「σ(^○^)のイベントブースビルダー入門 その25」

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【つくる(7)】
切る、裂く、払う、落とす、取る(面)?同じような意味合いなのですが、
その場面によって言葉が変わるのですね。
書いていて、改めてそう思いました。
統一しようか、とも思ったのですがそのまま書きます。(汗)
同じような意味合いだと思って下さい。m(__)m!!

『カウンター(2)』
「基本形(1)」
天板に貼ったポリ板をトリマで落とす所からつづきます。

*トリマー切ったり、削ったり、しゃくったり、払ったり、面を取ったり
      ビットを取り替えて、いろいろな事が出来る電動工具。

*目地払いーストレートの刃の下に刃と同径のガイドベアリングが付いています。

目地払いの刃は、ポリ板の厚みよりも少し余裕をみて多めに出しておきます。
刃の出が少ないと、ポリ板がベアリングと刃の間に挟まり
摩擦でベアリングが加熱して、焼き付きを起こすからです。
トリマの回転は上から見て右まわりです。
刃も右にまわって切れるように刃が付いています。
ですから、必ず残す材料が左側になるように押して払っていきます。
天板のポリ板を払う場合だと、刃を入れた所から
左まわりにぐるっとまわって払います。
右手は、トリマの横からしっかりつかみ、
手の小指側でベースを下に押さえつけるようにします。
左手は、親指と人差し指と中指でベースの端を持ちます。
左手で持つ側は穴があいていて、刃が回転しているので
絶対に指を入れないように注意が必要です。
ベアリングに即乾ボンドが絡みつくと、まっすぐに切れなくなります。
その時は、回転を止めてシンナーでベアリングを拭き、潤滑剤を吹き付けます。
天板の上の埃をエアーガンで吹き飛ばします。
目地払いで払っただけでは、ポリ板が若干残るので、ペーパーで平らにします。

見付けのメラミン(デコラ)を貼ります。
メラミンを切ります。
100幅で貼るのですが、貼ってからトリマで落とすので、105幅に裂きます。
メラミンは腰が無いので(ペラペラしている)
裂くにはかなりのテクニックを必要とします。
先取りしてもらうのが一番安全ですね。

*先取りー切る材料の先端を引いて、木取りの補助をする事。

一人で裂く時は、昇降板の向こう側に盤と面一のガイドを付けるか、
昇降盤の向こう側にベニヤを縦に敷いて、メラミンが滑りやすくします。
正面の分と両側面の分で二枚裂きます。
長さも5〜10長めに切ります。

メラミンの片側をデコラがんなで削り、少し面を取ります。
削った側が解らなくならないように、目印をつけておきます。

*デコラがんなーデコラ専用のかんな 一枚刃で、台の下に金属板が貼って有ります

天板から100の位置に墨を出します。
けびきで出すか、角々に出して長い定規で墨をします。

側面のメラミンを貼ります。
両側面のメラミンをガン吹き用ベニヤの上に並べます。
スプレーガンでボンドを吹き付けます。
カウンターの方は、天板にすてベニヤをかぶせて養生します。
墨の下側も、ベニヤをあてて養生します。
端も、あてベニヤをして吹き付けます。
カウンター側を吹くときは、スプレーのエアを弱く調整します。
あてベニヤを用意しておくと便利。
少し乾かします。
削った側を下にして、墨に合わせて貼ります。
ローラーでこするか、ゴムハンマーで叩いて接着させます。
トリマで余分な所を落とします。
この時も、左回りで落とします。縦なので、間違わないように注意。
正面側のメラミンの小口をサンドペーパーで平らにします。

正面のメラミンを貼ります。
メラミンをガン吹き用ベニヤの上に乗せ、ボンドを吹き付けます。
カウンター正面を側面同様に養生してボンドを吹き付けます。

ボンドってコニシの登録商標でしたっけ?使っちゃ・・・?(汗)

少し乾かしてから、墨に合わせて貼ります。
トリマで余分な所を落とします。
目地払いで払っただけでは、メラミンがほんの少し残ります。
このほんの少しの残りを平らに仕上げるのが、
化粧板貼り作業で一番手間の掛かる作業ですね。

メラミンの小口に付いた即乾ボンドをウエスにシンナーをつけて拭き取ります。
トリマに面取りビット(60度)を付けます。
トリマは目地払い用と面取り用の2台有ると便利です。
メラミンの硬い部分は表面の色が付いている部分です。
中側(裏側)の黒い部分は比較的柔らかい素材です。
面取りビットの出を中側(裏側)の部分が少し残るくらいに調整します。
目地払いで払った時と同様に横向きで左まわりに取ります。

包丁でメラミンの残った部分を削ります。

*包丁ーほうちょうと呼んでいるのですが、正式名称は?
      手押しがんなの刃(超硬刃)を握りやすい大きさに切断したもの。

天板の上に包丁をピタリと平におき、押して削ります。
メラミンの残りが面白いように削れます。

面取りビット+包丁の組み合わせで、化粧板貼り作業が格段に早くなりました。
以前はデコラがんなや、サンドペーパーで面を取って
仕上げに、金鋸の刃の裏側で削っていました。
デコラがんなでの面取りは、失敗すると致命傷になってしまいます。
ペーパーだと、かなり時間がかかってしまいますしね。
包丁で削ると一発で仕上がります。

接着剤用スプレーガン+面取りビット+包丁で
即乾ボンド(刷毛塗り)+デコラがんな+ペーパー+金鋸の刃での作業の
10倍は早くなりましたね(メチャクチャ大げさ)(笑)
埃をエアーガンで飛ばします。
ウエスにシンナーをつけて、天板、見付けをきれいに拭きます。
エアーキャップで養生します。

*エアーキャップー梱包材 高級なお菓子の缶の中などに入っていて            思わずプチプチッっと潰したくなるアレです。

エアーキャップはプチプチ側を中側(内側)にして使用します。
カウンターの内部を塗装するので、天板の後ろ側は折り返さずに
後ろ面でガムテープでとめます。

5塗装
内部を白の水性塗料で塗装します。
いつの頃からか?カウンターの内部を白で塗装するのが、一般的になりました。
昔は塗装しなかったのですけどねぇ〜。
最近は図面にカウンター内部白塗装と必ず書いて有ります。
σ(^○^)とこだけか?(笑)

水性用(噴出口が大きい)のスプレーガンを使用します。
絞り、塗料、エアーの3つのノズルで噴出を調整します。
スプレーガンで吹き付けるポイントは、折り返しで塗料だけ止める
という事ですかね。
左から右、右から左へと折り返して吹き付けるのですが、
塗料を出しっぱなしで吹き付けると、折り返し地点だけ塗料が厚くなってしまいます。
そこで、折り返し地点でレバーを一瞬戻し、塗料の出を止めます。
しかし、完全にレバーを戻しエアーまで止まってしまうと、
折り返しはじめに、塗料の噴出が一瞬遅れます。
そこで、エアーは止まらないが塗料だけ止まる位置までレバーを戻し、折り返します。
ほんの一瞬の微妙なレバー調整。これが難しいのです。
なーーんて塗装素人のσ(^○^)が・・・ きゃぁ〜 (汗)

塗装屋さんに頼んでしまう事も有るのですが、プロは エアレス という
エアーを使わないガンで塗装しています。
塗料の出る量が多く早いのですが、圧力が高く、手に穴があいた人がいるぅ〜
というので、怖いのでσ(^○^)とこでは使っていません。
完成!!

見付けの幅が変わったり、見付けの出が変わったり角がアールになったりと、
いろいろな形のカウンターが有るのですが、基本的に作り方は同じです。

この形のカウンターを各サイズW:900W:1200W:1500W:1800
天板の色が白、グレー、黒と揃えてリースカウンターとして使用していたのですが、
去年の暮れの大掃除の時に全て廃棄処分にしました。(笑)
ストックしておくには場所が・・・(汗)

今年からは、σ(^○^)設計の折り畳み式カウンターを使用しています。
W:900W:1200W:1500天板白、黒と作りました。
なかなか好評です。(^○^)

「折り畳み式カウンター」
W:1500のタイプで概要だけ説明します。
組立時のサイズはW:1500D:450H:850です。
折り畳み時のサイズはW:1500D:450H:180です。
天板、棚板、正面、側面とバラバラになります。地板は無しです。
折り畳み時に、天板の中に棚板、側面が入ります。

天板サイズW:1500D:450H:100
コンパネ+メラミンの天板にコンパネ+メラミンの見付け(H100)
をまわしています。

正面のパネルは真ん中で横に二つ折りになります。
一枚のパネルサイズはW:1470H:418です。
小割り+並防炎ベニヤで、両サイドの桟だけたる木を使い
寝台金具(雌)が彫り込んで取り付けて有ります。
二枚のパネルを丁番三枚でつないでいます。
上側パネルの中桟に、上端から350を下端で、H35D15の切り欠きが有ります。
この切り欠き部分に棚板が乗ります。
下側パネルの真ん中に、棚受けの当たりと
三角パッチリ(雌)が彫り込んで取り付けて有ります。

棚板はW:1465D:365です。
小割り+並みベニヤで、両端の桟だけたる木を使っています。
両端はW:40D:55で正面側が切り欠いて有ります。
両端の裏側に寝台金具(雌)が彫り込んで取付けて有ります。
裏側の真ん中には三角の棚受けが丁番で取り付けて有ります。
棚受けの先端には三角パッチリ(雄)が彫り込んで取り付けて有ります。
折り畳み時には、パチリと棚板の裏側に納まります。

側面のパネルはD:388H:836です。
小割り+並防炎ベニヤで、上から350を上端で、たる木の中桟が入っています。
その桟に上向きに寝台金具(雄)が彫り込んで取り付けて有ります。
中桟の上に棚板が乗ります。
正面とつながる面にも、寝台金具(雄)が上下に彫り込んで取り付けて有ります。

組立方
正面のパネルを内側を上にして広げます。
両側面のパネルをはめ込みます。
起こして、棚板をはめ込みます。棚受けを出します。天板をかぶせます。
正面のパネルの二つ折れの線が心配だったのですが、
目張りをしてから経師をしてもらえば、ぜぇ〜んぜん解りません。(笑)
                                
                                    ではまたσ(^○^)くん


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