ことば悦覧in 神奈川大学 2009年10月29〜11月01日 home 学生 小金丸信光 村上敬祐 長谷川明 坂本友里恵 杉山聖昇 社会人 丸山美紀・新田有平 本間義章 松野由夏 番外編 松田朋春 長谷川明さん 神奈川大学 5階小教室にて 夜 晴れ その01 その02へ (生い立ち) 佐藤:よろしくお願いします 長谷川:よろしくお願いします 佐藤:長谷川さんの生まれた所、何時生まれてどこでそだったかを簡単にお願いします 長谷川:神奈川県の厚木市の隣の愛川町っていう所なんですけど、愛川町って言っても通じないんで。厚木と言っているんですけど。 佐藤:厚木飛行場の傍ですか、米軍基地あるよね 長谷川:米軍基地ありますね、座間に在るんですけど。ぼくはもうちょっと山の方で。 佐藤:風光明媚なところ、中山間地という山ですか。 長谷川:ちょっと台地なんですけど。どこに行くにも川を下って上って、いけないんで。 佐藤:台地に住んでいると。殿様気分やね。 長谷川:ははっはは 佐藤:そうでもないの 長谷川:そうでもない。めんどくさいです。 佐藤:めんどくさい、そうなんだ。それで小学校から、何時まで今もそこに居るんですか 長谷川:今も居て。 佐藤:そこから一歩も出てない 長谷川:出てないですね〜 佐藤:外国とか行かなかった 長谷川:外国は行きました、3年前にヨーロッパ行って。それで去年インドに どっちも一人で行って。 佐藤:その話はまた後で詳しく聞くとして、相川町に生まれて小学校中学校とか、何してたんですか。 長谷川:小学校は、遊んでましたね。 佐藤:どんな遊びしてたんですか。 長谷川:ゲームですね。テレビゲーム 佐藤:テレビゲームね。 長谷川:自分ちにはテレビゲーム無くって、で友達が持っていて。 佐藤:スーパーファミコンとかですか 長谷川:スパーファミコン、友達が 佐藤:マリオとかなんだっけ 長谷川:マリオとかストリートファイターとか。 佐藤:ドラクエはどうですか 長谷川:ドラクエはあったんですけど僕はRPGはよく分からなくって。 佐藤:ファミコン少年で、何時もファミコンしてたわけね。 長谷川:そうです。 佐藤:よかったね、それは小学生、中学校もそうですか 長谷川:中学校は、いや中学校になるともう、部活やりだして。 佐藤:部活は何をしてたですか 長谷川:最初中学1年のときはバスケット部に入っていて、で、何か一斉に辞めたんですよね。10人ぐらい同時に事件があって。やめて。それで他の人達はそのまま帰宅部みたいな感じなんですけど。僕は野球部に入って、で小学校のときに少年野球やっていたんで、「野球やろうか〜」なと思って。で、弱小チームだったんでそのまま。 佐藤:野球は軟式ですか硬式ですか。 長谷川:軟式でしたそのときは。 佐藤:ポジションはどこだったんですか 長谷川:ポジションはピッチャーかサードで。 佐藤:けっこう ばりばりポジションじゃないですか 長谷川:バリバリでした、弱いチームだったんで。 佐藤:なんでもやるわけね。 長谷川:なんでも 佐藤:それでキャプテンだったとか 長谷川:いやキャプテンではなかったかな。 佐藤:中学校は途中でバスケが事件が起きて、移動して、やっぱりスポーツ少年だったんだ。 長谷川:そうですね。何か基本的に運動神経は良かったらしくって。 (ダンス部へ) 佐藤:高校もその地元に入ったんですか 長谷川:高校は厚木の隣の海老名っていう所にある、海老名高校ってとこに、チャリンコで行って。でそこでは何かあんまりチャントしたスポーツをやろうという気はなくって。何かチャラチャラしてたんで。ダンス部っていう。 佐藤:ダンス部って、男女共学なの。 長谷川:男女共学なんですけど。そのダンス部は女子しかいなくって。それで僕の代で友達と二人で、男子部員が入って。そこから今でも男子部員が続いているらしいんですけど。 佐藤:涼身ハルヒ状態で、 長谷川:あ、ははははは 佐藤:顎で使われまくって、こき使われてた 長谷川:ははははははは、いや!凄いよくしてもらって。 佐藤:丁重な扱いされてた。漫画の中のような女の子はいない!大和撫子っていうか 長谷川:そうです。 佐藤:みんな優しい感じで 長谷川:優しい、です 佐藤:モテモテでいい気分だったね 長谷川:良い気分でした 吹き出すふふふふうふふふははははは 佐藤:ここの学校とは えらい違いだね (ダンス部絵 ネットより) 長谷川:本当ですね。ははあはははは 佐藤:そうなんだ。ダンス部ってどんなことするの社交ダンスってこと 長谷川:いやいや、あの〜 佐藤:フォークダンス! 長谷川:クルクル路上で若者が回っている 佐藤:ああ、 長谷川:とか何かスマップみたいな、 佐藤:マイケルジャクソンだ 長谷川:そうそう、そういう感じです 佐藤:凄い、今も出来るんだじゃー 長谷川:いやまあ、ちょっと慣らせば 佐藤:そういうお洒落なダンスね、フォークダンスじゃない、ナウイ曲に合わせて、曲芸みたいな踊り 長谷川:ナウイ曲に合わして、そうそう 佐藤:マイケルジャクソ・ンレベルは行けないでしょう、じゃー身体表現とか得意、興味あるんじゃないの 長谷川:そうですね、ダンス、そっちのさっき昼間も話があった大野一雄さんとか (絵ネットより)、 佐藤:勅使河原三郎さんとか、知らなかった 長谷川:知らないですね〜 佐藤:ほんとう、 長谷川:でも実際に見たことがないんですけど 佐藤:あそう!、へ〜え。大野一雄さんは100過ぎてるかもしれない、たぶん踊れなくなっているだろうから。息子さんがいま横浜のバンクアート踊っているよね 。ああそうなんだ。へーえ。 長谷川:なんか一回ダンスに興味を持って、何かみたいな〜と思って観たときがあって、それは。 佐藤:誰を観たんですか 長谷川:珍しいきのこ舞踏団、女子 佐藤:聞いたことなかった、どういうダンス?大野土方巽系ですか、暗黒舞踏って言う、体真っ白塗りにして、鈍くさい農作業ポーズみたいなの格好で頑張る系のダンスかな。 (珍しいきのこ舞踏団絵ネットより) 長谷川:いや何か日常会話をしながら、こうクネクネ寄り添ったり、寝ころんだり。 佐藤:ああ演劇に近い 長谷川:演劇に近いですかね〜 佐藤:じゃ普通の、裸で白塗りじゃないんだ 長谷川:もう普段着というか 佐藤:普段着でやるわけね 長谷川:普通に 佐藤:ダンスと演劇との中間みたいな、 長谷川:そうですね 佐藤:でも絶えず踊っているわけね 長谷川:そうですね (珍しいきのこ舞踏団絵ネットより) 佐藤:唱って踊るわけではないのね、 長谷川:ないですね、何か本当に普通の ガヤガヤガヤガヤ 佐藤:会話の内容と関係ないような事を踊るの、ずれてて面白そうだね 長谷川:そうです、そうです。 佐藤:知らなかったな!そんな面白そうなのがあるんだ、会話と踊りの姿はゼンゼン関係ないんね 長谷川:ゼンゼン関係ない 佐藤;新しかも! 長谷川:でな にかもう、僕が求めてたのは、たぶん大野さんとかみたいな、身体表現ものだったんだけど、それを知らずに見にいったものだから、ちょっと期待は外れというか。 佐藤:おもろいよ、それって。 長谷川:面白かったですけど、眠く、寝てた記憶ははははははああんま覚えてないんですけど 佐藤:凄い!銭払った観客を寝せるような素晴らしい演技だったってことだよ。 共にふふfははあははは なかなか珍しいよね。踊りは大方ビックリして、ずーっと観ちゃうじゃない、大野さんとかの演技は、感動しちゃったりして。眠くなる舞踏団っていうのは なかなか!のもんでしょう 長谷川:珍しい 佐藤:珍しいよね 舞踏ふう演劇みてたら ねむくなっちゃたっていうのは、もしかしたら凄い踊りかもしれないよね〜 長谷川:それ以来ダンスは観ていないです。 佐藤:高校のダンス部では それぞれ一人一人が身体表現をやって 長谷川:いや僕たちの場合は、男子3人とか5人とかで、曲に合わせて踊るとか。 佐藤:唱って踊るってこと 長谷川:歌いは しないですけど。 佐藤:曲に合わせて、集団演技 長谷川:そうそう 佐藤:コンテストがあるの 長谷川:コンテストもありますね。学校の外であるんですけど、僕たちはそこまでアクティブじゃなくって。学校の文化祭で、ちょっと前に出てやるぐらいで。 佐藤:中学でバスケ野球、こんどはちょっとスポーツとも違う芸術表現みたいな、ちょっと横ずれする表現ですよね 長谷川:あんまり意識的に、表現を、何か表現活動したいっていう、意識は無かったんですが。 佐藤:踊りのうまいへたってのは分からないけど、目指したものは何ですか、頭で床に立って回るような奇っ怪な動きとかあるじゃないですか。そうい感じの踊りですかブレークダンスっていうのか、何て言うんですか 長谷川:ブレーク ダンス 佐藤:怪我しそうだね 長谷川:本当に間違えば危ないですけど。 佐藤:そういう驚かし系の踊りをね 長谷川:そうですね。 佐藤:女の人はどういう踊りをするですか。 長谷川:女の人は、そこまで激しいのはやらないんですけど。 佐藤:新体操、床運動みたいな 長谷川:あ、床も使いつつ ふふふふ 佐藤:女性のブレークダンスみたいことないけど。そいうのもあるんだ 長谷川:あります。 (工作好き) 佐藤:そこからまた どうして建築に来たんですか 長谷川:建築はですね、基本的に物作りとかが好きで。それで、 佐藤:今の話から推察すると どこでも物作ってないんだけど 長谷川:ああ、物作りは遡れば、たぶん小学校の図工の時間とか。 佐藤:工作っていう時間ね 長谷川:手先は昔から器用で、器用な方だと思っていたんですけど。プラモデルの填ったとか、何かに一つの事に熱中するということはなかったんですけど。何か 何をやっても、ある程度初めから出来てたりして。そういう事が好きで、で、初めの受験のときは建築は意識してなくって。僕最初SFC慶応の湘南の、何だっけあの人。ピタゴラスイッチの人。何だっけな。電通のデザインの先生がいて。そこに行きたくって、結局いけなくって。浪人して、だめで。で、デザイン一番 僕 理系にいたんで。で、その理系で一番デザイン的な事を絞っていくと建築に辿り着いて。 建築って一番未知の領域っていうか、知識無くって。せっかく大学で学ぶんであれば。そっちの方が面白いかな〜と思って。とりあえずやってみようと、いうことで。やってみて (ピタゴラスイッチネットより) 佐藤:ピタゴラスイッチってどんなものなの、初耳だから教えてください 長谷川:ピタゴラススイッチはNHKの教育テレビで出て来るやつなですけど。なんか凄い絡繰りで、最初にボールを転がして、そうするとその先に何か道ができていて。パタンパタンとパタンパタンてこう、何か 佐藤:絡繰りスイッチね 長谷川:絡繰りスイッチですね、あ さとうまさひこです 佐藤:そのスイッチはどんなふうに面白いの 長谷川:それは、 佐藤:絡繰りが面白いの、何をデザインしているんだろうね 長谷川:その絡繰りをデザインしていると思うんですけど。毎日 佐藤:スイッチに単に絡繰りを合成しただけじゃないの、そうではなの 長谷川:なんだろう、毎日同じ時間にやるんですけど。毎日違うパターンで、やってて。 佐藤:スイッチだから何か最後にスイッチが入ったので動き出すとか現象が起きるの 長谷川:いや、もの凄く装置一つ一つはアナログなんですけど。スプーンがこうなって、こうなるとか。そういう面白い事考える人がいるな〜という。 佐藤:絡繰りスイッチとかいって、言葉も意味をもズラしておいてね、デザイんてのもと違うと思うけどデザインは物に、形を与える、一緒に機能を与えるみたいに思うけど、その絡繰りスイッチはどんな機能が、今の説明では分からないけど。 長谷川:そうですね、さとうまさひこ自体に興味をもったのは、広告寄りのデザインに興味があった時期で。で、まあそうだったんですけど。 (キャッチコピー好き) 佐藤:広告、キャッチコピーを当てて、糸井さんみたいな人になろうと思っていたのかな 長谷川:キャッチコピーとかかなり好きで、 佐藤:じゃー俳句を一ひねりとか得意なんじゃないの 長谷川:あああの〜そうですね。コンペとか俳句は出したことないですけど。そういう 佐藤:短歌とか 長谷川:短歌というか、もっとラジオCMみたいなやつとか。 佐藤:今でもやっているの 長谷川:やってます、やってます。 佐藤:それはいいね〜言葉いじったりするのが好きなんだ 長谷川:好きですね。 佐藤:それは素晴らしい!、詩を書いたりして、中原中也賞に投稿するとか、いろいろあるじゃない。 長谷川:はいはい。 佐藤:自分のHPに公開したり、詩の世界も凄い一杯いるからね。 長谷川:詩は まだ 手を出したことないですね。 佐藤:ツイッターってのがあるから、ツイッター自選集とかを作って、気に入った言葉を選んで、一冊詩集をつくるとか。全部読むとなかなかよさげな詩集になっているとか。今はなかなか便利な道具があるからね。面白いことできるね。言葉にも興味があるんだ。 長谷川:はい。 佐藤:ダンスもやるし、デザインもできるし。興味が多様にあっていいね〜。 長谷川:そうでも、それが何か良いところでも悪い処でもあるかな〜っていうか。興味がどうしても、一つの事に集中力が続かないっていうか。 佐藤:それは例えば50年とか掛けて、40年とか掛けてやっていると、繋がってくるんじゃないかなのかな。今の段階では、それらは一つ一つが奥深いから、繋がらないんだろうけど。長いこと同じ興味のことを続けていると、巡回していると、螺旋状にずーっと続けていると。ある一つの統合態みたいなのが出来るような気がするけどね。長谷川さんしかそういう組み合わせで考えたり、思わないんだから。今日のレクチャーでも言ったけど いろんなジャンルを繋ぎ合わせることで新しい何かを作っていく、。今は器用貧乏的に言われるかもしれないけど。器用貧乏も長くやっていると、豊になっちゃうと思うんだけどね。 一個だけでやめちゃうと自分の個性が欠けていくことだからね。そういやって一つに絞るのが良いのかどうか俺は分からないな 15:19 その02へ |