第52号2008.02月号 巻頭言     
 写真は足もみ道具の一つの桐の「さんかく」です。あるおばあちゃんが16年間愛用しているものです。
 金子おばあちゃんは今年91歳になりますが、今日まで16年間自分の足もみを続けているという記事を06年4月号(第41号)に紹介したことがあります。
今年も正月空けにお暮らしの介護施設に会いに行ってきました。足もみ健康法は1990年から始められましたが、桐の「さんかく」が発売された1992年以来毎日のように使っていますのでもう14年は愛用していることになります。「さんかく」のいつも同じようなところを握って手が当たっていますので、写真のようにその部分は凹んでしまっています。右上の新品と比べるとその変形具合がお分かりでしょう。
 足もみを毎日実践されているというおばあちゃんを見るにつけ、「継続は力なり」という言葉の偉大さを感じます。「分かってはいるんだけどねえ」とは良く言いますが・・。
                              第51号2007.12月号 巻頭言  

「光陰矢の如し」とはよく言いますが、今年10月で独立して10周年を迎えました。
実際には丸9年が経ったのですが、とても充実した10年でした。この機関誌も通算51号となりました。独立前の10年間とは充実感がまるで違います。その違いがどこからくるのかなあと考えたのですが、自分がしたいことが自由にできてその結果がすぐに確かめられることでしょうね。
 独立してから8年目の昨年、「うん、これで良し!」という自分なりの足もみ法が完成し、足健法と名づけた後、自分でも不思議なくらいに体全体も治療できるようになりました。足が分かると自然に体全体に自信を持って手がいくのですね。それまで足以外は触りたくなかった自分が不思議なくらいです。今でも思い出すことがありますが、独立した当初に着付けの昇格試験を控えて、練習しすぎて肩が動かなくなった方が来ました。足もみは勿論、鍼や灸もして結果が出せずに悔しく思ったことがあります。肩の故障など簡単に治療できるようになった今ではどうしてできなかったのだろうと不思議に思います。そのうち何時かは分かる時が来るだろうと思いながら足もみを続けましたが、やはり経験こそは偉大なる先生です。
 そして、これからの10年がとても楽しみです。はり・灸の勉強で習った経穴についても新しい感覚で再度勉強し直そうと思っています。何となく感じていますが、勉強する方向は、多分我々の体を包んでいる環境をどうしようかということになるのではないかと思います。「地球(宇宙)が持つ力」のようなものです。食の問題では有機栽培の野菜というレベルを超えた、作物をつくる土や空気、水など地球に備わったものの問題です。その傾向の現れでしょうか、磁場の調整に取り組み始めました。磁場は引力の法則のように地球自体に備わっている力ですが、その磁場の流れが素直に体を流れているようにしたく思います。ストレス、疲労や食べ物や病気などで磁場の流れが素直に体を流れない身体の人は健康を崩しています。目黒の治療室の磁場調整からまず始めてみました。
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                                   第50号2007.10月号        
 またノロウイルスの流行する季節を迎えますが、ウイルスや細菌性の原因の病気には足もみは基本的には無力で、全て足もみで解決というわけではありません。
ノロウイルスにはノロウイルス用の抗ウイルス薬を感染してから48時間以内に処方してもらうことしか有効な手立てはありません。感染したかどうかの判断が難しいですが、予備知識があるかどうかがポイントです。予備知識が無ければ手当てが遅れます。昨年の12月号(第45号)の『症状別反射区解説』にノロウイルスを取り上げたのですが、少し時期外れの3月に感染された方がいました。流行していて新聞やテレビでニュースを取り上げていた時期は注意されていたんですが、実際に感染した時は、全くノロウイルスに感染したとは思い至らなかったそうです。
ヘルペス(帯状疱疹)〔もウイルス菌ですが、やはり感染してから48時間に医者に行くかどうかが軽く済むかどうかの分かれ目です。ヘルペスは子供の時期に一度は罹る「水疱瘡」を起す細菌が、治癒した後も残って体内のどこかに眠った状態で住み着き、体の抵抗力が無くなったときに目覚めたように勢力を強くして症状を起すといわれます。顔に感染するケースでは脳に進攻していくと命に関わりますので大事を取らなければなりません。詳細は巻末の症状別反射区解説27を参照してください。
風邪についても、風邪の引き始めや直りかけの時期は足もみを有効ですが、ウイルスが強力になって症状の強い時期に足もみをしても、気分的に少しでも楽になるためにはいいですが、足もみで回復しようとは思わないでください。まだ細菌の力が弱いうちは血液やリンパの循環を良くすると自然治癒力で体は回復します。
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『足もみとウイルス』
『変形した三角に思う』
『お陰さまで10周年!』
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