一度は行かねばなるまいと思っていました。憧れのあの人に逢うために。

■出発前のあれこれ

 当時、いい年さげてプータローだった私たちは、金はないが時間だけは腐るほどある!てなわけで、かねてより念願のプレミアリーグ&セリエA観戦ツアーを決行することにしました。最初に私たちが目をつけたのは、旅行会社が主催している観戦ツアーに参加することだったのですが、これが日程がハードな上にけっこうなお値段であったため、あっさりと却下。やはり同じ行くなら観光もしたいし、あわよくば練習なんかも観たいよね〜ってことで、大胆にも個人旅行にしてみました。(言っておきますが英会話の能力はふたりとも中学生程度です)

 そこで、飛行機のチケットとホテルの手配をH・I・Sさんにお願いしました。 以下は今回の主な旅行代金です。

・飛行機代+ホテル代:¥237,050
(関西空港〜ロンドン、ロンドン〜ミラノ、ミラノ〜成田空港〜伊丹空港で往復JAL使用。
ロンドン5泊(SHAW PARK PLAZA HOTEL)
、ミラノ5泊(GRAND HOTEL PLAZA

・ウィンブルドン×マンUのチケット代:¥4,556
・ミラノダービーのチケット代:約¥9000(きっちりボラれてます。ほんとはこの3/1)

・現地での食費、交通費、その他:¥150,000ほど(全部は使い切らなかったと思います)


■チケット入手
 今回の旅行の最大の難関でした。くわしくはこちらをご覧下さい。

■出発日
 11:45発のJALに乗るため、8:50に難波駅に集合。O’CATで荷物を預けて身軽に空港まで行こう!と張り切っていた私たちでしたが、ここで最初の落とし穴が!荷物チェックの係員に颯爽とJALのチケットをみせたところ、非常に気の毒そうな顔で『すみません、JALは撤退しました』・・・・・そうです、利用客が少ないことで有名なこのO'CATからすでにJALは身を引いた後だったのです。そのことは知っていたはずなのにうっかり失念していたとはよほど浮かれていたのでしょう。しょうがないのでラピートに乗るためスーツケースを引きずり移動。しょっぱなからこれでは先が思いやられますね。

 なんとか無事に関西空港に到着し、チェックイン。ところがここでもまたハプニングが!エコノミークラスのチケットで搭乗しようとしたところ、どうやらオーバーブッキングであったらしく格安チケットの紙切れをビジネスクラス様にチェンジしてくれたのです!!!ラッキー!!!
気持ち的には転がって喜びたいところでしたが、あからさまに喜ぶのもあれなので『あっそうですか』と余裕な感じでチケットを受け取り、あとはもう後ろも見ずにその場を立ち去りました。(競歩なみの速さ)

 おかげさまで機内ではビジネスクラスならではのサービスを堪能し、非常に快適に過ごすことができました。 ちなみにお楽しみの機内上映は

『マトリックス』・『13ウォーリアーズ』・『ダブル・ジョパディー』他。

■ロンドン到着

  約12時間でヒースロー空港に到着。これから入国審査に向かうわけですが、ここの審査は世界でも指折りの厳しさとかでかなり緊張しました。とりあえず『sigytseeing/6days』くらいは答えられるようにと口の中で繰り返していたのですが、実際のところは何も聞かれずちょっと拍子抜け。せっかくなんだから、なんか聞いてくれよ!(こたえられないくせにまた)。

 無事に入国を果たし、次に両替する為に空港内のトーマスクックへ。(比較的レートがいいというはなしでしたが、ロンドン市内の両替屋の方がよかったです。)あとはホテルへ向かうだけなんですが、大荷物を持って地下鉄やバスに乗るのが億劫な私たちはパディントン駅まで15分!というお手軽さのヒースロー・エクスプレスに乗りました。片道10£のところを往復割引で18£くらいだったかも(忘れた)。パディントン駅からはロンドン名物のタクシーに乗り、ホテルまで約20分ほどでした。

【SHAW PARK PLAZA HOTEL】
(場所はロンドン大学の向かい側。外観・内装ともにシンプルな感じ。朝食はかなりの充実ぶりでした)
素晴らしい英語を駆使してなんとかチェックインをすませ、さっそく今回のツアーの目玉のひとつであるオールドトラフォード行きのチケットを購入するため、Euston駅へ向かいました。チケット自体はあらかじめ用意しておいたメモを見せただけで難なく買えたのですが、念のため確認すると日付がまちがっているではありませんか!もうなにやってんだかといった感じです。仕方なく再度窓口へ行き交換してもらいました。

 ようやくチケットも手に入れ、あとは晩御飯でも食べて帰るか!と財布をのぞいたところ驚いたことに小銭しか残っていません。 (電車の切符があんなに高いとは思わなかった・・・)しょうがないので駅構内の《BERGER KING》ですますことに。しかし本気でお金がない私たちにはここでさえギリギリ・・・。 『ロンドンって消費税いるの?その場合何%とられるわけ?』とびくびくしながら(結局んとこ税込みだったんだけど)一人分約¥800ほどのセットメニューを購入しました。(それにしてもあまりに物知らずのあほな会話です)が!高い割にこれがオソロシク不味く、あきらかに焼きすぎの肉をこれまたぱっさぱさのパンにはさんだだけのハンバーガー(のようなもの)をコーラで流し込むようにして半分ほど食べて捨てました。その後はおとなしくホテルに戻り、一瞬のうちに爆睡。


■ロンドン2日目  ロンドン塔〜タワーブリッジ〜SELHURST PARK
 この日は午後から念願のプレミアリーグ観戦です!しかしその前にロンドン観光へ。
まず訪れたのはロンドン塔。ここのジュエル・ハウスはかなり見ごたえありです。衛兵さん(ビフィーター)と一緒に記念撮影したりと早くもロンドンを満喫状態の私たち。ここは観光シーズンはかなり混むらしいのですが、私たちが行ったのはオフシーズンだったせいか、ゆっくりと見て回ることができました。(しかしこの余裕があとで大変なことに・・・)

そのあとはタワーブリッジへ。こちらは内部が博物館になっいて見学も可能です。日本語の音声ガイドも用意されているので便利!(ただガイドブックではおすすめとなっていた塔をつなぐ遊歩道からの眺めはたいしたことがなかったです。)この見学ツアー、それなりに楽しいのですがけっこう時間をとられるので時間のない人は要注意です。(まさに私たちがそれだったのですが、この時点ではまだ気がついていなかった・・・)

 ようやくツアーも終わり、いい加減お腹も減っていたのですが、ちょっと早めにスタジアムへ行った方がいいのでは?てことになり昼抜きで移動することにしました。が!ここで私たちはちょっとした失敗をやらかすことに・・・。素直に電車で行けばよかったのに、なぜか水上バスで移動したのが間違いの始まりでした。 とにかくこの水上バスが遅い!!!どうも観光も兼ねているようで(ガイドブックにはきちんと書いてありました。 読めよちゃんと・・・)テムズ川の両岸にある建物についていちいち説明があったりして、最初はのんきに楽しんでいた私たちでしたが、だんだん時間に余裕がなくなるにつれ、いいから早く行け!と叫びだしそうでした。それでもVICTORIA駅に着いた時点ではまだ15:00の試合開始には充分間に合うハズだったのですが、 電車の切符を買っていざ乗りましょうという時になりはじめて、ところでTHORNTON HEATH行きの電車は何方面のどのプラットホームから出るわけ?という超基本的なことがわかっていないということに気づき、顔面蒼白に!!(地下鉄感覚でいたのがまちがい)

 慌てて路線図をみたのですが、焦っているので目的の駅名すらみつけられず、(またなんだかもう鬼のように入り組んだ路線図しかないんですよ!)インフォメーションらしきところに駆け込んだのですが、これまた前の客の話が長い!!最終的に半べそ状態で駅の窓口に横入りし(すみません、ほんと)係のおじいさんに切符をみせたところ、さすがにこの道50年といった感じで、切符の裏に最終の駅名を書いてくれて、あとは時刻表でプラットホームを確認して乗りなさいとひじょうにやさしく教えてくれました。 幸い電車もすぐに来たので、これでもう一安心とリラックスしたわたしたちでしたが今度は駅には着いたものの道が分からない!!(もうどうしようもないですねここまでくると)一応スタジアムへのアクセスを日本にいる間にネットで調べたメモを持っていたのですが、このメモがどうにも中途半端でした。(結局自分たちが悪いんです)

 とにかく呆然としているわけにもいかないので多分こちらだろうと思われる方に歩き出したのですが、 どこにもそれらしい標識がみつからず、どんどん時間だけが過ぎていき、これはもう誰かに聞いた方が早い!となったわけですが、こんな緊急事態によりにもよって唯一道端にぼさっと立っていたのが、顔面ピアス男・・・。もう見るからにヤバそうな感じでしたが、人を選んでいるような余裕もないので思い切って声をかけたところ、『え?こっから歩いていくの〜?けっこう遠いよ〜』とかなりだるそうだったものの、ちゃんと教えてくれました。 そして曲がり角で再び迷いそうになったのですが、この時は前から歩いてきた普通のおじさんに教えてもらうことができ、ついに!ついに!到着です!! 『早く早く!もう試合始まってるよ!』と急かす切符切りのおじさんに背中を押されるようにして転がり込んだスタジアム!すばやく時計をみますと、すでに試合が始まって20分はたっていました・・・(泣)。

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