ノリキのホームページ
骨董ハンター南方見聞録 講談社
宝捜しの冒険記・・・・海,ジャングル,地下の迷路を行く。インディージョーンズ顔負け
《著者のメッセージ》
誰でもやれるが誰もやらない,僕の骨董ビジネス冒険記だ。
視界が開け,絶対勇気がわいてくる・・・・・・。
二十世紀初頭スタインや、ペリオは甘粛省敦煌の探検で膨大な秘宝を入手しました。
それから75年、世界には探検地としての未踏の秘境は存在しなくなっている。
僅かに東南アジアの一角に知られざるエリアが残っていました。
僕はバイサラして20年、東南アジア各地、今騒乱のインド・パキスタン圏、アラビア半島をうろついて、人間や動物、現地の風に触れました。
そして様々な「宝物」と巡り合いました。
その秘宝を入手する冒険やエピソードが31編、11月30日に講談社から出版しました。
明るい骨董屋の冒険記、気分が明るく前向きになると思います。
できれば子供さんにも読ませてあげてください
「沈没船の宝物」
たちまちこの道のプロたちが宝物をかぎつけた。サルべージ会社が船を出し、音波探知機で調査すると20隻以上の昔の交易船が沈んでいた。 ジョディさんとサルベージ会社と漁師たちは他からダイバーたちが押し寄せる前に仕事をしてしまおうと密談した・・・
海の中のことであり、見ているのは僅か15個の漁民と魚や鴎だけなので話はすぐついた・・・・
金や銀のインゴットと共に南宋の銅貨も錆付いた大きな塊となって出てきた。引き揚げ品は密かに漁村に運ばれた。 ―文中の一節
本のダイジェスト(うち10篇の簡単な紹介)
・「棺桶と青磁瓶」
大阪市立東洋陶磁美術館に所蔵される重文の飛青磁にも劣らない瓶の行方は・・・・?
・「マブイ女は両替屋」
しっかりと数え直したはずなのに受け取ったペソが半分しかなかった???どうしてもわからないマニラのトリック。
・「月の石」
泣かせのトニーが持ってきた月の石で僕が泣く。オカマの彼は役者だった。NASAも調べた隕石の流通。
・「翡翠原石にかける男たち」
プライドを捨て,汗をかきかき稼いだ金で一発勝負するポン引き君たちの夢。
・「百万ドルの染付大皿」
それは汚いベッドの上に転がっていた!
・「少女と占い師」
ノイは自分の身体を売った!占い師の悲しい予言。
・「地下に眠る黄金仏」
必ず盗掘者が地下の宝庫に現れるだろう。生きては帰さない暗黒の仕掛け。そのとき黄金仏はニヤリと笑った・・・
・「ゴールデンサファイアと工作員」
薄暗い自由市場に場違いな大粒のルビーやサファイア。「あなた深入りは危険です。皆知っていますよ。」と呟くポルポト派工作員
・「ジャランスラバヤ骨董通」
「もう勘弁してくれ!400ドルでいい。お前のシツコイ値切りにはかなわん。」
20年も店の隅に置いてあった箱の中にはメキシコ銀貨がギッシリ。
・「笑う魚」
「ヘッ、ヘッ、ヘッ、旦那。骨董はホコリも値打といいますぜ。」
《冒険とは・・・》
会社を辞めること?遠くへ旅する事?北極点に立つ事?イエス!皆良い答えだが、僕には単調すぎる。子供の頃母の大切にした風呂敷を空飛ぶ絨毯代わりに敷いて犬のクロと座り,眼を閉じて呪文を唱えた。すると見たことの無い砂漠やオアシスに茂る椰子の木が見えた。葉の下付近には決まって二つの大きな実があった。中の甘いジュースは想像を越えていた。サハラの砂漠には一本の椰子の木も無かったし,旅の駱駝はそれはそれは臭かった。子供の頃見た夢路を一つずつ歩むと世界は意外に狭く小さなものだった。
しかしそこには別の骨董「宝物」という世界が現れた。旅の途中、村人の掘り出した古代の土器や,金貨、虹色に輝くガラスの小瓶を見つけたときなどちびってしまいそうになるほど嬉しい。
唯一残された秘境での宝物を追いかける旅もこの頃では何かと難しくなってきている。ここもルールに基づいて物事が動く世界になりつつあるのだ。オークション会社の値付した骨董など僕にとっては面白くもおかしくも無い。オヤジに「ヒー,勘弁してください。」と言わせて後は御互い明るく別れられるような取引が楽しい。こんなポリシーで書き上げた本です。
《こんな人に是非読んでもらいたい》
・ 東南アジア、アドベンチャー旅行をやりたい人。
・ 脱サラして何かをたくらんでいる人。
・ 少年時代の夢を今も持っている人。
・ エスニック料理の故郷を訪ねてみたい人。
・ 山岳民族と取引をしたい人。
・ 動物の好きな人。
・ 一攫千金を夢見ている人。
・ 海賊キッドの宝があると信じている人。
・ 面白い本を探している人
・ なんでも鑑定団のファンの人。
・ なんか面白い事を探している人。
以下について興味のある人
・
東南アジア遺跡
スコータイ遺跡,アンコールワット遺跡,シ・サッチャナライ遺跡
・ 東南アジアの美術工芸
宋胡録陶器,スコータイ陶器,ビルマ陶器,安南陶器,ヒンドゥーの神像、仏像、装身具,祭器,
ビルマのルビーピジョンブラッド,漆器,クメールの石像、元染付
・ オカマ,ポン引き,マッサージハウス,首長族の女
・ 東南アジアの食べ物
鯰の燻製,亀のスープ,ベトナムハンバーガ,トミヤムクン,バーミーナーム,旅人の木,糯米
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書名:「骨董ハンター南方見聞録」
出版社:講談社
〒112-8001 東京都文京区音羽2-12-21 講談社お客様センター TEL:03-5395-3676
著書:島津法樹
定価:¥1890《本体+税》
四六判、304ページ,イラスト入り
ISBN:4−06−210935−2
『骨董ハンター南方見聞録』が講談社+α文庫より『魔境アジアお宝探索記』と改題されて発売。
コンパクトになって読みやすい。こちらもよろしく!