「σ(^○^)のイベントブースビルダー入門 その21」

next  index  back

フォーラム    イベビル用語辞典    掲示板

このページのリンク先には、広告バナー表示のために
cookieを利用したページがあります。


【たいけん(2)】
今回はショートショートでせめてみようかなぁ~(笑)

『ハイエース』
「おい ハイエース持ってこい」
「はっ?ハイエースですか???」
とσ(^○^)
「道具積むから、早くもってこい」
んーーー??
うちにハイエースなんか有ったかなぁ?
「ハイエースってワンボックスですか?」
「そうだよ、バンだよバン」
んーーうちに有るのは確か・・・キャラバンだったよなぁ~?
「いいから 早くもってこいよぉ」
駐車場からキャラバンを持ってくると・・・
「そうそう これだよぉ」
んーー???
他の職人さんも全員、キャラバンの事をハイエースと呼ぶのです?
聞いてみると、このキャラバンの前はハイエースを使っていたらしいのです。
「あのですねぇ~このワンボックスは キャラバン
この前の所にもエンブレムが付いているですけどね キャラバン って」
σ(^○^)がしつこく何度もハイエースをキャラバンだ
と、言ったお陰でみんながキャラバンと呼んでくれるようになりました。
ところが・・・
そのキャラバンはどこの展示会場に行っても
いちばーーんボロい、オンボロキャラバンだったです。
職人さんみんなが、やっとキャラバンと呼んでくれるようになった
と思ったら、そのキャラバンはとうとうついに。(笑)
動かなくなってしまいました。
そして新しくやってきたワンボックス車は・・・
ホーミーでした。(汗)
「おい キャラバンもってこい」
「はい・・・キャラバンですね」(笑)

『二枚ー缶ジュース=??』
それは真夏の暑い盛りでした。
σ(^○^)がこの仕事をはじめて一年くらいの時でした。
とにかく雑用一切がっさいという感じでですね。
店舗改装の仕事で、ボード屋が天井を貼るので、その足場を三階まで上げるのが
σ(^○^)の仕事でした。
力仕事100パーセントォ~。(笑)
その時σ(^○^)の後から二人見習いで入った人が居て、
三人で百枚の足場板を上げる事になりました。

現場管理の人が
「よし、足場一枚上げたら100円別に現金でだそう」
というので、
「よっしゃ~!」
と、はりきって始めたのですが・・・・
その足場板というのが今の様にアルミでは無く、30ミリ程の合板。
幅は300長さは4000有ります。
これが重いのなんの。
階段が狭かったので、足場板を斜めにして上げなければなりませんでした。
一枚上げただけで、はあはあぜぇぜぇ。
二枚上げる度に缶ジュース一気飲み。

二枚=200円ー缶ジュース100円=??(笑)

いやぁ~これはきつかったですねぇ。

『たらぁ・・・』
現在ですと、イベント(展示会)に使う文字は切り文字か、カッティングシート文字
なのですが、σ(^○^)がこの仕事を始めた頃は、カッティングシート文字は
普及していませんでした。
切り文字以外の文字は、文字屋が手書きで書いていました。
その後シルク印刷。(プリントごっこみたいな原盤を直接パネルに固定して上から
インクをゴムへらでなぞる)
現在では出力紙。(パソコンで作ったデータをプロッタで出力。
それを経師屋さんが貼る) 等有るのですが・・・
当時σ(^○^)の所では、文字の入るパネルは経師屋さんに紙を貼って貰い
それを文字屋に運んで、文字を書いて貰っていました。

新宿の高層ビルの43階に催事場が有り、そこで個展の仕事が有りました。
制作物はパネルと小さな台だったので、エレベーターで上に上げました。
最後に残った文字を書いた看板が・・・・

たらぁ・・・は はいらないぃ~(激汗)

間口は入るのですが、高さがどーーやっても入りません。
文字は書いて有るし・・・ 

個展などの仕事は仕込時間が短いのが多いのです。
この時も午前中に仕込。午後からお客さんが展示。
次の日開催で、一日で撤去でした。
ですからどぉーーしても午前中に看板を上げなければならないのです。
一瞬 階段という考えが浮かんだのですが、狭い階段を斜めにして・・・
んーーー2人で上げたとしてもぉ・・・
43階じゃ昼までに着かないかもぉ・・・
そこでσ(^○^)のとった行動は、
看板のこばにカッターを入れ、 平バールでベニヤの脇だけをはずしました。
そして両側の縦桟を外し、ぐるぐるっと丸めてエレベーターに押し込みました。
上に上がってからまた平に戻し縦桟を打ち直し、
ベニヤに打って有るタッカーのたまと同じ位置にそーーっと入れて
ベニヤをもとに戻し、何事も無かったような顔をしました(笑)

『はい これを食べてがんばってね』
σ(^○^)とこの工場で、始めて某大手電気メーカーの仕事をやった時の話です。
コミュニケーション東京という電話・通信関係の展示会でした。

その当時は、50坪ほどのプレハブ工場でした。
その頃σ(^○^)とこの工場では、そんなに大規模なブースをやった事が無かったので
どないして作るんやろう~みたいなのが多く、制作はかなり難航しました。
工場が狭かったので、昼間制作する人と夜制作する人に別れて制作しました。
σ(^○^)もまだこの仕事を始めて3年目くらいでしたかねぇ。
σ(^○^)のオヤジが面倒な所をやっていましたから、
σ(^○^)も面倒な所をやらされて・・・
腕もともなわないので、なかなか思うようにできず・・・

ブースの大きさは30メートル*20メートルくらいでしたかね。
ブースの端を一杯に、H450D900の弁当箱タイプの両面アンドン
のボーダーがまわっていました。
二つの角はアールにまわっていました。
そのボーダーのアール部分の下に、中が三角形に抜けて、
アクリルが様々な色にひかる壁がありました。
ボーダーのアール部分の上に、アールでアールのパネルが有り、
そこにチャンネル文字がつきました。
外周のボーダーの中に、またぐるりとまわる長径のボーダーが空中を飛び、
下側には沢山のフラッシュライトが埋め込まれ、その光がぐるぐるとまわりました。
壁が逆勾配(こちら側に倒れている)で、3面に折れて立ち、
そこに製品を埋め込んで、
製品と製品の間に小さなライトを埋め込み、点滅させたりしました。
カウンターも、大きな無垢の面材を使い、三次曲面。しかもウレタン塗装でした。
と、とにかく凄かったですね。
この頃ってよっぽど予算が有ったのでしょうね。

積み込みの数日前から、これは絶対に制作が間に合わないという事で、
他の工場の人達にも手伝いに来て貰いました。
この当時σ(^○^)とこの会社は3つの工場に別れていました。

そしていよいよ積み込みの日になったのですが・・・
誰一人として、手が空く人がいませんでした。(汗)
夜の8時頃から鉄骨の作業をするという事で、
鉄骨に絡む部分の制作物をトラックに積み込み、
σ(^○^)とσ(^○^)のオヤジとσ(^○^)の弟と
営業の会社の社長と4人で墨だしに行きました。
この頃はσ(^○^)の弟も一緒に仕事をしていたのですねぇ~(笑)

ブースにボーダーを並べ、墨を出して、それに合わせて鉄骨を立てて貰いました。
墨だし作業が終わったのは夜11時を回っていましたね。
早く帰って寝ないと、明日も早いぞぉ~と思って工場に帰りました。
工場に残った人達は、とっくに帰っているんだろうなぁ~と思っていたのです
が・・・
工場に近づくと ダンダンダン という音が響いています。
??なんやぁ~
工場は電気がこうこうとともり、全員がまだ作業をしていました。
時間は12時を回っていました。
工場に入っていくと。
店舗の工場の工場長の奥さんに、おにぎりを渡され。
「はい これを食べてがんばってね」
ええぇぇ~きゃぁ~~(激汗)
全ての制作を終え、積み込みが終わったのは午前3時をまわっていました。(激汗)

仕込みの4日間も毎日遅くなったのは・・・言うまでも有りませんね。(笑)
現在でも、この某大手電気メーカーの仕事をやらせて頂いているのですが、
この仕事が一番印象に残っています。

『春一番』
春一番と聞くと、なんとなくこころウキウキって、感じがしますが、
実はとぉ~ってもこわぁ~いのです。
自然をなめたらあきませんよぉ~っ。(笑)

現在の工場の前の前の工場の時。
都内足立区の某所だったのですが、
そこは、都心から近いのどーしてこんなにひらけて無いの?
というような所でした。
林、畑、そして都内で唯一残った水田も有る、都会の田舎でした。
工場は50坪ほどのプレハブでした。
今から考えると、その工場で一番大きな仕事をたくさんやりましたね。

工場の前は、その辺一帯を持つ大地主の家が有り、その前には畑が広がっていました。
工場が狭かったので、制作物を工場内に置けませんでした。
工場も前の地主が大家さんだったので、畑の一角に制作物を置かせて貰っていました。

W:3600D:900H:900のボーダー(材料は小割と4ミリベニヤ)を
たくさん制作し、それをいくつも積み重ねていました。
シートをかけ、ロープで縛っておいたのですが、
ボーダーがどんどん出来てくるので、シートもロープも解いていた時
その事件はおこりました。

工場で作業をしていると突然。
ガシャガシャ、バキバキィ~ というすごい音が・・・
「なんやなんやどないしたんやぁ~」
と、工場の外に出てみて、一同 あぜん。
W:3600D:900H:900もあるボーダーが空高く舞い上がり、
工場の前の道の上を通っている電線にぶつかり、ばらばらに砕け散っていました。
そしてそれが次々と飛んで来るのです。
「えらいこっちゃぁ~」
と、頭を抱えながら畑に走って行き、みんなでボーダーを押さえました。
手で押さえていてもボーダーが飛びそうで、
「は は はやく はやく ロ ロープ ロープ」
と、みんなパニック状態。
立体凧はこうして飛ぶのかぁ~と感心していたのはσ(^○^)だけ。(笑)

工場の前の駐車場に止めていた、よその車の屋根がボッコリと、
その隣に止めていた、σ(^○^)のその当時の愛車ブラボーのリヤゲートがボッコリ。
そして破片が20メートルにも渡って散乱しました。
たまたま人通りの無い時に起こったので大事には至りませんでしたが、
これが通行していた人に当たった~なんて事になったらもう大惨事でしたね。
春一番の時期は強風に注意しましょう。
                                  ではまたσ(^○^)くん


next  index  back

フォーラム    イベビル用語辞典    掲示板

Copyright (C) 2000 SIG 建築ワンダーランド