ミュージカル・演劇・コンサート編 (2010年〜2011年)降順

2011年11月23日(祝)show stage『Triangle vol.2』

先週の土曜日、19日は久々に渋谷に出向きました。
あいにくの雨で肌寒い一日でしたが、楽しみにしていた
パルコ劇場「『トライアングル』ですから、いそいそと出掛けて行きました。

街もお店も早々とクリスマスメロディが流れ、多くの人で賑わっています。
私はちょい時間繋ぎに時々寄る渋谷ならではのお気に入り「LOFT」文具店で、小物買いをしてからパルコ劇場に向いました。ミュージカルを観る前のワクワク、プロローグみたいなものです(笑)。

開演30分前にはパルコ9階のエレベータフロアはいつもの如く女性客で溢れています。
さて、演目はショーステージ『トライアングル』第2弾、
タイトルは「探し屋のジョニーヤマダ」です。
出演者はたったの3人ぽっちなんですよ。ミュージカル界で活躍中の
井上芳雄、新納慎也君と元宝塚トップ娘役の彩乃かなみさんです。歌もダンスも演技も非常に上手い若手3人が2時間20分演じて、観客を楽しませてくれました。
ストーリーは等身大の3人が絡むまさしくトライアングル!ちょっとだけもつれていて、温かみがあって、微笑ましくもあります。

1昨年に『「トライアングル」第1弾として「ルームシェアのすすめ〜」をやっているので、3人の息もピッタリで非常に良い感じです。其々の個性が異なる役柄の成りきり度が素晴らしいし、凄く弾けていますね。彩乃かなみさんの弾けっぷりは痛快ですよ!宝塚ではお嬢様印象のかなみさんだったから1昨年観た時もびっくりしましたけれど、第2弾もまたまた愉快に弾けて可愛いです。
音楽は聞き覚えのあるロックミュージックなんです。リズムが判り易くて楽しいなぁと思っていたら〜?
エルヴィス・プレスりーにリチャード・グレイダーマン、スティーブ・マックさんの曲を使い、歌詞変えだったんですよ。それら16曲程をストーリーの中に盛り込み、其々がとても気持ち良く豊かに歌っていました。

久々にもう1回観たいと言う位の楽しく愉快な印象が残りました。
外に出ると、雨は更に土砂降りになり、駅まで大変だったけど、こうした小作品もまた良いな!と思って帰りました。

2011年1月29日(土)『アンナ・カレーニナ』

昨日、28日に5年ぶりの再演『アンナ・カレーニナ』一路真輝編をシアタークリエにて観ました。
今回、アンナ役はダブルキャストで、カンバック第1号作品となる一路真輝さんと、やはり元宝塚トップ男役瀬奈じゅんさんです。

5年ぶりに見る一路アンナは際立つ気品に加え、落ち着いた雰囲気が少し大人を感じさせました。綺麗で可愛らしい歌声は、以前と変わらない素敵なアンナです。
周囲の方々の演技も其々にしっかりとしていて、安心して観ていられます。
井上芳雄君に代わる若き陸軍士官ブロンスキー役は伊礼彼方君が務めました。ハンサムな顔立ちでなかなか格好良い方です。「エリザベート」など最近の舞台に好評活躍されていて、今回もピッタリな役柄で、そつがなく、歌もすんなりと歌える方だなと思いました。
アンナの義理の妹キティ役が元宝塚トップ娘役遠野あすかさん。宝塚退団後初めて観ましたが、可愛いらしいし、元々歌も上手い。前回のキティ訳の方とは雰囲気が全然違いましたが、さすが元娘役トップさん、なかなか良かったです。
アンナの兄スティーバは新たに山西惇さんが挑戦、以前の方とは大分雰囲気が違いましたが、とくに問題はなかったと思います。
アンナの一人息子セリョージャも交代しています。5年も経てば子役さんも大きくなるでしょう。今回は男の子でしたが可愛くて良かったですよ。その他、春風ひとみさんや山路さん、葛山信吾さんは以前と同じで、安定した演技で其々にとても良かったです。

作品内容はやはり深く、悲しいですね。息子のセリョージャが可愛そうで泣けます。山路さんのカレーニン役もせつない悲しみが表れて名演です。
其々の役柄が生き、久々にしっかりとした厚みのある作品を観たなと言う感じで、結構感動しました。

*参考として、初演の報告『アンナ・カレーニナ』はこちらへ

2011年1月10日(月)一路真輝トークショー

1月9日は『アンナ・カレーニナ』に出演中の一路真輝さんのトークショーがありました。

昨年の復帰コンサート以来の生トークを聞けるとあって、集まったファンは600人余り、客席は満員、抽選に外れた人もいます。何年もブランクがあったにも関わらず、大阪や兵庫からも来ていましたし、一路ファンの健在を確認しました。
司会兼お相手は宝塚の先輩春風ひとみさん、一路さんの事をとても理解して下さっている優しい先輩さんです。

お話は次々と楽しく進みました。『アンナ・カレーニナ』のお稽古場の話の他、4年間の専業主婦として、母親としてのご活躍ぶりも話の合間にちらりほらりと伺えました。お嬢様も幼稚園に行かれ、少し手が空いた一路さん。ちょうどその時、舞台復帰のチャンスが舞い降りてきました。今回の再演物『アンナ・カレーニナ』ですね〜。

春風さんとひとしきりお喋りをなさった後、会場からの色々な質問に応える一路さん。以前と少しも変わらず、フアンに対する優しさや細やかな思いやりは少しも変わっていません。最後に『皆さんよく待っていて下さいました』とおっしゃった後、次の言葉に詰まってしまった一路さん。誰の胸にもぐっと来るものがあったのではないでしょうか〜。ファンの心は一つだ!とそうした会場の空気をとても暖かく感じた私です。

一方、公演の方は人生新たな経験をなさった一路さんの演技は深みを増し、芸に厚みが出ていると、ご覧になった方は言います。実は、この日の昼公演は一路ファン全員で観劇だったのです。終演後、一路真輝誕生日イベントもあったそうで、残念ながら抽選に外れた私はちょっと残念でした。
そんな訳で、観劇の方は後日までお預けですが、一路さんトークに参加出来て本当に良かったです。公演の方が待ち遠しいなぁ〜〜。

2010年11月20日ミュージカル『モーツァルト』

11月16日、今年も帝国劇場にてミュージカル『モーツァルト』を観てきました。

モーツァルトはダブルキャストで、井上芳雄君と今回初挑戦の山崎育三郎さんです。まぁ、私としてはどうせ観るなら、やはり、井上芳雄君かなと思い、ますますの成長振りを観てみることにしました。

う〜ん、かなり元気の良いモーツァルトに成長していました(笑)。普通よりもテンションが相当高いわけです。ちょっと疲れる感じ(実は私が着いていけないのかも?)でもありましたが、彼は実際のモーツァルトさんに、より近付いているのかも知れませんね…。
コロレド大司教様は山口祐一郎さん、超ベテランです。歌いっぷりがとても安定していて安心して聞けます。例の所(排…)は客席からクスクスと笑いが漏れ、ユーモアがありますよ。結局はモーツァルトの実力が解っていて、真の天才には到底勝ち目は無い!と歌う場面は迫力があって凄く良いです。
モーツァルトの父、レオポルト・モーツァルトは初演からの市村正親さん。こつこつと父親らしくて、息子を思う心情に胸が詰まります。
モーツァルトの妻コンスタンチェは島袋寛子さんでした。以前にも一度観ています。歌「ダンスはやめられない」は滑らかで前よりも良かったと思います。前々回の西田ひかるコンスタンチェの可愛らしさや滑らかな歌いっぷりには残念ながら負けていますし、初演の松たか子さんのメリハリの利いた印象深い演技にも負けているかも知れませんが…。
その他、男爵夫人は涼風真世さん。彼女の歌いっぷりは相変わらず素晴らしいですし、輝くばかりのドレス姿も気品と美しさに溢れていました。
モーツァルトの姉、ナンネールは初演から高橋由美子さんです。危なげが無く慣れていますね。役での身の上は哀れで可愛そうなのですが…。
ウェーバー家の奥さん、コンスタンチェの母親は阿知波悟美さん。悪役ですが天下一品酷い親に成りきっています。迫力ありますよ。

モーツァルトさん、最後の「レクイエム」作曲途中で自害してしまう所が残念ですねぇ。身も心もズタズタだったのでしょうね……。舞台もリアルに表現しています。

平日の帝劇は学生さんも沢山来ていました。相変わらず客席は満員でした。何となく気分が安らぐ秋の一日でした。

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