足首の捻挫
足首は体の全体重を受けていろんな方向に動く関節ですので、
異常を起こしやすい関節です。骨と骨を繋いでいる足首の靭帯は強力で右図のようにたくさんあります。そのような靭帯を瞬間的に強く引き伸ばしてしまう捻挫などの場合は、放って置かないで適切な処置が必要です。
忙しかったり近くに医療施設がなかったり、手当ての必要がないと思っていたりして放置すると、また捻挫を起こします。何回か繰り返すうちに強力だった靭帯も緩んでしまい、足首が傾いて変形します。捻挫を起こすのは外側の踝ですが、そのような外側に傾いた足首で生活していると、脚の外側に体重が常にかかりますので筋肉が硬く盛り上がってきます。その筋肉の中のスジも硬くなって脚が棒のように突っ張ってきます。それにつれて股関節にも負担が掛りますし、骨盤も傾き、背骨が曲がり、最終的に肩や首に異常が起こります。
それを防ぐためには、最初の捻挫のときに十分な手当てを行うのが大切です。触って熱感を感じる間は靭帯が炎症状態ですので冷やします。熱感が取れたら今度は暖めて血行を良くします。
本文に書きましたが、捻挫を繰り返すと足根洞にある終末神経が正常に働かなくなります。その結果、筋肉が必要以上に硬くなってきます。
はっきり捻挫を起こしたときは異常を起こすことは勿論ですが、捻挫をしたこともないのに異常を感じることもあります。最近ではこのケースの場合で足もみに見える方が増えました。
【症状】
・外果(外くるぶし)や足首の奥のほうにうずくような痛みや違和感がある。
・外果や足首の奥のほうにうずくような痛みや違和感がある。
・歩くたびに足首に痛みがある。
・足の筋肉が張ってきて痛みがあったり、臀部に痛みがでる。
・立ちっぱなしでいると痛みがでる。
【足もみ】
1.捻挫の場合は熱感が納まるまで冷シップなどで冷やします。その後足首  を軽く廻したりして血行を良くします。
2.@捻挫以外の原因の場合は、足首から上の下腿や膝、大腿の部位の硬い   スジをほぐします。
A外果の前にある、塞がってしまった本来凹んでいるべき足根洞の凹み を取り戻すように揉む。更にその前にベルト状に広がった下伸筋支帯 を揉んでほぐす。
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