伊織直加『キス・ミー・ケイト』東京お茶会 
2002年7月22日(月)東京會舘にて

★直ちゃんの入場★

ロイスの歌『いい子になって』を歌いながら、直ちゃんのご入場です。

【ロイスの歌声と、ビルの歌声を1人で使い分けていらっしゃいます。凄い!!】

★ご挨拶と乾杯★

「お待たせ致しました。ちょっと、1人ロイス&ビルをやってみました。
お仕事がありまして…、皆さんCS放送ってご存知ですか?その撮影が延びてしまって…、随分お待たせしました。
今日は女っぽくしようかなと思ったり、それともオフは男で、とか思ったりしましたが、普通の私で行きます。感じるままに喋っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
引き続き、乾杯です。では、グラスを持ってぇ〜、乾杯!」

★質問コーナー★

外部出演をなさって、宝塚とのお稽古の仕方等、どんなところに違いを感じられましたか?

「何もかも…。かなり、悩みました。お稽古の仕方と言うか、やる事全て。宝塚は決まりが多いから、それで動けるんですけど、決まりが無くて好きにしていいから、と言うと不思議に思われるでしょうけど、まず、休憩が無いんですよね。宝塚は午前10時から始まると遅い時は午後10時まで、普通は午後7時か8時で終わるし、途中も一時間休憩とか夜休憩があるけど、それが全くないのね。皆、2〜3分でガァーとかパン食べてる。私はゆっくり食べたいから、始めはビックリしましたけど、稽古中に必然的にやってましたね。
男の人がいるのも全然違うし、始めはいろんな事が恥ずかしくてやってられませんでした。

リフトを意識して、ダイエットをなさったとか〜?

休憩の時間くれないんですよねぇ。宝塚は物が溢れてるって言うか、皆が差し入れ持ち寄って、食べるでしょう。外ではあまりそんな事ないし、有名なスターなのに、サンドイッチ食べてるみたいな、そんな感じです。小池先生の時だけ、「休みがない」とか文句言ってたけど、外はもっと、厳しいんだなと思いましたね。そんなでダイエットと言うか体系作りを必然的にやってました。

宝塚で14年間男役やって来て、ウエストを締めないで腹筋を鍛えて、あばらが筋肉痛だったけど、今回は腹筋、背筋を鍛えて、あばらを閉めてウエストを矯正しました。リフトは自分が重い人持ち上げるのが嫌なんで、どっちの苦労も解るようになりましたね。赤坂さんが細いので、こりゃダイエットしなきゃぁとか思っても、筋肉が出来ているので、一キロ痩せるのは大変、2、3キロ痩せた位で、あまり、男役の時と体重は変わらないですね。
赤坂さんに「重いでしょ」って聞いたら、「全然重くない」と言う。私達はタイミングで持ち上げているんですけど、男の人は凄い力があるから、飛んでもいないのに、かってに持ち上げられてる。だからもう、ダイエットしてません。
衣装は10キロあって、重いです。トム・ディック・ハリーが一番重くて、ウエストにヒップパット入れたりしてるから持つ所が大変で、肋骨の辺持たれる。それで今、肋骨や腰を痛めてるんですけどね。
女の私がリフトするのと、男の人がするのとでは、違うなぁ思いました。

実際にリフトされて、気分とかはどうでしたか?

「初め、目が廻った。結構、私、酔うタイプで、バスや遊園地も駄目な方で、気持ち悪くなりましたね。カァー!って逆さになったりとか、股くぐりしたりして、自分が何処にいるのか判んない状態で、かなり目が廻るのね。あと、結婚式の場面もグルグル廻る時、上見てると風景が廻ってる感じで…。
ですから、あんまりやると気持ち悪いなとか、ガァーと引っ張ると大変なんだと。男役はやらなければいけないから、引っ張るとか、がむしゃらに振り回せばいいんだと思ってたけど、力加減とか逆の立場が解って。駄目なんだなと思いましたね。
初めに凄い力でやられて、ふっ飛んでってしまい、『何すんのよ』って感じで。(笑)力加減が大切なんだなと思い、優しくなれるかなと思いました。」

大変身されて、皆さんビックリされたと思うんですが、どうでしたか?

「初日の反応が楽しみだった。みんな、空気が止まってるって言うか、口が開いてる感じ、空にはまってて…。」

ロイス&ビアンカを演じるにあたって、参考にされた女優さんはいらっしゃいますか?

「マリリン・モンロー、おこがましいんですけど少し意識しました。ロイスにあたってはセクシーじゃないといけないんで、宝塚の娘役さんは要りませんと、キャピキャピでも色気あっての女じゃないといけない。マリリンモンローは声が低いので、私がやっちゃうと、ニューハーフになっちゃうんで……。(笑)

苦労はねぇ〜、ほんと…、ずっと、喋りますよぉ〜いいぃ?(笑)
歌も響きがねぇ、声が『制服を着た〜♪』って、低い声出しちゃう。響きを上に上げるのが女、下に下げるのが男なんだけど、踊りもちょっと疲れたり、私がウインクしだしたら、男になってる。オケが鳴って、ジャズのビートが聞こえて来たら、途端に男になる私ね。照明があるともっと大変な事になる。初めはねぇ、「アタシィ〜♪」って歌ってて、ハァ!とか、乗ってきたりすると、もう、掛け声掛けたくなるし、ウインク飛ばしたりしだすと、男になっちゃう。(爆笑)
程々にと言うか、気持の上で皆様に恥ずかしいですよね。14年間男役やって来て、私はホントは女だったのよって言いたくない気持って解ってくれます?常に男ぶってきたし、マリリンモンロー風に『本物のスター〜♪』って歌う時、壁向いてしか出来なかったり、私を見ないでとか言って、ラブシーンもじっと見ないで下さいとか言ったりして…。

やるのはいいけど、やられるのはどうしていいか判らない。(笑)キスシーンでも、サッと避けて怒られちゃって…。相手に『一晩落ち込む』とか言われて…。(爆笑)製作発表でももっと、寄り添って下さいと言われても、どうやったらいいの?みたいな、どうしていいか判らない。まだ、ボスやってる時も『腕組んで下さい』とか『出来ません、今、オフですから』みたいな…。
赤坂さんも、どう対応したらいいのか判らなかったみたいで、初め、嫌われてると思ったらしい。『違う、すべて判んなかったから』と言ったら判ってくれましたけど。
『はっ〜』とか、初め恥ずかしくて「そんな声出せるか」って言ってたのが、だんだん出来るようになって…。
初め下着のままも『全部脱げ』って言われて、『それは出来ません』とか、いろんな点で劇団との問題もあって、極端なんですよね。宝塚でもすみれコードぎりぎりの所やらされてるんで、極端過ぎて出来ませんでした。
『女に見えますか?』って聞くと、凄く変な顔されて『お前はどう見たって女だ』と……。
トム・ディック・ハリーの稽古やって、TCAのあんな低い所やって、戻って来て『私ぃ、今すぐぅ〜♪結婚したい〜』が低くなってしまい、みんなに『どうしたのぉ〜?』って言われる。『駄目だ!駄目だ!男は忘れてくれ』とか言われて、本当に大変でした。

今はやっと、ちょっと慣れてきて、気持ち良くなって来て、すると、ウインクが出たりして、あっ、いけない!とか、努力してる最中で、気を抜くと男になっちゃいますね。」(笑)

今は自信とかは出来ましたか?

「そうですね、台詞がね。始めは感情が伴わなかったり。台本初めて読んだ時『なぁに、フレディ』(低音のアルト声で)だったのが、今は『なぁに、フレディ』(高音でキュートな声で)と、色気つけて出来たと言うのは、感情が伴ってから出来たって言うか、『閣下ぁ〜ー!』って、語尾が日々伸びていて、今は3秒か4秒伸びてます。初めは『殿下ー!』みたいに駄目だったんですけど、かなり、1ヶ月でこんなに変われるのかと思ってます。その辺で自信が着いて来て、役者としての面白さを感じてます。
男役に戻れるかなぁ〜。ビルは出来るけど、アントニオは出来ないですね。絶対に声的に苦しいかな。歌は努力した甲斐あって、自分でもこんなに出来るとは思わなかったので…。でもまだ、裏で出来ても本番で出来ない時もあるので、博多までには頑張りたいと思います。」

早替りについてはどうですか?

「30秒。宝塚よりも早くて、宝塚の生徒だからやらされてる。だから出来るんでしょう?みたいな。芳川さんが、衣装に関して赤とかピンクとか良く考えて下さって…。衣装替えは初日でやっと間に合った感じです。その辺は、ベテラン、アキラお父様が待ってて下さって、芝居を変えたりとかして私の早替りが間に合ったりしてました。
男役の早替りの方が45秒いるので大変なんですよ。女役の方が楽で、私は、やる事無いんです。ドレスも靴もやってもらいます。ミッキーさん(千秋さん)や4人がかりでやってくれてます。」
この間、ボケて、スカートの中に足入れて着るのに、手を後ろに回しちゃって、カッターシャツ着るみたいなしぐさをして、スーツ着ようとしたりしました。
あの30秒に息切れてるのに、肋骨絞められるのが苦しい。ウエストよりも肋骨を締め付けられるのが、苦しいですね。
宝塚はあまりあんな衣装は着ないのに、着てもお姫様ですし、激しく踊らない。そこがしんどいし、キィも高いし、肋骨とウエスト周りの筋肉をやられてますね。大分慣れてきましたけどね。衣装と時間の戦いですね。そうですね。

でも、男役よりは楽。どっちかって言うと『カステル・ミラージュ』の方がショーがあるからしんどい。これはショーが無いからねぇ。男役って言うのはしんどいなと、高い声は喉も痛くないし、しんどくない。『大海賊』とか『エンラブ』とかが、もの凄くしんどかった。めっちゃしんどいですね。
『閣下ぁ〜』って言ってる方が楽。相手に神経や気は使いますけど、頼ってればいいから楽ですね。」

カーテンコールでは、毎日どなたかが踊ったりしてますが、なにかエピソードありますか? 直ちゃんが鈍帳にはさまれた時とか〜。

「ラマンチャ組にも有名になったりして〜。もう、ねぇ、宝塚はこんな事ないよねぇ、緞帳が降りて来るのは見ててくれると思ったんですよ。タイミングは判ってる筈だし、赤坂君が長く踊ったりして、踊り始めて、久しぶりに男っぽくやっちゃって、調子に乗って前に出たのね。その時は降りちゃって〜。ほんとはお客様の顔見てやりたい所を出来ない悲しさ。本当は銀橋欲しい位。『あんた一筋ぃ〜♪』って、前に出ないで下さいと10回位注意された。身体が前に出ちゃうと、芳川さんに『何で前に出ちゃいけないのよ、そんなの無理、身体が前に出ちゃう。そんな勿体無い事無理』と言ってた。

宝塚は客にカァ〜!と掛けたり重視するでしょ。ミュージカルでは芝居的で、そう言うのあまりやらなくて、皆さんカンパニー的にやってるのね.お客さんを一つの空間として、受け入れてはやらないのね、太川さんは別として…。(笑)
男役って銀橋に出るとお客さんにアピールするのあたりまえで育って来てるし、緞帳ラインが宝塚はもっと前なのに、凄く後ろにあるのね。降り切らなかったから良かったけど、残されたらもっと格好悪かった。(笑)帝劇初になっちゃう。
みんな『大丈夫?』って言ってくれて〜。一番太川さんが心配してくれて、一番頼りになるのは太川さん、自分も危ないのに支えてくれて、私もこうやって顔で受けたんですけどね。太川さんには感謝してる。

おかげで化粧替えする事になったし、演出部には『こらぁー』と凄く怒られたけど。一路さんなんか『残ったら面白かったのに』って、ひどいわ。(笑)
加藤さんが、部屋まで謝りにきて、介錯さんって判ります?外の舞台で、手を引っ張ってもらって、階段を登ったり、付き添ってもらう人です。終わって、アンコールに行く時も丁寧に手を引っ張ってもらったりして、役者さんに優しいですね。
男役だったらねぇ、言ってくれない。宝塚の男役なんか、もっと危ない事してるのに、『エン・ラブ』の落ちる所も全然なのに。」(笑)

ロイスの楽屋は3階にありますが、怖くないですか?

「そんなに怖くないですね。大階段の天辺よりもちょっと高いかな。大階段で踊ってる方がよっぽど怖い。エンラブのゴンドラが4m50で、ワイヤー2本でいつも揺れてるからその方がよっぽど怖かった。一度、くるっとひっくり返って、落ちた事あるんですよ…。だから、余計に怖かった。」

手すりによじ登って来る恋人を見て、女性としての気持ちはどんなですか?

「見てる方が怖い。女性としての気持ち?ロイスとしては嬉しいですよ。随分前からスタンバイしてるから、裏で聞いてみると『煙草も止すよ、おまえの為ならばぁ〜♪』って言われれば、『きゅん』じゃないですかぁ〜。役で芝居する時は嬉しいですね。
あれは本当に危険なシーンなんで、始まる前に言ってるんですけど『よじ登って来る時は、気合入れてねぇ。』って。初めは木の箱なかったんですよ。結構、ヒヤッとする時あるから、同じ役者として事故らないように願ってます。ワイヤーが着いて無いから、落ちたら洒落にならない。落ちそうになった時、上からカァー!と引っ掛ける位に思ったりしてます。(笑)入った時、ゼェゼェしてるから…。
でも、気分的には良いですよ。」

直ちゃんが歌われてる歌詞の中で、『葉巻咥えたギャングのボスに〜』と歌ってらっしゃいますが、あれはアントニオですか?

「これ、アントニオ! 振り付けはセルジオなんですが、なかなか足を閉じれなかったんですよ。つい、スカートの中は仁王立ちみたいだったのが、セルジオが鍛えてくれて…。『っと、女っぽい格好して下さい、今日みたいなの駄目。』とか、それでパーマかけたりとか、お化粧チェックから入って、格好も宝塚の娘役が着るみたいなのじゃ駄目、超ミニスカートじゃないと許されない。足が閉じれるようになるまで、スカートは履かせないとか。
『葉巻咥えて〜♪』もロイスの振りが付いてたんですけど、私が提案したんですよ。
『じゃ、いいですよ。直ちゃんのやりたいようにして、どうして、男になりたがるのか、判らないけど。』(笑)ですから、あそこはアントニオだと思ってます。

セットの練習で埼玉まで、皆で一緒に行ったんですけど、赤坂さんがやってる時に、私は上で見てるだけで、暇じゃないですか、先生とかいない時に、どれか出来るんじゃないかと思って、これ適当と思って、ちょっとやってたら、セルジオに怒られて…。
プロローグの足をバァーと上げるのも踵落しとか言ってやってたら、、赤坂さんに怖がられたりして…。(笑)

私が提案しました。『直加バージョンやってぇ〜。オォ、ノー!』けど、『どうぞ!』って呆れられて…。この2小節だけ、男バージョンでやっていい事になったんですよ。」

外部出演されて、これから参考になるのはどんな事ですか?

「女役には優しくなれそう。今までも充分優しかったんですけどね。男役でリフトする時、ちょっとタイミングがずれるだけでも持ち上げるけど、不安なんですよね。相手が男だから持ち上げるんだけど、ちゃんと腰に乗れてなかったりとか、少し『キャー』って感じ。そう言った意味で、女役さんが、どうした時に怖いのかと言うのがよく解った。リフトは優しくなれそうな気がする。

女性から見た男役も、ビルも…。どう芝居がやりずらいかとか解るし、逆の立場で見れるのが、勉強になった。根本的に思うのは、男役はもの凄く創って、創った所から入っていくから、ナチュラルじゃないですよね。実際の男の人見たらナチュラルでしょ。何も創らなくてよい、よりナチュラルになれるんじゃないかなと。
今まではこう言う風にするのが、男っぽいとか思ってたけど、実際はそうではなかったので、ナチュラルになれそうな気がしますね。」

★記念撮影★
★質問コーナー★

カイロプラクティックに行ったんじゃぁ〜、と言う台詞がありますが、直ちゃんは行かれたことありますか?

「カイロね、カイロプラクティック、一番噛みやすい。カイロは、私も行った事がありますよ。そりゃ、バキッとされるのは怖いですから、スポーツマッサージの方ですよ。疲れてる時、筋肉がよく伸びないんですね。体重かけちゃうと、駄目だったりするんです。ですから、スポーツマッサージですね。」

宝塚でキスミーをやるとしたら、どの役になりたいですか?

「やっぱ、太川さんのギャングでしょう。ギャング1をやりたいです。あれは毎日、好きな事やりそう、誰と組むかにもよりますけどね。ツー・ダン・ホットは男役で出してくれとか言ってて、次、私の出番だったので無理でした。
グレープダンサーとかもやりたい。哲ちゃんとか、靴脱がせる所あるでしょ、あれ、絶対私の方が上手。(笑)言うと怒られるんですけど、宝塚ではやってそう。廻ってる時言ってるんですけど、赤坂さんバージョンで、クルクル巻いて、両方きれいに巻いていろいろやりたい。(笑)やっぱり、ギャングかなぁ〜、役者としては面白いかな。」

ミュージカルで他に出演してみたい役や公演はありますか?

「ミュージカルは何でも出たいんですけど〜。
アニー?そうですねぇ〜。サンディと言う曲があってねぇ、サンディはそこから取ったの。中一か、小六だったので、子供がバク転したりして、凄いあこがれて、出たかったんです。もう遅い。『ミー・アンド・マイ・ガール』とかもいいし、何でも出たいですね。」

男役さんが女役さんされる時は、普通、髪を長く伸ばしたりなさいますが、直ちゃんは可愛らしくパーマかけて、カットされたんですか?

「髪はどうして切っちゃったか?ってことですね。東宝のプロデューサーさんに『切っちゃったんだぁ〜!』とか言われたんですけど、私の中では鬘があるからどんな髪型でも出来る。どうせ8月までなんでしょ、鬱陶しさもあり、TCAの時もまた切っちゃったんですよ。1ヶ月じゃ大して伸びないし、だったら髪型を替えて、ちょっと、冒険してみたいなと…。とにかく女性らしくなればと、美容師さんにお願いして、こういう風になりました。
男役する時は、普通、オフを捨てちゃってリーゼントし易い髪型にしちゃうけど、今時、後ろを真四角に切る人ないでしょ……。
でもそればかりではと思ってパーマかけました。」
皆さんはいかがですか?(司会者の質問に全員拍手)

最後の質問になりますが、今年の夏は暑くなりそうですが、直ちゃんの夏バテ解消法は何ですか?

「冷房かけて、とにかく暑い所に行かない。だけど、かけたまま寝ると、風邪引くのでね。今、はまってるのはアイスクリーム大好きですけど、ガリガリ君って知ってます?ソーダ、コーラとかありますね。多い時は3本位、あれ、結構冷えて〜。お腹壊さないようにして下さいね。今、女役やってるんで、カロリーが一番低いもの、カキワリ氷ってあるでしょ、25カロリー。一応、カロリー気にして、いつもだと、スイカとか食べるのに、今はお腹壊さないように気を付けてますね。とにかくよく寝て、よく食べる事ですね。」

★プレゼントコーナー★

私達から直ちゃんへのプレゼントはマイナスイオン発生器(イオリー霧と言うマイナスイオン発生機)と、香水(エスカーラ)でした。
「マフィアのボスの時は、メンズ系のカルバン・クラインのエタニティーと言うホスト系の香水を付けてました。
これはロイスで、私がいつもシャーシャーと振りかけてると、赤坂さんに『どんだけ振り掛けるの』と言われたりして、『私はこれを振りかけないと、ロイスになれないの』とか言ってます。」と直ちゃんのご説明です。

直ちゃんから歌のプレゼントは『私の愛し方』です。「本番でも声がひっくり返りそうで、オケが入ると出たんですね。こう言う姿勢(パンツスタイル)で歌えるかどうか…?毎日ひっくり返りそうなんですが歌います」とおっしゃって聞かせて下さいました。

歌って下さった後、「苦しいですよ、この歌は…。下がズボンだと男みたいで、ちょっと変わって来ちゃうねぇ〜。」とおっしゃりながらお席に着かれました。(拍手、拍手)

★今後のご予定★

「あっと言う間にね、後1週間無いんですよね。名古屋ありますけど、凄く毎日楽しいですね。宝塚は1ヵ月半で、ハードな部分が少ないだけでも短く感じますね。こんな事はめったに無いので、女役やる事ない。また、やったりして〜。
帝国劇場が27日まで、残り5日びっくり。名古屋の中日劇場が8月3日〜8月29日まで。
その後、9月2日に横浜高島屋ギャラリーでトークショーをやります。
そして、バウ・パフォーマンス『switch』75thコラボレーション、10月5日〜10月12日までバウホールで公演します。
内容は75の同期で私と、月組の嘉月絵理、雪組の美穂圭子、湖月わたるに特別出演してもらって、4人で頑張って一つのハードボイルドな芝居をやりたいなと思っています。
私と湖月、2人の男が人生入れ替わるような怖い話。葛藤と言うか顔が入れ替わるような役を2人で1人の役を作る芝居です。ディナーショーはいつでも出来るからハードボイルドにピストルアクションの多いものをやらして頂きたいと思ってます。
で、博多座に1月、行きます。
その間に男が一つ入りますので、10月楽しみにしてて下さい。」

★ご挨拶★

「皆様の前で女役の私を見せる初日は恥ずかしかった。今は、不安だったけど反応して下さるのが嬉しいし、1人の役者として、ここまで極端なものをやらしてもらえるのが嬉しいです。私の声帯や身体もバレーやったりして、苦労して鍛えてますけど、筋肉とかが違うので、お腹出したりの衣装で、割れてしまうとかが悲しいですけど。
苦労した甲斐あって、楽しいし、皆様も思ったよりほんとに楽しんで頂けて、沢山観て頂いて幸せに思っています。これからは男でも女でも、何でもやるぞ伊織直加!と言う事で。今後ディナーショーをやる事があれば、2役やりたいと思います。憧れたミュージカルで、元々女役やりたかった人だから、出来た事が凄く幸せに思ってます。
名古屋まで、大事に行きたいと思いますので、沢山観て下さい。
これからもいろんな私が出て来ると思いますが、皆様と沢山お話ししたいなと思います。今日は、ちょっとだけ女っぽいかなと〜、あまり変わっていないかも知れないけど…。今日は、長い時間有難う御座いました!」

 

盛大な拍手でお見送りし「どうも有り難う御座いました!やっぱり、ディナーショーを思い出しますねぇ〜。では明日、また、」と手を振りながら、直ちゃんは退場なさいました。

【ほんとに直ちゃんって、沢山沢山、心を込めて話して下さいますね。判りやすく具体的に、面白可笑しくて、大いに楽しませて下さいました。今日は公演があって、テレビの取材があって、かなりお疲れでしょうに、終始笑顔で、面倒がらずに、つくづく暖かなお人柄が伺えます。時計を見ると9時半を過ぎていました。直ちゃん、ほんと幸せな時間を有難う!!】

2002年12月12日yuko記

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