された南会場で、「第2回展示飛行」を堪能しました。新設された「航空機撮影特設エリア」は、嘗てあった滑走路沿いの低木がなくなり、御覧のように視界も十分開けています。この場所を解放してくれた関係各位に感謝を申し上げます。

 

南会場 1 ・・・ ペトリオット展示
今年は、ペトリオット・システム一式が南会場で展示されていました。プログラムによると、作動展示が3回行われたようです。

南会場に到着した時は、最終回の公演中だったので、途中から見るよりはと、喫煙所探しを優先させてしまいました。

写真は、帰り際撮ったものです。

 

南会場 2 ・・・ チビッコエア遊具
「ブルーインパルスが来ないと雨になる」とのジンクスを覆し、晴天に恵まれました。息をもつかせない、素晴らしい飛行の連続に、興奮し感動しました。一抹の寂しさを感じながらも、余韻に浸り帰路に着きます。

関係各位に感謝と敬意を表します。来年の航空祭を楽しみにしています。

 

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