縄文のビーナス土偶? とオトボケ埴輪? |
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どちらが晴明さん作? みどりさん作でしょう? |
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平成22年9月12日(日)古事記に親しむ会・課外授業「大人の遠足」の報告です。 午前8時にJR天王寺駅に集合。 この日のために東京や三重から前泊して参加してくださった方たちも合わせて23名(一人は徳島からフェリーで伊太祈曾神社で合流) 8月の貴船神社・大人の遠足が余りに楽しかったので、またまたみんなでワイワイと神遊びにでかけることになりましたぁ〜。 この日のコースは「和歌山駅から貴志川線・たま電車に乗って、 木の神様、いたきそ神社・正式参拝と宮司様の講話と、木の洞くぐり =紀伊風土記の丘(勾玉または埴輪作り体験) ー希望者で花山温泉」です。 いつもの通り、自由参加自由解散なので、一人はお昼から明日香の斉明天皇?の八角形の墓大発見の現地説明会にすっ飛んで行かれました。) |
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初めてのたま電車 貴志川線のたま駅長(猫ちゃん)と伊太祈曾神社のことは前回のコラムを見て頂くとして、今回、初めてたま電車に乗りました。 この電車は一般の皆さんからの寄付で完成したそうです。車内に寄付者一人ひとりの名前がプレートに張り出されています。 右の写真が、たま電車の車内です。 つり革がなければとても電車の中とは思えないほどゴージャスでしょう。 実際に乗ってみたら、細部まで細かく猫のデザインが入っているのが判ると思います。 床には猫の足跡。社内灯も猫ちゃん。座席の足も猫足。絵本やたまちゃんグッズも満載です。 みなさん一箇所にじっと座っていることができなくて、大の大人が二両の電車をあっちこっちとウロウロしながら大はしゃぎでした。 この日は時間の関係で伊太祈曾駅で下車。 終点の貴志駅も日本初の桧皮葺(猫のデザイン)駅舎に新装されたらしいので、次回は孫を連れて本物のたま駅長に会いに行くと、張り切っていた方もいました。 |
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本殿はただいまお屋根の吹き替え中・伊太祁曽神社 思い返せば1999年、偶然この神社に参拝して拝殿のこの「木の洞」をくぐったことで、古事記のものがたりの本が世に出たのです。 そして、なんと今年6月13刷り目を増刷。これまで3万9千冊も広まるなんて、あの時は想像もできませんでした。 伊太祈曾のご祭神は古事記に載っている(大国さまの命を助けた日本初のストーカー除け神様なので(パワースポット)として広めましょうと言っているのですが・・・ 宮司様や禰宜さんは「神社に来てくださるのは大変うれしいが、神様に参拝もせずに「木の洞くぐり」だけする人たちがいるのは、ちょっと??」と言われています。 近頃のパワースポットブームも良し悪しですね。神社には神様がおられるので、人の家にいきなり上がり込むのは失礼なのと同じ。まず拝殿で神様に手を合わせてご挨拶してから「木の洞くぐり」や、「命のお水」を頂いてくださいね。 これは、どこの神社に行っても同じ、マナーだと思うのですが・・・。 そうそう、それからこの日は偶然、境内で第一回の鶏品評会が開かれていました。 西日本各地のご自慢の鶏さんたちにこんなにたくさんお目にかかれるなんて感激。 天岩戸開きの時に大活躍した東天紅やチャボなど。初めてお目にかかるいろんな種類のきれいな鶏さんたち。 あまりにも種類が多くて名前を忘れました(食用ではなく!)愛玩用のご自慢の鶏さんたちの大集合に遭遇。「古事記に親しむ会」の皆さんも、この先の人生きっと幸先がいいかも? |
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午後からはタクシーに分乗して紀伊風土記の丘へ さて、次は紀伊風土記の丘です。紀氏は吉野川の水運を巧みに利用した古代のこの地方の豪族でした。 その紀氏たちの古墳が紀伊風土記の丘の上に430基、周辺まで含めると700基あまりも築かれています。 一般には岩瀬千塚古墳群と呼ばれ、特別史跡となっています。 わたし達の住む阪南ネオポリスもやはり古墳群の上に建設されているので、もし、大阪府がこの紀伊風土記の丘のようにきれいに整備していたら・・・と思うと少し複雑です。 ここでは、以前に来たときに勾玉製作体験をして自作の勾玉に感動したので、ぜひ皆さんにも体験してもらいたくて今回の大人の遠足企画の目玉の一つにしました。 製作前に館員の方に本物の出土物の勾玉や埴輪について簡単な説明を受けました。 そして、博物館の中の工房でみなさん各自で机の前に座っていざ、勾玉・埴輪製作(実費300円)に没頭。 二時間近くかけて、それぞれ、一心不乱に作りましたよぉ〜〜(*^。^*) 初めはワイワイがやがや勝手なことを話していた人たちも、だんだん熱中して寡黙に・・・、 私たちは今回は写真トップの埴輪&土偶に挑戦!!! どっちが晴明さん作でどっちが私の作った埴輪か当ててみてくださいね(*^。^*) 埴輪のサンプルがテーブルの上に一つあったのですが、いつのまにか個性が出て、みなさんそれぞれに同じモデルとは思えない傑作が完成! 埴輪は一ケ月ほど乾燥して、博物館で焼いてから、自宅に(着払いで)届くので、楽しみ、楽しみ。 さて、勾玉製作のほうですが、実際の勾玉はものすごく硬い石(ヒスイやメノウ)なので、中国産のなんとかというロウセキ(名前を忘れました)で作ります。あらかじめ少し勾玉の形に加工した石と紙やすりを配布され、ここから各自で削ります。しかし、少しはやわらかいと言っても石を削る作業はとても力がいります。 中には指が吊ったという人も( ^)o(^ )。 粉だらけになって、服も顔も真っ白になりながらようやく完成したときのみなさんの喜びようはまるで小学生に返ったようでした。 糸をつけてもらって首からぶら下げて大事そうに勾玉を何度も何度もさすっては、 各自の勾玉を見せ合ってニヤニヤ。 中にはお墓に一緒に入れてもらう!!! という人も・・・。 |
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さて、今回の課外授業は一応ここで解散。 四時過ぎのバスで何人かはJR和歌山駅へ、残りの希望者で近くの花山温泉へ徒歩で向かいました。(25分) 花山温泉は平安時代の書物に登場する古い温泉(熊野行幸の歴代天皇が立ち寄った)とのことですが、その後の天変地異などで長らく温泉が途絶えていたそうです。 その温泉を復活させようと昭和40年ごろ、再度鳴神周辺を掘削したところ、この花山の地下500Mの所からお湯が噴出し、奇跡の薬師湯と口コミで評判に。 施設は住宅街の中の小さな旅館ですが、鉄分を含んだ炭酸泉の濃度は日本屈指だそうですよ。炭酸ガスの圧力だけで自然湧水し、湯量が豊富なので、毎日冠水して新しいお湯を入れているとのこと。 湧き出たままの28度の湯船と、少し沸かした41度の湯船が隣合わせになっているので、冷温浴が楽しめます。長湯しても湯あたりしないでのんびりできるので、温泉マニアにはたまらないかも? みなさんもぜひ行ってみてくださいね。 |
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