「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」

公開
2002年7月13日
監督
ジョージ・ルーカス
脚本
ジョージ・ルーカス、ジョナサン・ヘイルズ
音楽
ジョン・ウィリアムズ
出演
ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イアン・マクダーミド、サミュエル・L・ジャクソン、他
備考
6月29日先々行上映、7月6日先行上映 
物語
 惑星ナブーの戦いから10年。 共和国は、ドゥークー伯爵を指導者とする分離主義派の星系の離脱に揺れていた。 人数に限りあるジェダイではおさえきれず、共和国軍創設を求める声が上がっていたのだ。
 今は元老院議員のパドメ・アミダラは、コルサントに到着するなり暗殺の標的となる。 パルパティーン最高議長の発案で、ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービと、そのパダワン(弟子)であるアナキン・スカイウォーカーがパドメの護衛についた。 2度目のパドメ暗殺を防いだ後、ジェダイ評議会は、オビ=ワンに真犯人と真相の究明、アナキンに引き続きパドメの護衛を命じた。
 わずかな手がかりから、惑星カミーノに赴いたオビ=ワンは、意外な歓待を受ける。 首相・ラマ・スーの話では、サイフォ・ディアスというジェダイ・マスターから注文を受けたクローン兵20万ユニットが完成、さらに100万ユニットを製造中というのだ。 サイフォ・ディアスは、10年前に殺されていたが、オビ=ワンは話を合わせて、クローン工場を見学、クローン兵のオリジナルである男、賞金稼ぎのジャンゴ・フェットに面会した。 ジャンゴは、自分の雇い主はサイフォ・ディアスではなく、ティラナスという男だと言った。 ジェダイ評議会に経過を報告したオビ=ワンは、ジャンゴの連行を命じられたが、激闘の末、ジャンゴは完全なクローンである10歳の少年・ボバと共に宇宙に飛び立った。 オビ=ワンも、後を追って、カミーノを後にした。
 一方、アナキンとパドメは、パドメの故郷ナブーに到着した。 10年ぶりに再会した2人は強くひかれ合うが、ジェダイに恋愛は許されず、パドメは元老院議員としての責務を負っており、苦しむ。
 アナキンが悪夢にうなされた。 母・シミが危険にさらされていると察したアナキンに、パドメも同行して惑星タトゥーインに向かう。 タトゥーインで2人は、アナキンのかつての主人・ワトーから聞いたシミの再婚先、クリーグ・ラーズの農園を訪ねた。 だが、シミはタスケン・レイダーの一団にさらわれた後だった。 アナキンはタスケン・レイダーのキャンプで母・シミを発見したものの、衰弱していたシミは、アナキンの名を繰り返し呼びながら、息絶えた。 悲しみと怒りに駆られたアナキンは、タスケン・レイダーを皆殺しにしてしまう。
 ジャンゴ・フェットを追跡したオビ=ワンは、惑星ジオーノシスに着陸。 ジオノーシスには、通商連合の艦隊が集結、ドロイド工場はフル稼働、ドゥークー伯爵と支持者達が集まっていた。 状況をコルサントに送信中、バトル・ドロイドに襲われて、オビ=ワンは捕らわれた。
 オビ=ワンの通信を受けたジェダイ評議会とパルパティーンらは、対応策を協議するも、敵は強大過ぎる。 だが元老院で、ジャージャー・ビンクスが非常時大権を最高議長に与える動議を提唱、満場の賛成を受けて、パルパティーンは共和国軍の創設を宣言した。 これを受け、ヨーダはカミーノへ、メイス・ウインドゥはジオーノシスへ向かう。
 アナキンとパドメもジオノーシスへ急行したが、2人とも捕らわれて、オビ=ワン共々、鎖に縛られたまま、円形闘技場で3頭のモンスターに襲われる。 だが、メイス・ウインドゥ率いるジェダイ騎士団が到着、ジェダイ騎士団とドロイド軍団の闘いが始まった。 メイス・ウインドゥがジャンゴ・フェットの首を刎ねるなど、次々に敵を倒すジェダイも、圧倒的な物量のドロイド軍団の前に、次第に数を減らした。 そこへ、ヨーダがカミーノから連れてきたクローン軍団が急襲、形勢は逆転、ドロイド軍団は後退を始めた。
 新兵器の設計図を持って脱出を図るドゥークー伯爵を、オビ=ワンとアナキンが追うが、ライトセーバーで迎え撃つドゥークー伯爵は強く、オビ=ワンは肩と足を貫かれ、アナキンは右腕を斬り落とされる。 2人にとどめが刺されようとした時、ヨーダが姿を見せた。 ドゥークー伯爵は、ヨーダのかつての弟子だった。 フォースを激突させ、それでは決着がつかないとみたドゥークー伯爵はライトセーバーを起動。 ヨーダもライトセーバーを構えた・・・・。
一言
 前作「エピソード1」に比べ、良いところと悪いところがはっきりしている、というのが第一印象です。
 良いところは、ずっと見たいと思っていたシーン2つが、今作のクライマックスで実現したこと。 それは、「ジェダイ騎士団」の戦いと、ヨーダがライトセーバーで戦う姿です。 数十人(数百人?)のジェダイがライトセーバーを振るうシーンは、正に圧巻。 そして、偉大なジェダイ・マスター、ヨーダが、杖を捨て、ライトセーバーを手に跳び回るシーンは、待った甲斐(?)があるものでした。
 悪いところは、中盤のテンポがいまいちなのと、“やりすぎ”が目についたのとです。 テンポを悪くしているのは、アナキンとパドメのラブストーリー部分。 オビ=ワンがカミーノで任務を遂行するサスペンス調のシーンに並行して描かれる、2人のラブストーリーは、シリーズの中で避けて通れないことなのですが、今作のテンポを乱すものに感じました。
 “やりすぎ”なのは、最新技術の駆使。 今の技術なくしてこの映画は制作され得なかったことは事実としても、使い方が度を超している部分もあるように思いました。 例えば、今作で初めてフルCGで登場したヨーダ。 表情の動きが細かすぎてかえって不自然だったり、CGだからこそ出来た、念願の戦闘シーンでも、いつも杖をついている老人がどうしてここまで?と驚くほどの身軽な動き。 「出来ること」と「すべきこと」の違いが目につきました。
 シリーズの中では、ターニングポイントに位置する筈の今作。 後にダース・ヴェイダーになるアナキンは既に十分危ういし、共和国の中に帝国の萌芽が見られるなど、次回作への興味はふくらみます。 又、過去4作品を踏まえることで、より一層楽しめ、各シーンの情報量も、一目では見抜ききれないほど膨大。 期待と注目度の大きさから、賛否が分かれるとしても、世界中のファンを前作から3年間待たせただけのことはある、よく作り込まれた映画です。



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おまけ(※ネタバレあり)