『自閉症の子供と脚底按摩』
中華足部反射区健康法協会会員  侯 彩雲
足もみ療法は民間療法の一つです。足の反射療法の技法の一つです。この方法は我々の神経に刺激ができますし、内分泌器官や消化器官を活性化できます。私は20年この足もみ療法をしています。お客さまはいろいろな職業の方の老若男女、さまざまです。
皆さんそれぞれ症状は異なります。経験からいって体調は多種多様です。その中で20名ほどの自閉症の子供たちのグループとの出会いは、私にとって大きい飛躍となるのもでした。3〜4才の台北の子供たちでした。子供たちは台湾政府の発行した障害者手帳を持っています。これらの子供たちに週2,3回、1回1時間の足もみをします。すでに1,2年続いています。施術期間に多少長い、短いの差がありますが、足もみをやってみてこれらの子供たちに大変効果的であることが解かりました。話ができる様になった子供、人との交流ができるようになった子供、行動が穏やかになった子供、いろいろな面で大きな改善がありました。
例えば林●?ちゃんや王●祥ちゃんの二つのケースを紹介しましょう。最初に彼らが来たとき、一言もしゃべることができませんでした。我々が理解できないことをひたすら叫んでいました。実際上誰とも関係をもてないのでした。両親は子供が何を考えているか何を欲しがっているのか想像するしかなく、実年齢よりも更に幼いこどもにみえました。
両親が名前を呼んでも反応しません。子供の聴力は正常なのです。行動として、他人との接触を反感をもって排除しようとし、人の顔を直接見ようとしません。子供たちは自分のしたいことだけをします。それも繰り返し繰り返しして飽きません。例えば、爪をかみ続けたり、床を転げまわったり、ブロック積みだけをしたりします。体の成長は遅くて異常現象が顕著です。
そんな子供たちの足もみを一回一回積み重ねると少しずつ変化が出てきて、大きな改善が現れだしました。「今日は」「さよなら」「食べたい」「あれをしたい、これをしたい」などと話すようになりました。他の子供と積極的に遊ぶようにもなってきたのです。この二人の子供たちは今は普通の幼稚園に通っています。話すことや動作はちょっと遅いものの、同じことを繰り返すことはありません。
二人ともとても大きく変わりました。他の人との会話も90%できます。同級生とも以前み
たいな面倒は起こしません。
他の自閉症の子供たちも、この二人と同じように改善していくと思います。両親は子供の改善と進歩にとても満足しています。このような私の体験を通して全てのこの会の会員たちに自閉症の子供たちを助けてもらいたいことを希望し、提案して終わります。自閉症の子供への足もみは4歳までにすると効果的です。早ければ早いほどいいと思います。
『娘・せんせんの場合』
せんせんは特別な子供でした。生まれた頃から他の子供よりも成長が遅かったのです。赤ちゃんは普通 7ヶ月で座り8ヶ月で立ちますが、??は9ヶ月になってから座り13ヶ月で立ちました。歩けるようになったのは16ヶ月でした。私たちは最初のうちは「大きくなる人間は成長がゆっくりなんだ」と思ってあまり氣にしていませんでした。大きくなったら普通になるさと考えていました。娘が2歳のある日、私の姉が訪ねてきて娘と遊んでいました。姉が娘の名前を何回呼んでも反応をせず一人で遊んでいます。小児科の看護師をしている姉は直感的に娘に問題があることを感じ、医者に診て貰うように言いました。
最初は娘の聴力を検査してもらいました。次にPET検査で脳を検査してもらいました。その結果は問題なしでした。その後、台湾国立大学小児科脳学科の宗医師に診てもらいましたが、中期自閉症という診断でした。娘は3歳まで話ができませんでした。まるでロバのように頑固で、情緒的にも非常に不安定で、非常に激しい気性でした。話しかけても理解せず、一方的に話しますが上手に話せません。そうなると娘は怒り出し自分をコントロールできなくなります。床に突っ伏して自分の頭を床に叩きつけます。ときには壁に頭を叩きつけることもあります。叫びだすと10分から20分続いて騒ぎます。私たちが何処にいようと何時だろうと構わず叫びだします。町を歩いているときでも公共の場所であろうと叫ぶのです。私は真から疲れました。娘の排泄機能はさらに重篤になり、お腹にガスがたまり苦しそうです。熟睡できず夜中の2時3時に起こされます。しかし娘の安らかな寝顔を見ていると私も涙がでますが、諦めてはいけない、娘はまだ幼い子供なんだと思いました。
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<自閉症の子を持って@>        せんせんの母
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