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★ミ 【その7】 ・・・きる カッター

【きる(1)】
イベントブースビルダーが きる と言ったら 
指をきる(゚゜;)\(--; 身銭をきる(゚゜;)\(--; カードを切る(゚゜;)\(--;
ん〜〜〜やめてぇ〜英明さぁ〜ん(笑)

一時期大ブレイクした事が有りましてね(汗)
昼休み3時休み、そして仕事が終わってからも、熱中していた時期が有りました
あっはっは カードゲームです(汗)
仕事が暇になると、よしやるかぁみたいな話になって
こんな時って、即意見は一致してしまうのですよねぇ(笑)
んーーーとまずい、またいきなり外れそう(汗)
この話を始めたらきっとこの回全部、この話で終わりそう(汗)
あっ、でもですね、カードゲームをやらなかったら
σ(^○^)はパソコンを使う事も無かったでしょうし
JW_CADを使う事も無かったでしょうね
んーーと言うとパソコン通信もしなかった訳ですから
こーして皆様とお知り合いに成る事も無かった訳ですね

カードゲーム様様ですかね(笑)

それでは気を取り直して
イベントブースビルダーが きる と言ったら、
材料は・・・木、ベニヤ、ボード、ケイカル、金物、アクリル、針金、ワイヤー
道具は・・・鋸、カッター、電工ナイフ、ニッパ、ペンチ、ワイヤーカッター
電動工具ですと・・・丸鋸、スライドソウ、トリマ、ルーター、ジグソー、
動力の機械ですと・・・昇降板、横切り、パネルソー、バンドソー
こんな所ですかねぇ?まだまだ他にも有ると思いますが 取り合えず(笑)

切るという作業、これはとーーっても危険です
刃物をなめて掛かると大変な事になります

機械を使う前にオヤジに言われた事が有ります
オヤジは両手をσ(^○^)に見せて言いました
「どうだ、10本揃っているだろう」
手の指が両方合わせて10本、これ当たり前の事なんですけど
この世界ではそうでも有りません
小指が無い人、人差し指が無い人、小指と親指しか無い人、手首から無い人等
σ(^○^)も両手合わせて10本にならない人を沢山見てきました
昔は指を落として一人前なんて言われていたそうで

指を落とすくらいなんとも無い事だった様ですね
しかしオヤジは
「人間の指は落としたら絶対に生えてこない、絶対に落とすなよ」
とσ(^○^)に言いました
その言いつけを守り、今でもσ(^○^)は両手合わせて10本の指が有ります
これ1本でも欠けたらブラインドタッチが出来ないもんなぁ〜(笑)

とにかくですね、人間は爬虫類の様に再生能力が有るわけでは無いので
落とした指は絶対に生えてきません
絶対に落とさない様に気を付けて作業して下さい

手で使う道具ですとそんな簡単には切れませんが
電動工具ですと、ほんの一瞬の油断で大事故になりかねません
機械を使う時は心を落ちつけて、深呼吸なんか1回すると良いですかね

事故を起こす時間帯で一番多いのが、しまい際です
*しまいー終わりの事を言います 例ー今日はもうしまいだよぉ
なんとか今日中に片付けてしまおう、なんて焦ると事故を起こすものです
しまい際には機械を使わない様な段取りをするか
どんなに中途半端な所でも作業を中止する様にしましょう

それから一番事故を起こす時期
それは機械を使い始めてから2、3ヶ月経った頃ですかね
初めはおそるおそる慎重に使っているのですが
2、3ヶ月もすると こんなの簡単だぁフンフンフン!
なーーんて腕も無いのに使っていると、事故を起こします

σ(^○^)の2年程後から入った人も2、3ヶ月経った頃やりまして
指をざっくりと、幸い落とすまではいかなかったので良かったのですが
その時社長がメチャメチャ怒りまして
「慣れて来た時が一番危ないんだ、もっと気を引き締めてやらなきゃダメだ
お前は当分機械を使うなぁ」
もう一人居た全然事故を起こしていない若い人まで一緒に怒られていました

いやぁ〜恐い話ばかりしてしまいましたが、いやほんとに恐いのです(笑)

σ(^○^)なんか以前コンビニでバイトしていた時にパンをスライスするだけで
ひぇ〜〜〜っとびびっていたのですが
その時はただの鉄板が回っているだけ
しかし木工機械はギザギザの刃をした
ノコギリが回っていますからね、そりゃ恐いですよ
恐い恐いとばかり言っていては仕事になりませんが
刃物は恐い物という考えを忘れてはいけないと思います

ではですね、まず簡単な所で
「カッター(1)」からいきましょうかねぇ
木工の世界でカッターと言うと、よく溝を掘ったりする
あのブーーーンと恐い音がする
カッターを想像する方が多いのではないかと思いますが
ここでお話するカッターは、そうですチョコレートを折って食べる所から
刃を折る事を思い付いて出来た あの カッター です(笑)

σ(^○^)の愛用は、やはりカッターを発明した所の製品の黄色いL型ですね
あれが一番使いやすいですね
刃を止めるために回すボッチ(ネジ)がカチカチカチッという所がいいですね

この仕事するまで、カッターって紙を切る道具だと思っていたのですよ
ところが・・・職人さんがベニヤをカッターで切っているでは有りませんかぁ
おぉぉーーカッターってベニヤも切れるんだぁ すっごーーい 
って第一印象でしたね (笑)

このカッター鉛筆は削れるし、ベニヤだって4ミリくらいまでなら
楽に切る事ができます 無理をすれば二分(5.5)だって切れますが
ベニヤが切れる前に息が切れます(笑)もーーちろん紙も切れますね
しかし、手軽な道具だからと言ってなめてはいけません

カッターで何かをまっすぐに切る場合、何か直線の物を定規にして切る
訳なのですが、ここで定規に使ってはいけない物を言います
まっ職人になってしまえば、何を定規にしようと勝手なのですが
見習いのうちは かならず 注意されます
それは さしがね です
えぇ〜〜と思うかも知れませんが、これがまた危険なんですよぉ
σ(^○^)も見習いの頃現場で、ベニヤを切るのに近くに定規になりそうな
ベニヤ等が無かったので さしがね を定規にしてベニヤを切っていました
すると近くに居た経師屋さんが
「危ないよぉ さしがね じゃぁ」
と言いました
σ(^○^)も危ない事は解っていたのですが
「いやぁ〜大丈夫ですよぉ」
・・・σ(^○^)は腕が良いからそんな指を切ったりなんかしないよぉ・・・
ところが、カッターの刃が さしがね の上をスルッと滑りσ(^○^)の指に
スパッ!きゃーーーー 血がドピュ! いったぁ〜い
「ほらぁ だから言ったじゃない」
と言われても返す言葉も無く、指を押さえてトイレにかけ込みました(笑)

さしがね って普通のヤツは幅が15厚みが0・8くらいなのですが
幅が20で厚みが2の丈夫なヤツも有ります
こちらでしたら少しは安全なのですけどね

いやぁ〜ホントカッターって指が良く切れますね(笑)
ついでにもう一つ、んーー今回恐い話がつづくなぁ〜(汗)
職人さんがベニヤをカッターで切っていたのですが
とつぜん叫び声をあげられまして
どしたんだぁ〜と駆け寄って見てみると
ベニヤの上に爪の1/4くらいとそれに付いている指が落ちているのです
いやぁ〜びっくりしましたねぇ
カッターで爪ごと指が斜めに切れてしまったのです
すぐに病院で手当をしたのですが、斜めに切れた部分の指を
くっつける事は出来ずに、結局肉が盛り上がって来るのをまちましょう
みたいな感じで、完治してもやっぱりちょっと欠けてるな
という感じになってしまいました

カッターってホント手軽な道具なので、なめてしまいがちですが
なめてはいけません いやホントいたぁ〜いです
それからカッターを使い終わったら必ず刃を本体内部に納め
ネジをギュッと締めて置く事です
ちゃんと締めずに釘袋の中に放り込んで置いて
知らず知らずのうちに刃が出ていたりしましてね
釘を取ろうと釘袋に手を入れたら シュパッ!いったぁ〜い血がドピュ!
なーーんて事にも成りかねません(経験者は語る(涙))

カッターに使う定規は、コンパネにメラミン化粧板を両面と両木端に貼った物
幅は100くらい長さは1800と1000と2種類有ると便利です
厚みは、コンパネ12+メラミン1・5*2ですので15に成りますね
これならカッターの刃が滑ってきて ブキュ!きゃーーー血がドピュ!
なんて事は無く安全です
この定規は良く経師屋さんに頼まれて作ってあげる物なのです
経師屋さんと言ったらカッター使いのプロですからね
この定規がきっと一番良いのでしょうね

カッターでのベニヤの切り方
カッターでベニヤを切る場合、始めから力を入れて切りません
始めは定規にそってスゥーッと印を付ける様な感じでなぞります
そしてもう一度その上をなぞり、それから定規を外して
ギュッギュッギュッと力を入れて、二度なぞって付いた溝を切ります
右手だけでは切れない場合は、左手も添えて切ります
これはベニヤには木目が有る為、はじめから力を入れて
その木目に刃をとられて曲がってしまった場合、致命傷になるからです
木目と垂直方向に切る場合は余り影響が無いのですが
木目と平行方向に切る場合は良く刃をとられます
それから曲線を切る場合も同じ様な三度切りです

そしてカッターに限らず物を切る場合の基本なのですが
定規は必ず残す方に当てます 残す方・・言い方を変えますと、使う方ですね
右利きの場合定規は墨の左側です
カッターでベニヤを切る場合、ホント旨く切らないと木目に刃を取られて
曲がったりします。定規が使う方の上に有れば、刃は定規に当たりそれ以上
食い込んで切れる事が有りません
定規を要らない方に当てて切って、泣いた事、何度も有ります(笑)

あと現場ではいろいろな所に配線の穴等を開ける仕事が出てきます
その時、カッターが大活躍するわけですが
その様な穴開け作業をする場合、まず墨付けを大体しまして
四角の穴でしたら、その四つ角に刃を刺し、深く切れ目を入れておきます
ベニヤが固く切れ目が入りづらい場合は、カッターの刃の出を最小にし
(一こま分だけ出し)カッターの後ろをなぐりで叩きます
これってもしかしたらやってはいけない作業なのかも?
イベント電気ビルダーのみなさんは、もちろん電工ナイフを叩いて開けています
それから墨にそって切っていきます
手が滑ってグーーッと切れた場合でもその深い切れ目の所で止まります
大体この穴開け作業は経師(表具)が終わった後の作業になりますので
そのグーーッと切れてしまった傷が致命傷になる場合もありますからね

今回こわ〜い話が多く、またまたこの仕事をやろうという若者が減るかも(汗)
あっ、でもですね
先日ラジオで聞いた話なのですが、小学生を対象にした意識調査で
将来成りたい職業は? の人気ナンバーワンは
女の子は食べ物屋さんだったのですが、男の子は な、な、なーーんと
大工さんなのだそうです ぐふっ! 日本の将来も明るいなぁ(笑)
ひょっとしてもしかしたら、このイベントブースビルダー入門
現在の小学生のお役に立てるかもしれませんね(笑)
                       ではまたσ(^○^)くん


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