JMO 08/02




公演名:Kyosuke Himuro 20th Anniversary Tour 2008
"JUST MOVIN' ON -MORAL〜PRESENT-"
・日程 : 8月2日(土)18:00開演(ツアー開始5本目の公演)
・会場 : 石川産業展示館4号館(収容数:約7,000)

◆石川公演(8/2)セットリスト
 1.NATIVE STRANGER
 2.SWEET REVOLUTION
 3.WILD ROMANCE
 4.Claudia
 5.Girls Be Glamorous
 6.CRIME OF LOVE
 7.MISTY〜微妙に〜
 8.Be Yourself
 9.永遠〜Eternity〜
 10.ダイヤモンド・ダスト
 11.STAY
 12.HEAT
 13.B・BLUE
 14.季節が君だけを変える
 15.MARIONETTE
 16.FUNNY BOY
 17.Keep the faith
 18.SAY SOMETHING
 19.WILD AT NIGHT

 アンコール1
 20.LOVER'S DAY〜20th Anniversary Special Arrange Version〜
 21.VIRGIN BEAT
 22.Jealousyを眠らせて
 23.SUMMER GAME
 24.ANGEL


◆ツアーメンバー
 Guitar  :DAITA
 Guitar  :本田毅
 Bass   :西山史晃
 Drums  :Charlie Paxson
 Keyboard:大島俊一
 Manipulator:中野哲靖


◆石川公演(8/2)レポート
E Congi?!! IT'S Shindo! [イイカンジ?!! シンドだよ!(訳)]

ちゅーわけで、行ってきました石川戦第一日目。挨拶はチャーリー先生が公式HPのライブBBS(石川版)にカキコしたのを真似しました。見た時、『イイカンジ』というとこがわかりませんでした(笑)。自分「コンジー」て読んでたんだもん。コンジ−って何ですか。


それはともかく、ツアー5回目の序盤戦に位置づけられたライブで、本ツアーは大きいところ中心あるなかで、地方色が濃いところです。無駄に大きくなく、氷室さんと接近しやすい特徴があるので個人的には好きであります。そろそろライブにも慣れてくる頃合でありますし。


ちなみに、私が氷室さんのライブ行き始めたのは「ONS」のツアーからなので、これでちょうどライブ歴10年目です。つまり10周年。参戦数では16本目です。区切りいいのでレポを少し変えていこうかなあと思ったのですが、何にも思いつかないので、いつものライブレポいきまーす。


***


さて、石川公演は大概「石川厚生年金会館」なのでありますが、今回は20周年記念という事で、石川県では最大級の大きさである産業記念展示館でごわす。B'zとかモー娘とかいう集客できる方々が、好んで使用してますな。ちなみに氷室さんはソロでは「初」でやんす。


産業記念展示館はその名の通り「自動車」とか展示しております。なもんで、席はすべてパイプ椅子を並べるといったシンプル構造。階段構造になってなく、でっかいライブハウスって感じです。最後の列だけは少し盛り上がってはいますけどね。以前行った、幕張メッセみたいな感じでした。


そうなると、席としては前であるほど有利。目の前に背の高い人がいれば、見るのは厳しいというシビアな会場です。そういう意味では厚生年金会館のほうが良いのですが、今回はすぺっしゃるなツアーなので仕方ありません。んで、おいらの席といいますと「コンナカンジ」でした。


ステージ







前から6列目の40番前後・・・ど真ん中ストレートでした(゚д゚)
前から6列目の40番前後・・・ど真ん中ストレートでした(゚д゚)
前から6列目の40番前後・・・ど真ん中ストレートでした(゚д゚)
(注・・・横列は84番までありました)


ミナサーン、E Congi(イ イ カ ン ジ)?!! デスカー!?


ええと、本当なんです。一桁台なんてHTHツアー以来です。まさかファンクラブのチケットで、いいのがとれるとは思っていませんでした(本音)。チケット着たときも、「前だとしても端っこだろーなー」と思ってました。


実際座ってステージみたら、氷室さんが見えるわ見えるわ。シンちゃん、吃驚アルヨ!見える・・・見えるぞ、氷室さんが見えるぞ(別にのぞきをやってるわけではありません)。心の中では、「(゜∇ ゜)ブヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」というカンジでした。


しかもですね、前の人々が私より身長が低いものだったので、本当によく氷室さん見えました。今までは遠くから豆粒大の彼のお姿を拝見させて頂いてたのでありますが、今回は足元から頭のてっぺんはもちろん、指の先までよく見えました。イエッフー!なもんで、今回は比較的氷室さんについて多めに書くつもりであります。


あと音響でありますが、中央部でありますが、ほんの少しだけ左よりでしたのでDAITAさんの音がメインでありました。本田さんの音もそれなりに聴こえてましたが、右アンプは弱いとこです。アンプ近くなのでちと聴きづらい点はありました。というか、この場所は「聴く」というより「見る」「騒ぐ」という場所ですな。


***


さて本編にいきませう。開演前のステージ上には、UFOみたいな照明装置(+-)がでんと置いてありました。そのままだと演奏はできないので、氷室さんが来る直前に浮上し、天井にある星型の照明装置(★)とドッキングする。んで颯爽とメンバーが登場になる流れの演出が見れました。



上 ↑ 昇
-+-+-+-+-+-+-
-+-+-+-+-+-+-


照明装置の移動する図

ざっくりですがコンナカンジです。わからなければ、いつかでるかもしれないDVDを見ましょう。密かに「ブイーンブイーン」という効果音付です。あとはステージバックは細長いTVパネルがございました。これもコンナカンジです(この表現気に入った)















黄色いとこが画像がでまして、白は何もでないという奴でした。いわゆるひとつのぶつ切りというものですな。また、こんな綺麗な長方形でなく、多少弓なりになってました。お洒落な感じを出したいのでしょうが、パネルが命な後方の観客にとっては見にくいんですよねこのタイプ。


以上のように、舞台上の機材はコンナカンジではありました。UFOのような照明装置がブイーンブイーンと上がり始めると、観客は池の鯉を呼ぶかのように「パン!パン!」と手拍子しながら「氷室ー!」と叫びます。別に悪いわけじゃないのですが・・・どうしても印象が池の鯉と・・・。


ちなみに舞台の奥にいたスタッフさん(二人)も両腕を揚げて、一緒に会場を煽っておりました(シルエットだけでしたが)。意外とスタッフも盛り上げて下さるのですね。個人的にはスタッフさんは観客の管理しなければなので、煽る行為はしない印象があるのです。まあやってはいけないのかもしれませんが、あーゆーこっそりとやるのは面白い。


照明装置が天井まで上がると、しゅわしゅわとドライアイスのような煙がムンムンでくさります。バンドメンバーが現れ準備をし・・・そして氷室さんらしきシルエットがみえると会場は沸きあがります。その瞬間、薄暗い蒼から一転赤の照明へと切り替わり、キュイーンというサウンドで始まる「NATIVE STRANGER」でライブ開始。


この曲のイントロでは、「オイ!オイ!」コールが恒例となりました。何でだろうなあ、コレ。そんな中颯爽と現れた氷室さんが前に出て、フロントメンバーもそれに続きます。キュイーンと音を出したDAITAさんは、中指を立てて「ファッキュー!」と挑発的に登場。ああ、これはいけません。私より前の席に子供いるので、学校でやったら大変ですよ。最近社会じゃ教育問題ピリピリしてんだから。


それはともかく、本田さんと大島さんはちと遠い(一番右端)のであんまし見てなかったのですが、西山さんはアンプの上に足を乗せてノリノリです。チャーリー先生は相変わらず、「これでもか」という位何発も叩きまくりですし、腕を思いっきり伸ばして叩きつけまくりでした。氷室さんもいつもの渋い声(?)だしておりました。


ここで氷室さんの衣装について。内容は相変わらずな氷室セット・・・黒のレザーパンツと黒の長袖のお洋服。ちなみにこの長袖はシャツっぽいのですが、胸元からお腹らへんにかけて、カーテンのようなひらひらしたようなものがついております。あの「ベルサイユの薔薇」にでてくるアレです。


あんな「ひらひら」を見た瞬間、「お、王子!?」と思いました。私が着たら絶対に似合わない自信ありますけど、彼が着ても遜色無かったです。ちなみに、氷室さんはバラードの時よくお腹に手をあててるのですが、今回はその「ひらひら」をよくいじくっておりました。やっぱ気になるのかなあ。


2曲目は「スイレボ」。後ろのTVパネルがつき、氷室さんが映りました。彼はこの時、最初は左側の、次は右側のステージに移動しまくりで場をもりあげます。会場行くとわかるのですが、こうやって移動すると前列のお客さんは喜びますよね。キャーキャーいってさ。


今までは自分、結構距離が離れてる席ばっかりでそういう体験少ないのですよ。んで今回なのですが、実際私のほうに近づいてくれると嬉しいネ。キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!みたいな(笑)。皆さんには悪いのですけど・・・私、氷室さんと目が合いましたよ。あれはあったね。多分。いや絶対。いやあすみませんねえ、自分ばっかりで>多分勘違い


そんな個人的事情は置いといて、ちと気になる場面がありました。この曲の時、照明がフロントメンバーにあたってたのですよ、西山さん以外の。最初からノリノリにアピールしまくりだったのに、彼だけ照明があたってないのを見たら、「む、村八分なの、西山さん?」と思いました。まあたまたまなのでしょうが、以前の日本武道館のライブの件を考えるとつい。


「スイレボ」が終わるとMC。いつもの如く、金沢BABYと挨拶をしたら「ワイロマ」へ。この曲のイントロのギターがとても好き。あのスピード感とサウンドがたまんないっす。とくにチャーリー先生は、原曲より多い弾数で演奏してくれるのでグー。今回も期待を裏切らない仕上がりでした。あと恒例となった、「ざっつざりずん、わいやいやいやいやいやいや〜い♪」も含めて。


「ワイロマ」の勢いを殺さないように続く曲は、スピードが命の「Claudia」。イントロが始まると、TVパネルでの映像が煙でもやもしたわけわからんものがでまして、何を表現したいのかわかりません。それはともかく、ここでもチャーリー先生はやりましたよ。「立って」ドラムやってました。


それはもう「これでもか!」といわんばかりに、ドラムセットの奥にあるクラッシュ(シンバル)を叩いてました。そりゃ他の会場でスティックや楽器は壊れますよね(BBSで事故報告してました)。だからですかね、先生のドラムセットのまわりに透明なアクリル板がセットされてるのは。


個人的にこの曲のとき私は頭振り回しております。何かいいんですよね、このサウンドと一緒にブンブンやるのは。ハイになれるってゆーか、気持ちいいっていいますか。あ、ちなみにこれって私だけでしょうか。


「ガルビー」は歌詞をホルマリンバージョンで。氷室さんは原曲とは異なる歌詞をちょいと変えてやる傾向があります。原曲通りすることもあるので、何が基準でやるのか考えているのですけど、わかんねえや(笑)。今のとこ気分次第なのかなあとしか思えません。確定してるのは、フロント組三人が動いて絡み合うという魅惑の現象ですかね。


お次は久しぶりな「愛の罪」。これまで盛り上がる曲だったので、百花繚乱な照明攻撃はここらでクールダウン。天井から照明でなく、下からでてくるようなシックな感じできました。基調は赤。んでアンプの周辺とかは蒼できましてお洒落。時々、稲光のような白色光線がピカッときます。


セットリスト見てもらえればわかりますが、バラードに向かうとこなので、この曲で調整をとってます。一気に一転するのは・・・という奴でしょう。そのせいなのかわかりませんが、DAITAさんと本田さんのギタープレイをみてたら、二人で同じフレーズを弾いてました。それぞれ異なる演奏するより、同じにして音数をそろえようという意図かなあ。


・・・と思ってたら、中盤のソロは本田さんで、終盤はDAITAさんでしたけど。相変わらずのライトハンド付です。最後まで聴いてたらどうしたいのかなあと、一人勝手に悩んでました。


ここら辺で、序盤の盛り上げ曲からバラード路線に変わります。個人的にライブで初めて聴く「MISTY」。最初のクリーンな音のギターから始まります。最初は何の曲かなあと思ってたのですが、原曲とはこの部分において異なっており、他はほぼ同じでした。


特筆すべき点は、大島さんのSAXでしょうか。間奏に入り時氷室さんが軽く手を彼に向けると、色っぽい音が現れます。柔らかな音色から高めのキーになってくの過程はさすが。「ALISON」でも彼は演奏しておりますが、それに類するような雰囲気を醸し出しておりました。


また他の演奏部隊も注目です。こういう曲は氷室さんの声がメインではありますが、それをささえるリズムがないと映えません。特にチャーリー先生は思いっきり叩いてるのにも関わらず、絶妙なリズムをキープしてるので安心して聴く事ができました。


肝心の氷室さんはと言いますと、線の細い白色照明に当てられ、聴きほれる歌声を披露。その周囲の照明は、壁にあたると丸い形になる奴で、しっとりとしたム〜ディ〜雰囲気状態です。ラストの「Woo〜♪」と音を出す部分はさすがとしか言えません。


お次は新曲である「Be Yourself」。ツアーに先立って発売されたベスト盤にあるものですが、歌詞とメロディーがうまく噛み合っているので、個人的にとても気に入っております。ただ、TVパネルではミドリムシみたいな色が一面うねってたのがアレでしたが。今回TVパネルの演出微妙です。


サビの「孤独に〜♪」の部分が圧巻です(手をお腹にあてながら)。リズム隊は一瞬ブレイクする中での氷室さんの声がたまりません。それの土台であるサウンドも素晴らしい。本田さんはアコギに切り替え音を聴き易くしており、大島さんのピアノがさりげなくDAITAさんのギターと絡み合って綺麗な音を出しておりました。安定したベースとドラムはいわずもがな。


ここまでくるとバラード好きな自分としては、泣けました。この歌詞と今の自分の状況とがあってたのでなおさらでした。個人的な事を言って恐縮ではあるのですが、ちょいと今色々と悩んでる季節なもので。


そいで前ツアーよりやるようになった「永遠」は、演奏も演出もほぼ固定化されてました。DAITAさんのハーモニクス(ギターでコーンと音をだす奏法)で始まってましたし、TVパネルも満天の星空って感じの映像演出。


印象的だったのは、チャーリー先生のドラムの残響音。かなりエフェクトかけてるので、やけに響いてました。「MISTY」といい、最近ライブではこういう変則的なリズムの曲でメリハリをつけるようになってきた気がしますネ。あとは氷室さんが気になるのか、衣装のひらひらをよくつまんでました。


バラード曲の締めくくりはあの「ダイヤモンド・ダスト」。自分にとって今回は、最強の布陣できやがりました。いつぞやの日本武道館以来です。大島さんのピアノと共に始まり、徐々に盛り上がっていくアレです。


静まり返った場内で、淡い明かりに照らされた氷室さんの声だけが響き渡るのはたまりませんな。時折、チャーリー先生が「シャアアアア」とアクセントをつけるのもグーでした。DAITAさんのギターソロも良かったですし。何より氷室さんがサビで体から声を絞り出すように歌ってたのが印象的。


何といいますか氷室さんの体勢がですね、(彼のからみて)右に体重をかけるように傾けてたのですよ。身をよじらせてるといいますですか。そいで必死の形相でサビを歌ってたので、本当に「声を絞り出す」という表現がふさわしいのではないかと思うのです。傍からみると妙な格好ではあるのですが、声は最高。


そんなバラード曲を終え、次なる段階へいく為に入った曲は「STAY」。しんみりとした奴からの切り替えは難しいですしねえ。そのせいか氷室さん、やけに観客を手拍子やサビ部分を煽っておりました。気持ちはわかるのですけど、こちらもこちらで切り替えがやりづらいスよね(笑)。


「STAY」が終わると大島さんが、「ホイーン!」と大きな音を出し始めました。何かやるのかなあとステージを見てると、本田さんがアコギにしたりと皆さん楽器変更中でありました。。アコギからみてバラードものかなあと思ってたのですが、そいで始まるは「HEAT」。テンポが速いので、アコギでよく弾けるものですなあと感心。


曲の終盤中、衣装色直しの為氷室さんが舞台から離れました。再度現れたらひらひらの服から、チョッキっぽい服になってました。体中央部あたりに金色のボタンが一列に並んでおります。チョッキというと語弊があるかもしれませんが、見た目はそんな感じです。可愛い感じ(?)といったほうがよいのか。


衣装切り替えとともに曲も切り替えでした。暴威コースでございます。四曲で演奏はほぼ暴威そのまま。まあ最初からやるよと言ってましたので、来たかと。「B・BLUE」「季節」「マリオ」らへんは恒例の合唱モードです。ほとんど皆歌ってる状況。暴威記念ライブを体験したので、そこら辺は想定内。


ただ「季節」はライブでは初モノなので、生で聴けたのは良かったかなと。この曲はソロも含めて、本田さんのギターがメインでした。あとは珍しい曲がきた「ファニー」。噂ではやると聴いてましたが、意外と原曲通り。違いをあげるとすれば、打ち込みの音とチャーリー先生のドラムですかね。打ち込み音はこれまた格好良い仕上がりでした。


これらの見所・・・というか、観客が歌いまくりなのでアレですけど、コーラスがやけに多いとこですかね。もともと布袋さんがやってたのもありますが、今回は本田さんや西山さんがよく歌ってました。氷室さんのソロではあんまりやらない(というかやれないのだが)ので、ちょいと珍しいかと。


暴威曲の後は、ジャニーズ進呈曲「Keep the faith」。お家芸であるエイトビートな新曲です。典型的な氷室さんの曲なので、よくまあジャニーズに進呈したなあと思いました。アルバム聴いた時、これはライブ向けだなと思いました。やっぱラストにもってきましたね。ただ発売されたばかりなのか、観客との掛け合いはまだ未成熟ではありました。今後に期待しよう。


余談でありますが、このときステージではもわわんと煙が演出されておりました。上にあがってたのでドライアイスではないでしょう。コレ見たとき、ジャニーズっぽい演出だなあと思ったのは自分だけでしょうか(ジャニーズのライブ見たことありませんけど、偏見かしら)。


そいで畳み掛けるようにくるは「セイサム」です。ここでようやくベストアルバム以外の曲がやってきました。前ツアーからの導入された曲なわりに盛り上がります。そういや、「Keep the faith」もGLAYのHISASHIさん協力してたから、続けてやるのは相性いいのかな。拡声器はなかったのが残念。


本編最後である「ワイルドな夜」。これは氷室さんすごいキレまくりで良かったです。時折「う゛あ゛ぁ」っていう雄たけびが入ってましたので(笑)。視線もね、人を殺せるくらいに激しかったですよ。極めつけは、腕をぐるぐる回しまくりで締めたとこです。本当に、「今回はいつもより長く回しております」というアナウンスが入ってもおかしくないくらい長めでした。


最後は花火と一緒にジャンプしてメンバーの皆さんあわせるつもりだったのでしょうが、氷室さんが妙に長く回してたので、タイミング掴むのが難しそうだったのが笑えました。擬音語で表現すると、「ぐるぐるぐるぐる・・・ぐるん、ぐるん、ぐるん、ぐるん、ボンッ!」って感じです。最後にジャンプはよく見ますけど、こんな風にグルグル締めは珍しく、面白かったです。


***


氷室さんが現れる前に椅子がよいしょとセットされると、アンコールです。スカジャンに着替え直した氷室さんと大島さん二人で来たので、ピアノバラードかなあと推測したらビンゴ。おなじみ「LOVER'S DAY」の20周年記念バージョンです。


オーケストラの音も一緒に出てはおりましたが、ライブじゃピアノだけのほうがいいかなーと思いました。別に悪いわけじゃないのですけど、氷室さんの声ならば音に厚みをつけなくてもいいかなと。とはいえ、通常はバンドと一緒にやってきたので今回のようなのは一味違って良かったです。


気になったのは、椅子の上でも氷室さんクネクネ動いてたとこです。まあ音をとるため体全体使うというのはわかるのですが、さすがに上半身だけだと微妙。ム〜ディ〜な雰囲気の照明つかってるのに、それがクネクネと動くともったいない感じがしまして(笑)。


曲が終わると大島さんを紹介して、MCに。MCは前回のツアーは金沢これなかったので、四年ぶりやねというお話です。いつも熱い出迎えありがとうと。そいで他のメンバー紹介に移りました。今回のMCは少なめで、メンバー紹介も淡々としてました。終了したら「ヴァジンビー」。


ここら辺からはいつもの如く盛り上がって締めにいくわけですが、今回は気になったとこチョイス。最初ちょっと触れましたが、今回の西山さん本当にノリノリでした。例えば、氷室さんはよくやってますが、ステージ上のアンプ(返し用)に足をのっける姿がありますよね。あれやってる数、氷室さんとほぼ同じくらい今回やってました。見たらいつもやってるんだもん。


なお氷室さんと違うのは、足をアンプに乗っけた後そのまま体全体でリズムをとることです。見てるとあの姿勢で、膝を使ってかなりアップダウン繰り返しているのですよ。その光景は・・・何といいますか・・・スクワットしてるような印象を覚えます。なので便宜上「西山スクワット」と名づけます。


意外とDAITAさんや本田さんはアンプに足を乗っけないのですよね。氷室さんは当たり前のようにやってますけど、西山さんもかなりやってました。ノリのいい曲ではほぼやってたので、やってる姿見るたび心の中では「でた〜!西山スクワット〜!」と思ってました。


あとですね、西山さんネタでもうひとつ。彼自身気に入ってると思われるポージングがあるのです。それはですね、観客に対し後ろ向きになって、両足を思いきり広げるポーズ。絵文字にすると、「/ \」こんな感じでしょうか。「俺の尻を見ろ」と言わんばかりに向けるので、すごいと思いました。なお「ヴァジンビー」だけでなく、他でもできちんとやってました。


これらは本当にちょこちょこやってたので、皆さん余裕があれば注意してあげてください。まあ彼の女性ファンとっては、セクシーな後ろ姿が萌えポイントなのでしょうが、男性ファンにとっては理解しづらいものであります。


ええとすみません、話がそれました。お次は久しぶりの「じぇらしー」。氷室さんが「ジェラシーを?」と言いマイクを観客に向けるも、「眠らせて!」との回答が少し遅めだったので、「うむむむむ」とした憮然な表情で左手をくいくいさせながら突入。ちと笑えました。


この曲で注目すべき点は、本田さんのソロです。ギターソロらしいものはこの曲にありませんが、ピッキングハーモニクスという演奏をしてる箇所があります。ギターで甲高い音「カーン」と鳴らす奴なのですが、間奏のところにございます。その時彼は口を大きく開ける傾向があるので、今回はどうかなと見てたら、きちんと開けてましたので○(マル)です。


「サマゲ」と「ANGEL」は説明不要でしょう。いつもながらのガッツガッツ状態。補足するならば、「サマゲ」のとき観客をTVパネルに映すシーンでより盛り上がりを演出したこと、あと「えんじぇる」でクラッカー攻撃があったことくらいでしょうか。クラッカーからは1m弱くらいの銀テープが発射され、ツアーのタイトルが記載されておりました。意外と細かい仕様です。


一応私は前方席でしたので、獲得。空中戦では他の人に獲られましたが、たくさん下に落ちてたのでそれゲット。それを握り締めて、え〜んじぇる♪とやってました。なお、この曲皆歌ってるから氷室さんの声小さく感じました。


そして最後は氷室さんがジャンプして締めるアレですけど、ここでも西山さんがやってくれましたネ。曲終盤の「わんうぇい、そふぁらうぇい・・・」の部分があるじゃないですか、主に観客が歌う最後の最後のアソコ。この時彼は氷室ジャンプに備え、よいしょと前もってアンプの上に乗ってました。演奏もせずに(まあここは演奏するとこじゃありませんが)。


そいで両足綺麗にそろえてアンプの上に乗り、まだかなまだかなと氷室さんを見ながらタイミングをとる姿は、一流のミュージシャンですよ。あの獲物を狙う視線は素敵。そして見計らったとき跳躍して決めポーズ。氷室さんの真後ろだったので全部見れました。本当、彼は今日ノリノリ。


***


さてまとめにいきましょう。今回のライブは20周年記念という事ですが、教科書どおりの展開でわかりやすい構成でした。セットリストは、ツアー前に発売されたベストアルバムそのままです。また暴威曲もやるよといってたので、予定通りといったところですか。


ソロ曲に関しては、絶対に外れがない選曲です。一言で言えば「良いとこ取り」。ほとんどが有名曲なので盛り上がらないわけはありません。ファンにとっては満足できるものです。実際、最初から最後まで盛り上がってたと思いますし。


ただ、ある意味特徴がないライブです。シングル曲ばかりで、アルバム曲は「ワイルド」「セイサム」の二つと新曲二つ。「シングルは名刺代わり」と謳う氷室さんの立場をいうのであれば、象徴的な曲ばかりのライブ。まあ20周年という区切りがテーマなので、問題無いといえば無いのですが・・・親しんだ曲ばかりなので面白みはないですな。


暴威曲に関しては完全にサービスですね。お祭りだからついでに、という感覚でしょうか。今回のようなツアーならいいのですけど、今後はやめてほしいです。最近のライブじゃ暴威曲が何気にやるようになってきたのが怖い。暴威を売りにする事により、ソロとしての氷室さんの評価が減りそうで。


また暴威の曲をやることで、ソロ曲がなおざりになってるような感じがするのですよ。「ITN」の時から感じてますが、最近の氷室さんは他アーティストのカバーや暴威曲をひっぱり気味なのですよね。色んな事をやるのは経験積む上でよいですけど、多いかなと。そもそもソロ20周年がテーマなのに、何故か暴威時代のものも含めてるし(タイトルからしてすでに矛盾が)。


まあ今後はスパッとソロ曲に切り替えとなるかもしれませんし、次のアルバムに期待する話ということで。一応今回は盛り上がる曲ばかりなので、体力勝負な面もあるんですよね。掛け合いの曲が最初から最後までつまってるので、それやる氷室さんの体力を評価しないといけません。(だからか、週末のみのツアー構成になってるのかも)


あと今回は氷室さんと近くの席ということで、特に注目してたのですけど、どんなに近くにいても氷室さんの存在が実感しにくいのは何故でしょう(笑)。半径30m以内にいるとわかってても、どんなに彼がステージ上を動き回っても、どうにも「居る」という実感がわかない。


彼の存在感がないというレベルじゃなく、なんていうんですかね、まとってるオーラがそうさせてるのか、近づきがたいものを感じるのです。こんな傍で歌ってくれてるのに、幻想みてるような感覚。「本当にいるんですか?」と質問したくなるくらい。まあMCの時はともかく、歌ってるときはそう感じます。これ自分だけかなあ(笑)。


とはいえ、個人的には「MISTY」「Be Yourself」が聴けましたし、また至近距離での氷室さんも拝めたので、よいライブであったと思います。これをチャーリー先生風にいうのであれば、E Congi?!!って奴ですか。


***


〈こぼれ話1〉
今回のお隣さんは、荷物袋三つも所持した女性。開演前に一つの袋から取り出すは厚底靴。どうやら身長が低いから、高めの靴をわざわざ持ってきたようです。これで足踏まれたら捻挫だろうなと冷や冷やしました。


〈こぼれ話2〉
暑い会場の外ではコンサートグッズが販売され、クーラーきいた会場内では値段が高い「パーソナルジーザス」が販売されてました。やはり値段が高いほうか立地的に良いのでしょうか。なお観客はほぼ素通り状態。


〈こぼれ話3〉
コンサートグッズの戦利品は狙い通りのトランポと携帯ストラップ。あと「ANGEL」での銀テープ。財布は売り切れのようでした。

一緒に写真撮影する人いました。

これで4台目。

リアルとミニを並べてみました。星の位置が違うのですな。なお荷の部分開く仕組みになってて、中に「当たり!」とかあれば面白いのですが。


〈こぼれ話4〉
「ダイヤモンド」の時、チャーリー先生は最初演奏パートありません。その隙をついて彼は帽子を外し、手ぬぐいで頭をふいーと拭いてました。やっぱ蒸れるんだね、そこ。氷室さんは気合いれて歌ってる最中でした。


〈こぼれ話5〉
「ANGEL」でのクラッカーからでた銀テープですが、公演終わるやいなや下に落ちてる奴の争奪戦開始。一人で沢山持ってく人や、子供がハチマキとして使ってる人目撃。一人一枚でいいじゃん。あとハチマキは微妙。


〈こぼれ話6〉
親子連れで、頭から足までクロムで固めたお子様をみました。ミニ氷室みたいな感じ。セットするのにどれだけ費用かかってるかと思うと、ちょっと身ぐるみ剥がしたくなる衝動に駆られます。


〈こぼれ話7〉
公式HPではバンドメンバーにまにゅぴゅれーたー「中野さん」が紹介されてたにも関わらず、本編では声も姿も紹介もありませんでした。ええと、HPに載せる意味あるのでしょうか(彼はPA席にいるようですが)。


〈こぼれ話8〉
入場の際のチケット見せるとき、綺麗なお姉さんが対応してくれました。胸元に「4×」の番号をつけた方です。帰り際も彼女が挨拶してくれました。明日も来るから宜しくネ。


こぼれ話は以上です。長い駄文の読破、本当にご苦労様でした。これでライブレポートを終了します。