伊織直加『TABLOID』セカンドディナーショー

 (タブロイドとは、普通の新聞紙の半分の大きさのニュースペーパーの事で、凝縮したとか、の意味らしいです。つまり、Love&Peaceな話題がたくさん詰まった、直ちゃんの”タブロイド”誌なるショーを届けようと言う事だそうです。)

構成・演出/正塚 晴彦  音楽/高橋 城  演奏/ザ・スクラッチ  振付/伊賀 裕子  美術/大橋 泰弘  衣装/有村 淳  

出演  宝塚歌劇団(専科)伊織直加
コーラス  音花ゆり/紫水梗花/晴華みどり/萌花ゆりあ

   01’6月11日、12日宝塚ホテル、6月18日、19日第一ホテル東京にて行われました

曲目

★ FOR ONCE IN MY LIFE
★ MADDEST KIND OF LOVE
★ Georgia On My Mind
★ Fricote
 EARTH SONG
★ From A Distance
★ Imagine
★ You Gatta be Football Hero
 TABLOID JUNKIE
 Total Eclipse of the Heart
★ エピローグ
★ レナードのテーマ
★ 飲め飲め
 マイライフ
★ かわらぬ思い
★ J’AI PEUR
★ E Amour
 『Endless Love アンコール曲

 

直ちゃんカラーに染まったタブロイド誌の中身は豊富で、大きく分けると6パターンになると思いますが、私なりに、まとめてみました。

まずはオープニングステージ。

ダークな赤と、黒の細いストライプ入りのダブルスーツに黒のシャツ、上着と同色のネクタイ。
アダルトなダンディスタイルでお目見えです。
歌はオープニング曲に続いて、ジャズ、スタンダードナンバーを。
プレイボーイ風で、少しキザってるけど、甘くて清潔感のある所がやっぱり直ちゃん。(いいぞぉー!)

続いてのステージは

深い海の色にも似て、透明感のある濃いブルーのスーツに白いシャツ。
右肩には大きな白い羽根ショールを流し、青い羽根も少し混じっています。
白っぽい首飾りを2〜3重に巻いて…、ピュアーな感じがする姿です。
(ちょっと、プレスリーみたいな所があるかも…??)
マイケル・ジャクソンの「アースソング」、ヘッド・ミドラーの「フロム ア ディスタンス」、ジョン・レノンの「イマジン」。
大自然の素晴らしさや、動植物の生存を願い歌うスケールの大きい歌です。
その音色は、アルトな直ちゃんの声質にマッチしていて、とても心地良く、我が耳に響きました !

第3ステージ

黒の上下に、両肩辺りから全体に、ゴールドの小さな玉スダレのような飾りが不均等に下がっていて、動くたびにきらきらと華麗に揺れ動く装いです(宝塚の舞台で見かけたことがあるような…)。
ゴールドメッシュ入り前髪を逆立て、額には黒と金の入ったバンドを。
研一さんも交えて、ラップ調の歌とダンスをご披露。
単調なメロディーとリズムは、案外難しいもの。
それをドラマチックに歌い表現する、直ちゃんの熱演には感心しました。

次は、ハードボイルドの世界

目深に被った帽子、グレーのトレンチコート、黒のシャツ。
それを脱ぐと、黄色のジャケットに黒のズボン、白地に淡い黄色とブルーの模様が入ったネクタイを無造作に結んでいる。
さらに上着を変えて、黒のレザージャケットとノーネクタイで…。
帽子を取った髪はオールバック(すっきりとしていて、よく似合う!)。
花組時代の懐かしい歌を3曲…。
直ちゃんならではのダンディルック!!洗練された格好良さが光っていました。

大詰めのステージは

赤で決めたチャーミング衣装で登場。
真紅の上下に黒のサッシュベルト、右肩からはふわふわとダークレッドの羽根ショールを掛け、左胸には細いワインレッドの長い羽根が3本、 ピーンと立っています。
カールした淡いワインレッドの髪に、エンジの額バンド。
「幸せすぎて、今が怖い〜〜」と言う歌を1曲…。
続いて、「歌を〜歌い〜♪まるで手を取り合うように〜♪」と皆で一緒に、快活に歌います。
華麗なキューピッドスタイルの直ちゃんから、沢山、沢山の暖かさが感じられました…。

いよいよ、フィナーレのステージ

インドをイメージした真っ白な衣装です。アラビアンな感じ…。
額にはラメの入った白い布をターバンのように巻き、後ろで止めて、長く流しているのがとても素敵です。
額の中央には大きな煌く石が光っています。
白と淡いゴールドの幅広のリボンが、右肩から幾本もゴージャスに流れ、胸には宝石のように無数の石がきらきらと、輝いていました。
歌はもちろん、『エンドレス ラヴ』です。
直ちゃんの心を込めた歌声は、優しく、暖かく、会場を包み、我々の心に染み渡るようでした。

その他、直ちゃんのMCもチャーミングで、楽しめました。
まるで、ぎゅうぎゅうに詰まったおもちゃ箱から、様々な直ちゃん人形が代わる代わるに飛び出して来て、私たちを喜ばせ、楽しませてくれたかのようでした。

こうして、第2回ディナーショーは、満ち溢れんばかりの拍手のうちに、幕を閉じました。

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