商売繁盛で笹もってこい! | ||
2004年1月11日(日)大阪えびす神社。 今年もえべっさんへ行ってきた。 今年のえべっさんは9日、10日、11日が金土日と連休になったので、昨年よりも人出が多く賑やかで、お賽銭もけっこう増えているようだった。景気が回復しているのかも? 去年も確か年始めの一番最初のコラムは大阪の風物詩「十日恵比寿」のレポ〜トだった。が今回はちょっと違うぞ! なんとなんと! 今年はなんと我々二人が、阿倍王子神社/安倍晴明神社両社の「わかば会」のご縁で、恵比寿神社のご奉仕「おみくじの係り」に参加できることになって、十日恵比寿神社の裏方を経験してきたのだぁ〜。 おみくじの担当場所は、神社の拝殿の裏側。大阪の人なら知っていると思うが、本殿でお賽銭をあげてから、耳の遠いえべっさんに「えべっさぁ〜ん、今年もたんまっせぇ〜」と二つのドラを叩くところ、の曲がり角。 そう、いつもすごい行列ができているあのコーナーです。(写真上)大阪氏子青年会と書いたみどり色のハッピを着て、「運試しにおみくじどうですかぁ〜」と声をかけていました。 |
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おみくじ体験のエピソードの前に、まずは裏方の人みんながそろって食事をする食堂のレポートから始めましょう。 私たちがご奉仕したのは11日の午前中からだったので、食券をもらって福娘、前回の福娘、お手伝いの女の子、笹を手渡していた人、境内の案内や警備の人たち、などいろんな方たちと一緒にお昼を食べました。 写真の一番奥のオレンジ色の大振袖を着ている女性が福娘さん。 これまでは参拝する側としてえべっさんに何年も通ったけれど、裏方として参加するのは初めてだったので、珍しくてきょろきょろしてしまった。 みんな交代制で順番に食券を渡してセルフサービスで楽しそうに昼食タイム。このときはざっと六十人ぐらいがお弁当を食べていたかな? |
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はぁ〜い、みなさま、これが11日の残り恵比寿のスタッフのお弁当でぇ〜す。 福娘も場内係りもおみくじ係りも全員同じお弁当です。これがなかなか豪華で美味しいんです! おでん、うなぎ、野菜の煮物、お漬物、とお味噌汁。それから希望者にはお酒が一本付いているそうですが。私たちはお酒は飲めないのでお茶だけです。 わたしたちの前で食事をしていた若い男女が、「めっちゃおもしろいな! 来年も参加しよ」と楽しそうに会話していました。 |
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おみくじの場所から見た参拝者たちです。 この人たちはみんな裏側のドラを叩くために並んでいるのです。「みなさん待っている間におみくじいかがですかぁ〜? 希望者には大吉プレゼント!(するわけにいかないか…)」 えべっさんのおみくじは一番から五十番まで。値段は二百円。 その中で大吉は二つだけ、そして凶はといえば、11もあるのです。結構厳しい確率なんですよねぇ〜。 中には五人家族全員「凶」! なんて人たちもいた。「これだけ凶がそろったら怖いもんなしやなぁ〜」と開き直って大笑いしていた豪傑のお父さんが印象的でした。 そうそう、陰陽道では陰きわまって陽となる。というでしょ、だからお父さんの言うとおり、きっと凶転じて大吉になると思うのです。けどもしっかりとおみくじの内容を読んで、アドバイスを聞いてね。 まあ、このお父さんなら大丈夫か。 中には一人で何回引いても凶という人もいましたね。 何回も何回もいいのが出るまで引く人も居ました。 もっとユニークな人たちはといえば、「大吉のおみくじをくれ」という人。 他にも、くじを引かずに、「一番をくれ」という人がいました。その人の言うには「一番はどこでも大吉にきまっとる」というのです。しかし、えべっさんを甘く見ちゃだめです。大吉ではないんですね。 いろんな人が居ましたが、みんなほんとに楽しそうでこちらも嬉しくなってきます。 |
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私たちが「おみくじいかがですかぁ〜!」 と叫んでいたら、人垣を掻き分けてかわいい双子の女の子がおみくじを引きに来てくれました。(写真上) 「おみくじを引く前に何か一つだけお願いをして引いたらきっと神さんが答えを出してくれはると思うよ」とアドバイスしたら、「えっ〜本当ですかぁ〜?」と言って真剣に手を合わせて二人で何かお願いをしていました。 そして引いた番号が一番と二番(吉と大吉)。 双子の女性が一番くじと二番くじの連番を引いたのがとても不思議。そして二人とも「願い事叶」。だったので大喜び!!! 私たちも思わずうれしくて大声をあげてしまいました。おみくじ係りの人は、私たちを含めてそのとき五人だっのですが、皆、拍手をして大喜び。人が喜んでいるのを見るのは本当に楽しいですね。 よかったね。仲良し双子ちゃん姉妹! 新年早々、今宮恵比寿であなたたちに出会えて、私たちはとてもラッキーです。 |
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ところで去年は気がつかなかったけれど、郵便局がこんなサービスを境内でしていました。なんと、福ざさを全国に郵送してくれるのです。郵政省もいろいろあって知恵を絞っているんですね。 ここでわたしたちの五回目のえべっさん参り(福ざさに縁起物を付けてもらって商売繁盛を願う)の略歴をご紹介しましょう。 まず、本を出すために1999年に「サン・グリーン出版」を起こしてから、初めて商売繁盛をお願いに行った時には、境内に小さなえべっさんの人形が踏まれてに落ちていたのを見て、「かわいそう」なんて言いながら二人で拾って持ってかえったのです。一年目。 その次の年には、ようやく竹ざるに付いた1500円のえべっさん人形をお金を出して買い求めました。笹はなしです。二年目。 三年目には小さな笹を貰って福娘さんに一つだけ人形を付けて貰うことができました。周りの人たちは縁起物をいっぱいぶら下げていたのを見て、ちょっとはずかしかったので、無料の宣伝の札や、交通安全の札なんかをつけて貰ったのでした。三年目。 去年は少し大きな笹を手に入れて縁起物の米俵と吉兆(一つで縁起物がいろいろついている)のをぶらさげて貰ったのでした。たった二つなんですがぼくたちにとっては嬉しい限りでした。四年目。 それが今年は裏方に回ってご奉仕することができるなんて! 夢にも思っていなかったので、神さまからのご褒美のように思えてなりません。五年目。 偶然、ドラを叩く行列の中に知人を発見!「みどりさん!そこで何してるの?」久々の再開も楽しかったでぇ〜す。本当に楽しかったのでやみつきになりそう。 来年もまたあの角で、雑踏の埃に負けずに楽しくおみくじ奉仕をしようと思っていますので、みなさんどうか大吉を引きに来てくださぁ〜い。(もしかしてわたしが福娘になっていたりして? それはないかぁ〜(笑い)) |
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今宮戎神社・大阪市浪速区えびす一丁目6番10号 もどる |
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