人声の谺もなくて飛騨雪解 普羅
簗かけし岩もかくるる雪解かな 普羅
山吹にしぶきたかぶる雪解滝 普羅
汽車たつや四方の雪解に谺して 普羅
雪解の音をききつつ籠り居り 虚子
雪解の俄に人のゆききかな 虚子
月日経ぬ雪解の雫百方に 鷹女
大いなる雪解の中に生きて逢ひぬ 楸邨
首縮め雪解雫を仰ぎつつ 虚子
解けかけし雪そのままに氷りたる 虚子
あかあかと白樺を透く雪解川 蛇笏
避くるな押せと雪解の瀬鳴り昂り来 楸邨
岩にやさしく朴にはきびし雪解の風 楸邨
雪解風といふ風吹きし小諸はも 虚子
雪解する無�閧フ谷に駒嶽の壁 蛇笏
墓の上に嘴太鴉雪解急 蛇笏
雪解山奥めく雲のたたづまひ 蛇笏
雪解川濁る勢ひを合しけり 多佳子
雪解犀川千曲の静にたぎち入る 多佳子
よろこびに合へり雪解の犀千曲 多佳子
こゑ出さばたちまち寂し雪解砂洲 多佳子
犀千曲雪解を合はす底ひまで 多佳子
庭雪解無言を守れる療養に 爽雨
風いつもかの樹に起り森雪解 爽雨