『４２ストリート』の歌で、直ちゃんの登場です。
宇宙服のような黒の上下、両肩と膝下に黄色い３本の細いパイプが付いています。インナーのＴシャツは、黒地に太陽光線みたいな黄色い模様が強烈に効いています。
【一風変わったお洒落なお洋服ですね！しかも、すっきりとした感じで、直ちゃんにとても似合っています！(^^)】

直ちゃんが着席されて、ご挨拶された後、皆で乾杯です。「それでは皆様、目の前のグラスを持ってぇ、乾杯！」

「直ちゃん、早速ですが、お客様です」と司会者、「ハイ！」と答えて入り口の方を見る直ちゃん。
そこで、「おれは〜マジで、おまえが好きだぁー！」とマイクから誰かの声が……？？
これを耳にした直ちゃんは一瞬、「・・・・？？？」と周りをきょろきょろ…。
と同時に、自分が立っているすぐ前のテーブルの下から、突然誰かが出てきたのです。
ハッと退いて、「うわぁー！びっくりしたぁ！」と相当驚く直ちゃん！
「女房にしてくれぇ〜」と出てきた絵理さん。もう、可笑しいやら楽しいやら会場は、大はしゃぎです。
「あんた、来るのが遅いよぉー。足がしびれちゃったわよぉー！」とテーブルの下から出てきたのは絵理さんでした。
「びっくりしたー！なんか、ここ、膨らんでたのよね。」とテーブルクロスを指す直ちゃん。（笑）
そんなこんなで、お客様は直ちゃんと同期の嘉月絵理さん、もう１人は瀬央みつきさんでした。
実は、知らなかったのは直ちゃんだけで、驚かす事に協力した我々も同罪ですね。（笑）
【ほんと、開会一番、大盛り上がりで、楽しい絵理ちゃん、好感度大でしたね！(^o^)】

二人がお帰りになると、「直ちゃん！引き続き、お客様です！」と司会者が言います。
直ちゃんは「もういないの？」とテーブルの下を見たりして…。（笑）
「るいちゃん、有難う、可愛い、有難う！」と、引き続きのお客様を迎えて、「シャレードで色っぽい踊りを見せてくれてる、るいちゃんです！後１週間、宜しくお願いします」と直ちゃんは紹介してくれました。ショーでのデュエット役紫城るいさんでした。

少し経ってから、３番目のお客様は研一さんでした。
　ディナーショーで一緒だった紫水梗花、萌花ゆりあさんです。十代の彼女達はお茶会も初めてなのでしょう。
緊張して、固まってしまっている彼女達をフォローするように直ちゃんは『ディナーショーでのご縁の事、お芝居でのからみの事、アルカポネで早替わりのお手伝いや、何もかもが始めてで大変な事、お稽古の時も仲良くしていた事、研一さんのロケットを見て上げたり、ディズニーランドからのお土産をもらった事』等々、私達に話され、「応援してあげて下さい」と、お優しい先輩らしきお言葉でしたね。(^^)
【幸せな研一さん達ですねぇ…。うらやましい〜〜。】

最後のお客様は遼河はるひさんです。
　新人公演では直ちゃんのキッド役で、お互い仲良くされていたそうです。あひるさんが愛称との事…。
【へぇー２枚目さんがねぇ〜意外だぁ…。でも〜そう言われればそんな感じもするかな〜。^^;】
あひるさんは、今度の組替えで、宙組へ配属になるので、次の公演も直ちゃんと、また一緒です。「次の公演もよろしくね！」と直ちゃん。(^^)

質問コーナー
お芝居についての質問
３種の鬘の事、直ちゃんのお気に入りは？
オオカミヘヤー
　『舞台稽古の時、好きで着けていた。顔に髪が掛からなくて、動き易かった。一番マイルドかなと思っていた。黒髪でワイルドな感じが、リアルだと思って着けていたが、月組の海賊さん達は宝塚的だったので、これはいけないと思って、戻したりとかした。
　今は茶髪が気に入っている。キッドが一番お洒落になれる感じがして…。』

衣装部さんから「今日はどの鬘にしますか？」と聞かれるようで、同じ鬘を着けてると、汗が凄くて渇かないそうです。
そこで、ストレートの髪も含めて、会場の方達と決を取ってみました。だいたい半々のようでした。まだ３種観ていない人もいるよう「頑で、張ってみて下さい」と直ちゃん。

結果的には、ストレートの黒髪と茶髪ロングを、日替わりで着けることが、多かったようですね！オオカミを観た人は意外に少なかったのですね。
【直ちゃんなら、もちろん３種３様、全部良いに決まってるけど、私個人的には茶髪だと、より一層、夢が見れるって感じで、はまっていました。(^^)】

アドリブについて、
　『出ている所、ほとんどがアドリブで、先生も「何をやってもいいわ」と言われた。印象的なアドリブとしては、聞き耳とのやりとりで、キリヤンもアドリブが効くタイプなので、「俺だって字が読めるぜぇ、俺の書斎見たことないのかぁ？」「そんなもんあるかよぉ」
「何読んでるのか知ってるんかよぉ、星の王子様だぞぉー」と、こんなやり取りをしている。マイクがみんな生きているので、芝居と関係ない事は喋れない。酒場がちょっと外れてるかも？』ですって。
【確かに聞き耳とのやり取りは、二人の口元がしきりに動いてるのですが、実際には聞こえませんね！(^^)】

アンに関する「好きだ！」場面
　『台詞としては「俺はおまえが好きだ！」があって、稽古場で、最初は素直にやっているうちに、咄嗟に浮かんで、やってみると、稽古場で大笑いになった。その後月組の皆はくずさないし、止めようかなと思って、普通に戻していたら、先生に「あれ、止めたの？」と聞かれ、「はい、浮いてるような気がして…」「イヤッ、やって欲しい！」と。
そこへ、柴田先生も「伊織、あそこの芝居はとても良い！それでキッドを全部やってくれ！」とおっしゃり、キッドのキャラが決まり。
エミリオを格好よく見せるには、お茶目なキッドの方が面白いし、２枚目のキッドで船長選挙を真剣にやり合ってると、他の海賊の仲間とも、不快で嫌な感じが、後々残るけど、お茶目にやったら全部繋がる。月組は初めてで、どうしようかと思ったけど、お茶目でいったら良い影響になったみたい…。西条美恵ちゃんはびっくりして、戸惑ってたみたいだけど…。
だんだん皆さんも慣れてきて、先生が一番に気に入ってくれて、このキャラで良かったと思ってます。（パチパチパチ）(^^)
もっともっと変えたいなと思ってもみたけれど、受け狙いみたいで、やらしくなるかなと思って、静かにしてます。』
と、直ちゃんご自身は楽しんでいらっしゃるそうです。
【ほんと、私達は最高に楽しませていただいてますよね。私は初日からこのキッドが大好きになりました。(>_<)】

立ち回り
　『花道でこけたら、研一さんが困るだろうな、と思いながら、舞台から舞台裏を約１周半、ノンストップで駆けてます。
マラソンみたいに駆けてる上に、「オラァー、ドリャー、ドヘャー」とか発声してるので、よけいにしんどい！
効果音を入れてくれるといいのにぃー。他の劇団なんか入れてるでしょ。
立ち回りでは結構あちこちぶつけて、腫れたり、手に当たってジーンとしたまま台詞を言っていたりで、
気を付けないと怖いですね。かなり練習したので、慣れてきて、体力もかなり付き、筋肉も付いたけど、
腕が太くなって元に戻ってくれないと困る。温泉も行けない感じ〜。（笑）』
【たいしたお怪我もなく、良かったですね！お疲れさま！今頃直ちゃんは温泉に浸かってるかな？？(^^)】

ショーについての質問
同期共演
「湖月さんとはＴＣＡ音楽祭で会う位で、舞台での共演は絵理さんも同様に１３年ぶりです。」ところが、稽古場で一気にそのブランクも縮まり、しんどい時には食事を共にしたり、舞台の事を中心に語り合ったりと、余暇を共に過ごされているそうです。わたるさんとは熱血漢同士で、下級生指導に関しても意見が合い、ショーでも楽しんでやっているとの事でした。
【いいですね！仲が良いという事は…。聞いている方も幸せになります！(^^)そうか、それで、あの素晴らしい対決場面が出来上がったのですね！大人って感じですものね！！】

４２ストリート
「バックに下級生のエネルギッシュでフレッシュなパワーを感じ、それに乗っかって楽しくやってます。」
お稽古の時は、「コーラスラインみたいに、金髪のお姉さんの感じで、テンションを上げるように」とアドバイスなさったそうです。
【直ちゃんのご指導の成果や、愛情が伺えますね。(^^)】

マイファニーバレンタイン
アルカポネの人物像創りは？
『踊ってるうちに自然に出てきますね。映画の『フェイス/オフ』のＦＢＩ、マフィアから浮かぶ人物像を元に、思いっきり悪党のつもりで、女の１人や２人殺すのなんて、なんでもないみたいな…。感じでやってます。
ＦＢＩのわたるさんは、愛情もあるので女を殺されて、「悔しい〜〜っ」て感じですが、勝ち誇った私は（直ちゃん）「ハッハッハッ！」「対決は続くよ」で終わっています。踊ってる以外はアドリブで、先生も「ゴチャゴチャするの８小節」とかおっしゃって、任されてます。（笑）
今回、ほんと、楽しく好きにやってます。』
【おかげ様で、本物みたいな凄さを、楽しませて頂いてます。ハイ！(^^)】

シャレード
本来男役である、るいさんとのコンビは？
『彼女はその前の出番「♪スィング、スィング、スィング♪」と、男役で歌って出た後、すぐに女役でやってくるので、汗だくハァハァしてます。あわてて出た時など、男役が残ってて、引っ張っても力が強くて、３倍位引っ張らないとついて来ない。「ちょっと、力いるかな、おもしろいかな」って感じですが、普通の娘役さんよりは、すごく色っぽくて、良い感じだなぁって思ってます。』
【ほんと、２人共凄く良い感じで、２人の世界って感じですね。うっとりとして観させていただいてます。(^.^)】

月組さんでビックリした事
『皆は立ち回りに慣れてる感じだけど、花組育ちの私（直ちゃん）は機関銃やピストル捌きが多かったので、剣は初めてで、力加減が判らない。月組さんは連続腕立て伏せもその辺で平気でやるし、側転も皆簡単にやるので、びっくり。筋トレも結構やる。
最近の花組さんでは感情を使うお芝居とかが多かったので、今回の冒険活劇アドベンチャーみたいなお芝居は、力とパワーが必要でしんどいですね！（笑）花組では力が強いと言われてた私でも、弱いに入るので、筋トレしないと負けるぅーって感じですね！
わたるちゃんもすっごい力あるし、靴のサイズも違うしぃー（でかい）。』（笑）
【皆さん、筋肉もりもりなんですね！しかし、良い刺激ですよね！可愛い子には旅をさせろですね。ウフフ(^^)】

ディナーショー１回目「ラブ・ビート」と２回目「タブロイド」の違いは？
ラブ・ビート（完璧なるショーです）
『のりはジャズ系、ビートも効いて、初めてでやりたい事も沢山、夢中でワァーと終わった感じです。先生とは、やりたい事は全部聞き入れていただき、ＭＣもその場で自分が思いついた事を言う感じで、打ち合わせもとんとん拍子で決まりました。本番の３日前には完璧でした。』

タブロイド（お芝居だった感じです）
『こちらの方が初日緊張してました。１日前まで、内容を覚えていました。先生とはお互いのこだわりもあって、意見が食い違ったり、歌詞も長くて難しく、覚えるのが大変だった。ＭＣも８〜１０まで覚える言葉数が多かったし、共演者は研一さんだったので、全部自分で頑張らなければいけなかった。先生も「２度目なのだから、自分に挑戦しろ」とおっしゃるし、１日前まで、逃げ出したい気持ちだった。』

眠れない日も続いたそうですよ。
そばにいてくれたのは子犬のサンディちゃん、直ちゃんに新しい芸まで覚えさせられたとか…。でも、けなげにご主人様の言いつけを守って、新作をまっとうしたサンディちゃん！偉い！！直ちゃんもそれに励まされて、頑張ったとか…？
【ああ、涙ぐましい直ちゃん！しかし、始まって、たったの４回のうちにめきめきと本領発揮の直ちゃん、
締めくくりはほんとに素晴らしいディナーショーになっていましたよ！さすが我君ぃー。(@_@)】

ポスター撮り（タブロイド）の楽しいエピソードは？
　撮影の打ち合わせの段階では、車プラス何処かで喧嘩して血を流した直ちゃんとか、水を被った後の写真とか、「タブロイド」の前の名称は「ディクショナリー」で、ディクショナリーをパッと開いて、そこからショーが始まる。と言った様々な提案が先生からあった。
結局は、直ちゃんが俳優（男優）の設定で、助手席に女がいて、ドアを開いた途端、いきなりカメラのシャッターを切られて、アッ！と手をかざした瞬間のポーズになった。隣が本当の女の人だと、生々しいので、キティちゃんの縫いぐるみを先生が持ってらしたけど、直ちゃんがピンクパンサーを持ってきて、それに決まり。
さらに、「新聞の真中にその男優の直ちゃんが載っていて、他に拳銃を持った直ちゃんや、野球のバッターポーズの直ちゃん、宇宙に行く直ちゃん、等の写真が載っている新聞が面白い」と先生は提案されたけれど、「ディナーショーなのだからゴチャゴチャする」と、先生を説得して、現在のポスターに落ち着いたそうです。
【ディナーショーのポスター撮り一つでも、大変なんですね！劇団で決められた物をパッと撮るのかと思ってましたが、
実は苦労の賜物だったのですね！珍しいデザインで良かったですよね！(^^)】

楽屋入りの時のサングラスは何色お持ちですか？
　「ブルー、黄色、赤、紫、茶色、黒、ピンクと７色位ですね。」
お気に入りは？　　ブルーと黄色です。
　「赤も好きですが、目が悪くなると思ってあまりしません。世界中が真っ赤っかですからね！（笑）」
【サングラスがとてもお似合いの直ちゃん、全色見た訳ではありませんが、どれも素敵ですね！！】

その他、恒例のテーブルごとに直ちゃんとの記念写真やプレゼントコーナーがあり、
直ちゃんからの歌のプレゼントは「タブロイド」で聞かせて下さった『Ｊ’ＡＩＰＥＵＲ』でした。
【あの時が蘇るように懐かしく、うっとりと、聞かせて下さいましたね。有難う御座いました。m(__)m　】

閉会のご挨拶
　「この公演も、再来週の月曜日で千秋楽ですが、まだまだ、キッドは頑張りたいと思います。
次は宙組です。是非、大劇場の方にも足をお運び下さい。「カルテル・ミラージュ」小池先生、「ダンシング・スピリット！」中村一徳先生ですね。
その先、来年の事はまだ、判りませんが、どうぞ皆様、何組に出てもよろしくお願いします。」
そして、盛大な拍手を受けながら、直ちゃんは会場出口に向かいました。出口で、明日の入りの時間をおっしゃった後、いきなり、私達に向かって、
「それでは、皆様、うわぁー〜、好きだぁ〜！！」と声を嗄らして叫ぶ直ちゃん！！会場はもう、大爆笑の大喜びです。
【いやー、びっくりしたっ！しかしぃー大満足を貰らっちゃいましたね、私達！！(@_@)】

【直ちゃんは、こんなに沢山おしゃべりをして下さり、私達は直ちゃんから沢山沢山暖かさを頂いたし、最高に充実したお茶会でしたね。】

２００１年９月２９日、記

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