Fly Away 〜旅立ちの瞬間〜

宝塚歌劇団専科 伊織直加ディナーショー

2003年.4.7〜8宝塚ホテル

2003年.4.16〜17 ホテル グランド パレス

【出演者】 〔専科〕 伊織 直加

〔宙組〕 椿 火呂花  速水 リキ

織花なるみ  咲花 杏

スタッフ】 

〔構成・演出〕 藤井大介 

〔音楽〕 木川田 新 

〔振付〕 藍エリナ

〔美術〕 新宮 有紀 

〔演奏〕 ザ・スクラッチ

〔製作〕 宝塚クリエイティブアーツ

銀河に青い地球が浮かび、遠くから聖歌が流れてきます。

「皆様、お待たせしました。宝塚歌劇団の伊織直加です。
ただいまより、伊織直加ファイナルディナーショー『Fly Away、旅立ちの瞬間(とき)』を開演いたします。
皆様、私、ただいま非常に興奮しております。上演中は何をしでかすか判りませんので、お気を付け下さい。

それでは、皆様の心に伊織直加の愛が届きますように〜、Fly Away!開演致します。ごゆっくりお楽しみ下さい。」

白い羽根を付けた1人の天使が、今、地上に舞い降りてきました。

伊織直加ワールドの幕開きです。〔拍手〕

1.Fly Away

ゆうかちゃん、リキちゃん、まりこちゃん、あんちゃんが登場して、元気よく歌い踊ります。

黒いスーツ姿に赤いシャツを覗かせたゆうかちゃんにリキちゃん、皆とっても綺麗です。

白から真っ赤な衣装に着替えた直ちゃんが、再び、飛び出してきました。

2.NAO in SHOWメドレー(ディナ・ディカ・ドウ〜My Wayまで)

歌って下さったこれらのメドレー15〜16曲は、直ちゃんが今までに出られたショーの中から、歌った事のある曲、ご自分の気に入った曲や思い出に残っている曲、私達の耳に残っているのではないかと思う曲などを選んで下さったそうです。
直ちゃんの宝塚人生、そのものを物語っているようです。まさしく15年間の思い出の宝箱ですね。

メンバー紹介です。椿 火呂花(ゆうかちゃん)、速水 リキ(リキちゃん)、織花 なるみ(まりこちゃん)、咲花 杏(あんちゃん)、そして、伊織直加(直ちゃん)でーす。

3.マック・ザ・ナイフ(SPEAKEASY)

4.Blues In The Night(ジャズマニア)

アルカポネからアントニオまで、ビシッ!と決まった、ギャングの定番姿。宝塚ならではの美しさ、実に綺麗なギャングのボスです。直ちゃんの十八番!

5.NAO in ギャングメドレー(コーサ・ノストラ〜etc.)

「アントニオ!アントニオ!キャー、キャー」と黄色い声に囲まれて、気持ち良く歌ってらしたボス殿。
ところがです。リキちゃんの音頭取りで、いきなり上着を後ろにずらしたボス、何が始まるのかと思いきや、ロイス&ビアンカに変身じゃないですか。姿こそボスだけど、声はひっくり返り、可愛い子ちゃんのお声です。
「あたしは〜♪いつでもぉ〜♪、あんたの奴隷よぉ〜、やきもちを焼くなぁんて、可笑しいわぁ〜♪、制服を着たぁ〜軍人さんにぃ〜♪」「コーサ・ノストラ〜」「なぁに、フレディ、こうかしら、こう?」
「私ぃ、今すぐ結婚したいの、誰でもいいぃ〜」「アンダー・ワールドォ〜♪」
なんて、可笑しすぎです。交互に男女男女と1人芝居なんですものね。ここ一年の直ちゃんの心境だそうです。ボスの心境だったり、ロイスの心境だったり極端でしたものね!
とにかくよくやるわぁ〜って感じで、始まって早々に会場を沸かせ、ハイテンションの直加さんでした。(笑)

6.イーハトーヴ 夢(イーハトーヴ 夢) 

椿 火呂花ちゃんの独唱です。真っ白の衣装がゆうかちゃんの雰囲気にとても良く似合っています。

7.ワイン・バー(ザ・ビューティーズ!)

ゆうかちゃんに見とれていると、突如として、ライトアップされた後ろのお立ち台に直ちゃんが…。上質感のある紫の衣装がよく似合って、とても素敵!!紫の前髪を一方だけ悩ましげに下ろし、憂いと怪しさ、その美しさはため息が出るようです。

NAO in セクシャラス?の始まりですね…。

柏木にジャン、バシーム、ジェラスラバー、等のラブシーンの再現です。
柏木とジャンのお相手はまりこちゃん、バシームにはあんちゃんが(ジューンが蘇りました。超懐かしい〜あの場面『別れのワルツ』は最高〜)…。
ジェラス・ラバーは、勿論、ゆうかちゃん!ナオ&ゆうかの再現です。リキちゃんもからんでます。

8.タンゴ・ノアール(タンゴ・アルゼンチーノ)

9.ブリーズ・ベイビー(LOVE BEAT)〜JEALOUS LOVER(ダンシング・スピリット!)

MC「ディナーショーでこんなのやるのも珍しいでしょうけど〜。ジェラス・ラヴァーは皆さんの反響も多かったみたいで、いやらしいのは皆さんの方で…(笑)

とおっしゃる直ちゃん、やっぱりサービス精神旺盛な方なんですよ。ほんとに!有難う御座います。宝箱にしっかりとしまわせて頂きます。はい!

舞台上でのラブシーン経験について、他の3人に直ちゃんが質問された所、ゆうかちゃんはジェラスラバーが初めてだったとか〜etc…。

MC「振り返って、まとめてみれば、案外悪魔が多かったですね。天使が少ない。こんなに可愛いのにぃ〜(笑)ポスターだけは1人じめ天使で…。中味は濃いですけど…。
次はバウホール曲の後に、NAO inタンゴとNAO in天使をお送りします。

10.素敵じゃないか(君に恋してラビリンス)

バンドのメンバーを紹介です。

2番からは、ゆうかちゃん中心に歌い踊っている間、直ちゃんは楽屋でお着替えのようです。

11.J’ai Peur(TABLOID)

今度は水色の衣装で登場です。真剣に歌います。客席に降りてきて、後ろに立ちながら、熱唱が続きます。

12.Put on the cross my heart(ハイペリオン)

13.哀しみの烙印(エデンの東)

14.NAO in タンゴメドレー
   (夢人〜あわれなピエロ〜秋…冬への前奏曲〜白い朝)

今度は黒です。悪魔の登場でしょうか。ストレートな黒い長髪、カサノバみたいな、仮面舞踏会の雰囲気です。他の男役と娘役に其々タンゴステップで、からみます。怪しげな美しさを発してします。ゆうかちゃんとのコンビは何とも美しいです。

15.SNOW(Switch)

FLY Away〜♪ NAO in 天使

宝塚らしい清潔感のある白い衣装に変わりました。キラキラと眩しい位にひときわ輝く直ちゃんです。全員白です。そして、4大ラブソングと称して、次の4曲を歌いました。

16.LOVE BEAT(LOVE BEAT)

17.The Gift Of Love(ハイペリオン)

ここで、直ちゃんの左肩にふわふわの白い羽根が着きます。二人の娘役さんが付けに来てくれました。暑いので、うちわで直ちゃんを仰いでくれています。「ちょっと失礼」と飲み物を口に含む直ちゃん。ホテルが提供してくれた飲み物の宣伝もしっかりとしています。東京ではEnjoy−Tと言って、白い飲み物が最初の日、次の日はExciting−Wかな?赤いカクテルで、少々アルコール入りです。

18.Endless Love(Endless Love)

さぁ、いよいよ終わりが近づきました。『エンドレス・ラブ』ですね。やっぱり、この歌はほんとに心に染み入ります!まさしく、これぞ、直ちゃんの歌です!

19.LET IT BE LOVE

新曲のようですね。
歌っている直ちゃんの周囲を、ゆうかちゃんが踊り、銀粉を散りばめて去ります。
そして、直ちゃんも歌い終わると、静かに後ろに向って階段を上がり、姿が消えるのです。
しばらく経ったそこには、元の宇宙銀河に青い地球(星)だけが浮かび上がっています。

〜Fly away〜(拍手が続いています)

再び、聖歌が静かに流れ、遠く彼方から、直ちゃんの声が響き渡ります。

「振り向けば…、気が付けば…、
そこにはいつも貴女の暖かい愛がありました。
その愛にはぐくまれ、一緒に過ごせた事、一生忘れません。
貴女から頂いた暖かさ、優しさ、そして愛!
私の心のトランクに詰めて、一人旅立ちます。
伊織直加が貴女の心に、いつまでも生き続けますように、祈って…、
そして、さようなら……」

本当に天使が宇宙の彼方遠くに帰って行った感じで、悲しくなるんです……。

♪アンコール♪

ど〜も.ど〜も.ど〜も(スマイル.dkから)

『涙はよして、踊ろう、歌おう、音楽に合わせて、もう一度、楽しもう、笑ってぇ〜♪

ハロー、ハロー、ハロー、前を向いて、バァイバイバイ〜♪、涙は止して、きっと会えるから

〜、ハロハロハロー、有難う〜♪、みんなが大好きぃ〜♪』

しんみりとしてしまった所に、ゴールドな衣装の直ちゃんを先頭に、明るくて、元気が出るような、希望が湧いてくるような歌で、4人が飛び出してきました。
「有難う御座いました!」会場に降りてきて、籠からハンカチのプレゼントを配り歩く直ちゃん。

この瞬間、直ちゃんにはやっぱりゴールドが良く似合う、この方が明るくてずっと良い!!
なんて思いました。(笑)

ー拍手、拍手、拍手ー  終了

いやぁ、伊織直加の世界満喫!ほんと、めちゃめちゃ楽しかった4日間でした。
4回目にして、やっとハンカチをゲットした私です。凄く嬉しいものですねぇ〜。(笑)
しばらくボォーとしていたので、報告が遅くなりました。(笑)
お読み下さり、有難う御座いました。 

’03.4/20 yuko記

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