1月7日から読み始めて、まだ第三部『荒地』下巻の中程までしか読み終えていない。
ここまでのところ、ちょっと気になる事が。
訳者が何を基準に漢字で表記するか、あるいはひらがなにするのかを決めているのか全く判らない。
えっ?あれを漢字にしてるのに、何でこれはひらがななの?というのがあまりにも多い。
まあ、簡単に読める漢字でも見た感じが堅苦しくなる(例えば、僕がよく使う「○○な事」とか「△△な訳」など)からあえてひらがなにしているという部分は理解出来るのだが、いくら何でもこれをひらがなにする事はないんじゃないかという部分が多々あるのもまた事実である。
そうかと思えば、常用漢字ではない漢字も結構使っている。もっともそれらには必ずルビがふられていますが。
で、僕なりになぜこんなおかしな漢字使用になったのか推測してみた。
恐らく、出版社からの要請で、ページ数の調整をせざるを得なくなり、泣く泣くこうしたのではないのかと。
だから、あえて常用漢字でない漢字を使ったところをひらがなにしてしまうと、訳者としての腕の見せ所がなくなってしまう。仕方がないのでどこか他の文学性(キング作品の文学性の有無についてはここでは触れない)があまり損なわれない部分で何とか調整を・・・、という訳者の涙ぐましい努力なのではないのだろうか?
まあ、僕の勝手な推測ですが。