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週報短文

バックナンバー 2004年11月分



2004年11月28日

主の御手の中で夢見ていること

 今日からアドベント(待降節、〜12月24日)に入ります。アドベントはクリスマスの備え、クリスマスは来る年の備えです。
 今年度は牧師の交代という大きな出来事がありました。説教と祈祷会奨励担当を永本先生と半々とし、数年続けた応援伝道、教会フェスティバルも見合わせました。それでもなお、時間は飛び去るように過ぎ去り、不慣れで皆様に御迷惑をかけたことが多々あり、すべてのことに神の憐れみと忍耐、とりなしの祈りがありました。自らの弱さの自覚も増すと共に、主からの召命もまた確かになっていく日々でもありました。永本先生、柏神学生との交わりも深められてきました。お互いの考えを知り、違いを知り、そして、主からのご委託に答えようと、心が燃やされる教務会の交わりは、大いなる恵みです。
 子が親に願うように、主の御手の中で、来年に向けて祈りつつ夢を見ています。
 まず、1月17日からの第12回小牧者コンベンション―愛と聖霊によって実を結ぶ―に共に参加する方が起こされますように。富士箱根ランドホテルにて。韓国・サラン教会のオク・ハンフム師らが来日されます(掲示板をご覧ください)。そして、3月12日(土)〜13日(日)の教会アシュラム―講師の村瀬俊夫先生は、既にこの集いのために祈り始めてくださっています―に、多くの祈り手が与えられるように。土曜日のお昼から翌日の礼拝で終わります。祈りぬいて新年度を迎えたいものです。年度最後の日曜日3月27日はイースターです。神の子とされる喜びに迎えられる受洗者が与えられるように。さらに、5月17日〜20日の、アメリカ・サドルバック教会で開かれる、「目的主導型『教会』カンファレンス」に共に参加する方が起こされますように。
 フィリポは「来て、見なさい」とナタナエルに言いました(ヨハネ1・46)。神に用いられている教会や人々を見に行きませんか。祈りつつ。

2004年11月21日

主への畏れを失うことなく

 先週、川口市民合唱団の団長さんとの打ち合わせのため、川口駅近くの公民館に出かけました。川口市民合唱団は、結成50年以上の歴史があり、地域の方々に親しまれています。前任の島隆三牧師が団員になってから数年間、アドベントの主日礼拝の特別賛美にお迎えし、昨年、初めてのクリスマスイブ・ミニコンサートは、たいへん好評でした。「ぜひ今年もお願いしたい」と依頼しましたところ、快諾くださいました。
 このことは、クリスマス委員の提案に役員会も賛同し、教会からの依頼に合唱団が答えて、実現したものです。私たちは喜んで合唱団の皆さんをお迎えしたいと思います。12月24日のミニコンサートとキャンドルサービスには、親しい人や地域の方々を誘いましょう。すべてのことに、祈りを合わせていきましょう。
 団長さんからの言葉です。「どんなに大きな会場でも小さくても、与えられた時間が長くても短くても、少ない聴衆でも、「川口市民合唱団」という看板を掲げるからには、その名に恥じないよう、精一杯誠実に、心を込めて歌います。いい加減な気持ちで、教会で歌わせていただくことは、決してありません」と真剣に話され、「上手い下手は別にしてね」と、朗らかに笑いました。月に数度の練習を重ね、準備しておられるのです。
 その言葉に敬意を表しつつ示されたことは、私の内に「主の名に恥じないよう保証するもの」は、何一つ見出すことはできない、ということでした。ただ、世の無に等しい者を選び用いようと、御子が遣わされ、その方によって生きているという信仰があるだけです。アドベントは、福音を吟味し受けとめ直す期間と書きました。それは別の表現をすれば、主を畏れ、主に心燃やされていくことです。「主が望まれるのは主を畏れる人、主の慈しみを待ち望む人」(詩編147・11)。アドベントからクリスマスへ、天からの喜びを、賛美の調べに響かせてゆきましょう。


2004年11月14日

アドベントに向けて

 人の心がクリスマスに向かうこの頃ですが、教会ではクリスマス直前の日曜日から数えて、四つ前の主の日からアドベント(待降節)に入ります。「アドベント」とはラテン語で、「来臨(くだる)」という意味でした。アドベント第一主日から教会にはクランツが飾られ、一つ主の日を迎えるたびに立てられたろうそくに火を灯します。わたしたちは、《やがて来られるキリスト》を待つ意味でアドベントを過ごします。キリストは人の子として馬小屋にうまれ、人の喜び、悲しみのすべてを味わい、最後は人の罪を引き受けて十字架にかかり、身代わりとして死にました。しかし、三日目によみがえり、再び来ると約束して天に昇りました。アドベントはこの福音を、もう一度吟味し受けとめなおし、正しい信仰の姿に立とうと志を立てる時です。(以上、辻宣道「教会生活の四季」を参考)
 日本基督教団信仰告白において、「教会は・・・主の再び来たりたまふを待ち望む」(教会の項)、「かしこより来たりて、生ける者と死ねる者とを審きたまはん」(使徒信条の項)と告白している、再臨の信仰を再確認させていただきましょう。
 さて、クリスマス委員会のご奉仕により、着実に準備がすすめられています。今年のクリスマスのテーマは「まことの愛と平和」です。折々に週報や印刷物を通して連絡がありますが、礼拝についてお伝えしておきます。初めにろうそくに火を灯します。一般礼拝では特別賛美がささげられます。この担当は、11月28日は「ヤング・青年会」、12月5日は「交励会」、12日は「マリア会」、19日は聖歌隊、となりました。賛美の声が一つになってささげられますよう、期待しています。そして、「主を待ち望むアドベント」(讃美歌242番)、「キリストの平和」(こどもさんびかより)を賛美し、交読詩編に換わり「平和の祈り」他、平和を祈るリタニー(交祷)を用います。24日(金)夜には、市民合唱団のミニコンサート、引き続いて燭火礼拝(キャンドルサービス)です。神の愛があらわれた夜を、共に過ごしたく願っています。

2004年11月7日

聖徒の日

 こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか、信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。
(ヘブライ12・1〜2)


 日本基督教団では11月第一主日を「聖徒の日」と呼びます。西川口教会では、召天者記念礼拝を毎年この主日にささげ、関係者を招待しています。天国会員の方々、教会員の御家族を覚え、お名前のリストと写真を掲げて記念しています。
 聖徒の日の起源は、伝統的な教会暦の「諸聖徒の日」(11月1日)と「万霊節」(2日)です。古来、教会は聖書や歴史上の聖人たちを記念するために一年中すべての日に「聖○○の日」を割り当ててきました。例えば2月14日の「聖ヴァレンタインの日」のように。しかし、余りに多くなったので、全部まとめて「諸聖徒の日」としました。さらに、歴史に名を残すような特別の聖人たちだけでなく、信仰をもって世を去ったすべての信徒たちを記念する、「万霊節」も設定されました。(以上、今橋朗「礼拝を豊かに」を参照)
 本日は割愛しましたが、毎週礼拝で告白している、日本基督教団信仰告白において、次のような一文があります。皆さんお気づきでしょうか。「我らはかく信じ、代々(よよ)の聖徒と共に、使徒信条を告白す」。教会の信仰告白は、今、地上で生かされている者たちだけではなく、天において主に結ばれているすべての聖徒たちと共に、時を越えてなされているものなのです。
 ともすると、目に見える教会に一喜一憂しやすいことです。しかし少なくともこの朝は、わたしたちは、おびただしい証人に囲まれていることを思い起こしながら、礼拝をささげさせていただきましょう。イエスは言っておられます。「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ」(マタイ22章32節)。


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