膝関節をもっと動かして
<和式トイレの進め>          折田 充
私は2・3年前くらいから、訪れるお客様の足もみをしながら、皆さんに共通する現象に気づいていることがあります。膝の裏の筋が硬いこと、膝蓋骨(膝の皿)の周りが硬いことです。注意してチェックすると柔らかい方が珍しいくらいです。
   原因は簡単なことです。トイレが洋式水洗になったことです。和式トイレではしゃがみこみますが、この姿勢を朝4・5分でもしていると膝の周りの筋肉・スジ、お尻の筋肉などが伸びて無意識にストレッチングしていたのです。腰痛や膝痛の予防になっていたのです。
   トイレといえば、以前パリに住んでいたとき、カフェのトイレが「トルコ式」のトイレだったことを思いだします。全体が白い陶器で出来ていて、足を置くところは高くしてありその周りが一段低くなっていています。紐を引っ張ると水が足元全体に流れますが足は濡れないようになっていました。有料の公衆トイレでは見かけませんでしたが、一般的なトイレでした。フランス語の教室でこのことが話題になったとき、トルコ人の学生はイヤな顔をして、このタイプのトイレがフランスではどうしてトルコ式という名称が付いているのか抗議していました。
しゃがむのは決して東洋だけではないのです。そういう意味では「和式」
という呼び方は正確ではないですね。体が不自由になった高齢者などは除く
として、一般のひとは和式トイレを復活したら如何でしょう。その効果を考
えましょう。
   @しゃがむと背筋が伸びます。
   Aしゃがむとお尻の筋肉が伸びます。
   Bしゃがむと太股の筋肉が伸びます。
   Cしゃがむとふくらはぎのアキレス健が伸びます。
   Dしゃがむと足裏の筋肉が伸びます。
筋肉を伸ばすことは大切なことです。背伸びをしてみてください。その効果がすぐに分るでしょう。若さは伸びる方向ですが老化は反対に縮む方向に働きます。猫は大変しなやかな動きができる動物ですが観察して見ていると始終背伸びをしています。うずくまっていた後や眠っていた後では必ず背伸びをします。ヨガのポーズにも猫2番とか猫3番とかありますね。背筋は背伸びして伸ばしますが、太腿やふくらはぎ、アキレス腱はしゃがんで伸ばします。イチローなど野球選手はバッターボックスに入る前に必ず一度しゃがむ動作をしています。
かかとを上げないでしゃがむと足首も前に曲げられます。足首が前に曲がらないとつま先が上がらずつまずきやすくなります。転倒防止にもしゃがむことはいいのです。
まず、朝刊を3分間しゃがんで読むことから始めてみましょう。
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                 も く じ
  「膝関節をもっと動かして」       1   頑張ってます・泉田 直美  4
  13年間足もみが続いているわけは」     1   
  「16年間毎日のように足をもんでいると」 2  
  「足もみが再び楽しくなってきた」    3 
第41号 06.4月号
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「13年も足もみが続いているわけは…」
三鷹市 足健会会員   西山裕子
初めてこの健康法を知ったのは13年程前になります。
親戚中で一番元気で、入院したことがない母がガンで余命3ヶ月と宣告されたと聞いた途端に私は体調を崩してしまいました。食事を摂る気も作る気力もなくなり、フラフラの状態になってしまい、内科の診察を受けましたが、自律神経失調症と言われ、特にこれといった治療もなく、つらい思いで必要最低限の家事をなんとかこなしていくのがやっとの状態で毎日過ごしていました。そんな時に、駅のキヨスクで『自分で治すガン』という朝日新聞社の出版物が目にとまり、買って帰りました。数多く紹介されていた治療法、健康法、健康食品の中で、何故か足もみ健康法の記事に関心を持ち、まず、私自身で足もみを体験しようと八丁堀のセンターに行きました。すると、行きはフラフラの状態で、途中にある揚げ物屋の揚げ物の匂いで気持ち悪くなっていましたのに、帰りはフラフラがなく、揚げ物の匂いでもどしそうになることもなく、なんだか急にサンマの塩焼きが食べたくなって、夕食にサンマを焼いておいしく食べられたことで「これは一体何なのだろう??」という強い思いを抱いたことを今でもはっきり覚えています。
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