JMO 08/03




公演名:Kyosuke Himuro 20th Anniversary Tour 2008
"JUST MOVIN' ON -MORAL〜PRESENT-"
・日程 : 8月3日(日)16:00開演(ツアー開始6本目の公演)
・会場 : 石川産業展示館4号館(収容数:約7,000)

◆石川公演(8/3)セットリスト
 1.SLEEPLESS NIGHT〜眠れない夜のために〜
 2.NATIVE STRANGER
 3.SWEET REVOLUTION
 4.WILD ROMANCE
 5.Girls Be Glamorous
 6.Claudia
 7.CRIME OF LOVE
 8.MISTY〜微妙に〜
 9.Be Yourself
 10.永遠〜Eternity〜
 11.ダイヤモンド・ダスト
 12.STAY
 13.HEAT
 14.季節が君だけを変える
 15.MARIONETTE
 16.SAY SOMETHING
 17.WILD AT NIGHT
 18.ANGEL

 アンコール1
 19.魂を抱いてくれ(弾き語り)
 20.DEAR ALGERNON(弾き語り)
 21.LOVER'S DAY〜20th Anniversary Special Arrange Version〜
 22.CLOUDY HEART(暴威ver)
 23.Jealousyを眠らせて
 24.SUMMER GAME


◆ツアーメンバー
 Guitar  :DAITA
 Guitar  :本田毅
 Bass   :西山史晃
 Drums  :Charlie Paxson
 Keyboard:大島俊一
 Manipulator:中野哲靖


◆石川公演(8/3)レポート
E Congi?!! IT'S Shindo! [イイカンジ?!! シンドだよ!(訳)]

ミナサーン、イーカンジデスカー?二日連続でいってきましたよー。性懲りも無く同じ表現でありますが、チャーリー先生のこれいいわー。暫く使おっと。


今回の公演は前日と被ってる点が多々あるので、そこは省略し、二日目ならではのポイント中心でいきたいと思います。セットリスト見ていただければわかると思いますが、本編はほぼ一日目と同じですし。


***


まずは恒例の場所と音響から。一日目は前から6列目という良席でありましたが、今回は左よりの真ん中あたりでやんす。さすがに二日連続であーゆー席は無理ですね(笑)。


ステージ


   



まあ全体を見渡せる場所と思われるかもしれませんが、前回説明したように、段差のないアリーナ会場なので、ステージ上は前の人々により全然見えませんでした。角度により人が見えるって感じ。


メンバーでわかりやすいのはチャーリー先生くらいです。他は見える角度に人がこないと本当見えないですね。なので基本的に「待ち」といった場所でした。他に強いて言うならば、照明装置がどんな風に動いていたかがわかったくらいでしょうか。


音響はステレオタイプできちんと聴けました。昨日の公演でも聴こえてたつもりでしたが、今日のほうがよりはっきりしてました。そういう意味では、音響はすこぶる良かったです。氷室さんの声もきちんと聴き取れましたし。


***


本編にいきましょう。「ドン♪ドン♪ドン♪」というSEの後、ステージ上に乗っかってる照明装置が天井にあがり、星の形をした別の照明装置とドッキングします。装置が上昇した時の観客は、「おお〜」という声が。個人的にはそこまで感心するものでないと思うのですが・・・反応いいな、ココ。



上 ↑ 昇
-+-+-+-+-+-+-
-+-+-+-+-+-+-


照明装置の移動する図


装置があがるとメンバーがぞろぞろと現れてる筈ですが、この席からは見えなかったです。音と照明がそれっぽくなり、一発目は「不眠症」。チャーリー先生のドラムがドコドコ叩くところからスタートしました。あのイントロドラムで歓声があがり、我らが氷室さんが歌います。


さて氷室さんのお姿ですが、場所的にいいまして乳首どころか顔すらぼやけてるのでよくわかりません。しかも結構背の高い人が私の前方に固まってるので、見えないったらありゃしません。彼が動いて見える角度にきてくれるか、前の観客が体の向きを変えてくれないと見えませんでした。


そんな中だったので、自分の体を少しずらしたりして悪あがきしてみてました。ぼんやりですけど、氷室さんの格好は昨日の色違いかと。ズボンはそのままで、上のシャツだけ白バージョンになってました。あと黒いものを羽織っておりました。TVパネルで映さないと本当見ることが厳しい。


その代わり、音響はすこぶる良かったです。それぞれのパートの音がバランスよくとれてましたし、氷室さんの声もはっきりくっきり聴き取れました。注意深くすれば、ほとんどの音聴き取れるくらいです。なもんで、今回は音中心のライブ参戦でいきます。ステージ上のやりとりはさすがにわかんねえ。


「NATIVE」で恒例のオイオイコールを交わした後は、氷室さんが「金沢!」と叫んで「スイレボ」に突入。イントロの「はぁあ〜♪はぁ〜あ〜♪」が観客皆で歌うのは相変わらず微妙。やること自体は問題ありませんけど、知らない人がみたら、氷室さんのライブの掛け合いは絶対何かしらの誤解を与えそう。


ちなみにこの曲で、青いベースを持ってる彼がだしましたよ「西山スクワット」。たまたま見れたのですが、遠くからでもわかりました。今日の元気にやってくれてるなあと安心しました。ちなみに西山スクワットに関しては、前日の石川公演のレポを参考にしてください。


続く曲は「ワイロマ」。この時、氷室さんが観客に対し左方向に移動してくれたので、よく見えました。序盤の選曲は盛り上がる奴ばっかなので、観客の皆さんとんだりはねたりしてるんですよね。なもんで、氷室さんが来てくれないと見えない。「できるだけそこにいて!」と念を送るのですが、少し経つといなくなるのが悲しい。


曲が終わると氷室さんが、「Hey,Hey,思いっきり騒ごうゼ」と軽くMC。そいでホルマリンバージョンの「ガルビー」に移行。ここで印象的だったのは、あの西山スクワットが出た事と、本田さんが曲の終盤で体をくるくる回ってた事でしょうか。恒例の3人絡む場面ですが、本田さん長めにくるくるしてたような。今日も二人ともノリノリで。


後気になったのは「ガルビー」の掛け合いでしょうか。さすがに皆さん合わせられるようになってきましたが、サビ入る前のBメロ部分が何故か弱い。あそこやってる人周囲じゃ少なかったのですよ。以前から思ってはいたのですが、今回やけに気になりました。


あと照明。ワイロマでも使用されてましたが、この時扇風機みたいなのが投光されてました。花びら回転って奴が正確かもしれません。氷室さんのツアーには必ずこういうのが使われてますけど、これって他のアーティストでもやってるのでしょうかねえ。バリエーションから言えば誰でも使ってそうですが、氷室さんライブじゃいつも使ってますねえ。


「Claudia」の時は、氷室配給がきました(彼がまた左方向に移動)のでまた見えました。この時、上に羽織ってた黒い奴が無くなってましたので、いつの間にか脱いだご様子。TVパネルあるのに彼を映してくれないので、配給待ちはちと辛いですな。この時はわけわからん画像映してるだけだし。


「CRIME OF LOVE」では遠くからみたら、照明すごい綺麗にやってるのがわかりました。ライブ全体でもそうですが、無駄にあの色合い調整すごい。素人目から見ても、光の強弱や残光とかが丁寧というか綺麗といいますか。あとDAITAさんのソロの時、スポットライト当てられてる場所とタイミングが非常に計算されてるなーとわかりました。


さて騒ぐ曲はここらで区切りが入り、バラードコーナーにいきます。曲目は昨日と同じあの4つ。距離を置いて聴くと、やっぱり音に関しては今回のほうがはっきりしてますな。例えば「MISTY」では「クリーンな音で始まる」と前回のレポで書きましたが、あれはDAITAさんのパートのみでの話でした。今回は本田さんパート聴けたので、原曲とほぼ同じスタートだったのが判明。


要はステレオタイプで聴けたかどうかって奴ですね。あの至近距離では仕方無いです。左右ちゃんと聴けるとやっぱ音の厚み違います。それが確認できたので、こういう場所も良かったですな。ちなみに、観客の皆さん落ち着き始めてじっとするようになり、私の席から氷室さんが見えるようになりました。


「MISTY」では昨日聴けなかった音が聴けるようになったので、おそらく本田さんの演奏になると思うのですが、空間系を意識したこのサウンドめっちゃ良かったです。一般の方からすれば珍しい音に聴こえるかもしれませんが、氷室さんが歌ってるときの彼の演奏は、音域に幅を広げるようなものが感じられて素敵なのです。


「Be Yourself」の時、歌詞の一部で氷室さん少し詰まってしまう瞬間がありましたが、問題なく進行。ステージ全体を見てましたが、やっぱりTVパネルはミドリムシみたいな色がうねってますねえ。曲のイメージとどうしてもあわないような気がします。


「永遠」の時もそうですが、バラードの時の照明装置すごい計算されてますね。サビのところでぱあっと場内を光で満たすところとか、氷室さんを始めとするメンバーの演出の仕方とか、光の強弱はため息ものです。これがなかったら完全に味気ないものになるでしょう。


バラードは基本的に「聴く」というスタンスではありますけど、「静」が重視される分「見る」という感覚も無視できません。メンバーは基本的に動かない分、ステージ上は「人が立ってるだけ」となり、退屈にならざるを得ない状況になります。


しかし、氷室さんのライブに来た人はわかると思いますが、バラードの時に退屈であると感じる人は少ないと思います。無論彼の歌声に魅せられてる点が大部分でありますけど、その演出について違和感を感じる人はあまりいないと思います。


氷室さんの魅力を引き立てるよう、また過剰な演出とならないよう注意されてると思います。だから観客はその光景を見て、嘆息したり感動するのです。私は演出とか映像について詳しくありませんが、素人目でみてもそう考えてしまいます。なので今回のはいいなあと思いました。


ちなみに私の周囲では、バラードが始まると座って休憩してる人(全員男)が何人かいましたが、こういうの見ないのは本当もったいないと思います。こういった人は騒ぐためだけに参戦してるのでしょう。悪いというより、せっかくライブに来てるのに良さを理解できないものかなと、残念な感じがいたします。


バラードラストの「ダイヤモンド」、こちらは曲の途中からTVパネルで氷室さんを映してくれました。この時、氷室さんの服がどんなのかわかりました。昨日のよりもより「ひらひら」が多かったような(笑)。妙にだぶだぶな服のサイズに見えたからです。多分それがひらひらだと思われ。


それはともかく、静寂の中に響く氷室さんの歌声は相変わらず素敵。温かみのある低い声質から始まり、サビにいたるまで徐々に盛り上げてくアレにはまいります。誰もが声を発する事を、息をする事すら忘れてしまうくらいの圧倒的な歌唱力。これぞ氷室京介。変化球無しの純粋なラブバラードなので、ストレートにきますネ。


さてバラードコーナーからは、「STAY」「HEAT」と徐々にエンジンをかけていきます。演出は昨日と同じで、暴威曲と衣装の切り替えに移ります。衣装は昨日と同じようなチョッキタイプ。金色のボタンだけはよくわかりました。


「季節」を聴いてると、暴威時代とはやっぱ氷室さんの声質が変わってること一発でわかりますね。20年以上も経つと違いますなあ。あの時はまだ高い声質でしたが、今回は渋い感じですから。「マリオ」では久々の氷室配給がきたので、バラード以降ましな感じで拝見。


「セイサム」は相変わらず盛り上がります。チャーリー先生も立つ位に。照明が紫と赤を基調としてるので、観客の興奮度もあがったのかな>違う。ただ、「Blue Eyes〜」で照明がチカチカするのは目に厳しい。前回からこれ常用してるなあ。そんなんより拡声器のほうをやってほしい。今回もありませんでした。


「ワイルドな夜」はすごかったですよ、あの西山スクワットが3回も見れました。たまたまでしたが、西山さん私が見れる角度に移動してくれたので目撃することが可能でした。この曲はいつものようにワイワイやって、金沢最高!というパターンでした。


本編ラストかざる「ANGEL」の前に氷室さんは、「スタッフから聞いたのだけど、金沢今日本で一倍暑いらしいね。熱く迎えてくれて嬉しい」と軽くMC。ちなみに天気予報で確認したら、金沢は今年一番の暑さで、日本では他の地域(岡山か宮崎のどっちか)が暑かったようです。


私としてはTVで氷室さんが映った事が幸せでした。ちなみに、こっそりと西山さんが右端のお立ち台に立ってたのですが、皆さんあんまし見てないんですよね。昨日は左に移動してたのですが、この盛り上がる曲で氷室さんがTVに写ると、観客はほぼ氷室さんに釘付けになりますし(笑)。


***


5分くらいでアンコール開始。速いなあ(笑)。ステージ中央部に椅子をおいせと置いて、スカジャンに着替えた氷室さんだけが現れました。どうやら一人で弾き語りをやるご様子で、長いMCが始まりました。昨日とは全然違いますな。


MCの内容は、20周年経過について・石川出身の親父ネタ・北陸のDNAを受け継いだ・金沢の人たちに温かく迎えてくれて嬉しいという、恒例の奴を総披露。スタッフの方がアコギ持ってきたところで、観客に「座れよ」と繰り返し言って座らせると、「皆座るとこういう感じになるんだ」と感心。


そいで、そんな様子を見たらば「(俺は)校長先生みたい」といい、場内和やかな雰囲気になりました。「服脱ぐわけにいかないし・・・余興で聴いてほしいんだけど・・・」と言うと、どこかの女性が「キャー」という声が聞こえました(『服脱ぐ』のとこ)。露骨ですわよ、そこの貴女。


そういう風に話しながら、氷室さんは準備を進めてるのですが、うまくいかないようでした。場内もしいんとしてるので、空気が何となくバツが悪い感じなのを察したのか彼は、「・・・この間がアレだよね。フォークの人もそうなのかな」と笑いを誘いました。


「(チューナーの)メーターがでない」と言い、チューニング(調音作業)に四苦八苦してるようでした。まあ本番では結構そういうのあるんですよね。実際に動かないっていう事が。それでも何とかできたようで、だららら〜んとあわせは終了すると、今まで支えてくれた人たちに感謝をと言い、始まりました。ギター弾き語りで一発目は「魂を抱いてくれ」。


氷室さんの演奏は、アルバム「beat haze odyssey」の初版にあった、ボーナストラック「魂を抱いてくれ(nylon−guitar version)」を基調としたもの。簡略化してるような点もありますが、ほぼそれに近かったですね。


蒼の照明が周りを包み、白のスポットライトに当たってる氷室さんのギター姿はなかなか。というか生では初めてです。曲はアコギで作ることが多いといってましたので、彼の演奏は慣れたものでお上手でした。たまーに別の音がボーンと間違って入ってるとこもありましたけどね。


私はこの曲めっさ好きでありますが、ギター一本でもなかなかでした。今まではバンドで聴いてましたけど、これはこれで味わい深いものがあります。ちゅーか、氷室さんの弾き語りは初めてなので、彼一人でそう歌う姿は新鮮ですね。逆にこっちが戸惑うぐらい(笑)。


ピアノで他人に演奏して歌うのはお馴染みですけど、氷室さん本人でやるのを目の当たりにしたら、新たに格好良いとこみつけたみたいな新感覚。弾き語りするアーティストは幾らでもいますけど、氷室さんはその姿あんまし見せないので、すごいときめきました。こ、恋かな?


「デビュー当時の曲で、もう一曲」と入る弾き語りは「Algernon」。こちらは16ビートで細かにきざんで、語りかけるように歌っていました。間奏部分では英語歌詞をプラスオンしたり、サビのテンポをわざと遅くしたり、ラストはギターの低音を強調してきめるといったアレンジが施されておりました。


個人的なことですが、この二曲は自分でも弾き語りをやってるので構造がよくわかるのですよ。「そこ、そういう風にするのが氷室風か!」とか「弾き方はこいつでくるか!」とか心の中でそう思ってました。こういうときはギター少年になります、自分。今度やるとき氷室風に真似しよ。


あと氷室さんが使用してるギターのブランド知りたいですなあ。サウンド的にはギブソン系じゃないとは思うのですが、もしも見えたりご存知の方いらしたら情報プリーズ(マーティン系か?)。


歌い終わると、大島さんが出てきて紹介し、「LOVER'S DAY」へ。ちなみにこの時も観客全員お座りモードです。歌う前にも、20周年記念で皆に送りたいようなMCをしてました。


この曲歌いだした時ふと思ったのですが、ギター弾きながら歌うのと比べて声のはりが違いますね。当然ちゃあ当然かもしれませんが、微妙に無しのほうがグッときてました。


良い感じだなあと聴いてると、中盤の「あの季節の中で・・・」あたりから氷室さんの声が聴こえなくなりました。何かなと思いステージをみたら、氷室さんが少しうつむいてマイクを構えていませんでした。それが少し経つと、場内からは歓声と拍手が響きました。


この時、TVパネルは映ってませんでしたし、距離もある上うつむいてたので、氷室さんの表情がちゃんと見えたわけではありません。ただ、このような雰囲気では、「泣いた」としか思えない状況でした。


大島さんのピアノはそのまま流れ、氷室さんは歌いなおそうとマイクを構えようとするも、口をあける瞬間におろし、顔をそむけていました。それは何度か繰り返すも、結局最後まで歌う事はありませんでした。なお演奏中は、観客が代わりに手拍子しながら歌っておりました。


演奏が終わると氷室さんは一旦後ろへ。その間観客は立ち上がり氷室コール。この状況みてると、アンコールから氷室さんやけにMC多かったですし、また皆ありがとネという感謝の言葉が多かったので、感極まったのかなあと思います。


少し時間を置いて氷室さん登場。泣き声っぽい声でメンバー紹介。何とか紹介終わらせて「クラウディ」へ。これは暴威バージョンで、氷室さんのソロアレンジのではありませんでした。ソロバージョンではやれなかったでしょうねえ、あんな状態じゃ。


で、氷室さんの声はやはり少し蔭りががあるものでした。それでも何とか感情を堪えて、最後まで歌いきるのはプロ。立ちなおすことに成功しました。曲終わっても、無駄な事を言わず「気を取り直していくぜ、ジェラシーを?」と叫び、「眠らせて!」と返せば始まったポップなエイトビート。


これは会場の雰囲気を明るくするので、状況を変えるにはもってこいの曲です。照明も明るめで、TVも映ってイケイケモードです。氷室さんも盛り上げるためにあちこち動いたので、氷室配給がきました。残念ながら、本田さんのソロで口をあ゛〜ってやるのはありませんでした。


もういっちょ行くぜと続いたのは「サマゲ」。クラッカーもぱんと鳴り響き、会場内に1mの金テープが舞いました。ラストはやはりガッツガッツで締めくくり。なんとなく皆さん、気合が入ってるような気がいたしました。


***


まとめにいきましょう。今回のツアーでは、「同一会場2daysの公演は、セットリストの一部が異なる予定」とありました。二日目である今回と一日目と比べてみると、本編がほぼ変わらずアンコールが変わったものでした。


大きく異なる点を挙げれば、やはり氷室さんの弾き語りでしょう。今までのツアーではなかったものですし、今後とも演奏する傾向は未知数ですから、注目に値するものかと思います。


とはいっても、20周年ベストアルバムからの曲からなので、相変わらずシングル曲中心であることは変わりませんでした。暴威曲が3曲になったとこが気になりますかな。先日と比べて一つ減ったのですけど・・・暴威やる意味あるのかなあと。セットリストみると、暴威曲に関してはちょいとつけたしたという感じなんですよね。


今回のセットリストの中で、暴威曲をそこまでして入れ込む必要があるとは思えないのですよ。今回の曲は、キーポイントとなるような、重要な位置づけではないと思うのですが如何?やるなら他のソロ曲を出したほうが、ライブとしてまとまると思うのですけどねえ。まあ、今回のライブ告知では


〜ソロの楽曲の枠にとらわれず、「B.BLUE」「MARIONETTE」「ONLY YOU」など、BOφWYからのナンバーも多数披露する予定〜


と謳ってますから、外せないのはわかりますけどネ。その点においては、中途半端さが感じられますね。「多数披露」という点で、暴威曲目当てに今回来た人からすれば語弊があります。個人的にはソロ曲が好きなので自分は問題ありませんけど、それ求めてる人にとっては問題ですな。


あと石川公演でのアクシデント・・・氷室さんが涙した件について。以前のツアーでもこのような事ありましたが、わずか6公演目にて発生するとはびっくりでした。アンコール以降のMCが多かったことや、感謝という単語を何度も発してたので、感極まったという事かなと。


氷室さん本人からすればさぞかし不本意でしょうネ。彼自身、そういうお涙頂戴みたいなのは好きでないといってましたし。確かにアーティストとして、プロとしてそういう状態を観客に見せるのはよろしくありません。その観点からすると、今回のはいただけない出来事でした。


とはいえ―ライブで彼自身も言ってましたが―一言で20周年記念といっても、彼自身にとっては色々詰まってる中身のあるものです。感情的な面においては、色々思う事があって仕方ない状況です。大々的にツアーを組んで、「LOVER'S DAY」をアレンジしたり、感謝込めて弾き語りをしたりと、多彩な気持ちで一杯な状態だと思うのです。


氷室京介さんは仕事に対しストイックな方であり、一般人とは異なる「アーティスト性」をきちんと線引きしております。曲やライブに関してはかなりシビアにやって完成度の高いものをやっており、またプライベートな事はあまり知らせないといったことをしております。「庶民派アイドル」といった意味不明で曖昧な立場をとってません。


「ロックミュージシャン」というものを貫こうとする氷室さんは、長年それを実践してきました。でも、その中でふと気が抜けてしまう結果となりました。何回もやられると幻滅しますが、長年の境地の果ての事なので、今回の気持ちはわかっちゃうんですよね。


観客の皆さんもきっとそれがわかってると思うのです。格好いい氷室さん、ロックな氷室さんばかりを見てきた。でも弱い部分を見てしまった。何泣いてる、ちゃんとやれと言われても仕方無い状況であるにも関わらず、ほとんどの人は代わりに歌ったり手拍子したり、彼を励まそうとしましたから。


今回の事は、アーティストとリスナーとの関係を確認できる出来事・・・氷室さんを信じてついてきたファン、それに応えてきた氷室さんとのやりとりでした。今まで氷室さんはきちんと活動をしてきましたし、それをファンはちゃんと支えてきたわけです。誉められる出来事ではありませんが、誇りに思える光景ではあったと思います。


互いの信頼関係がなければ、このような結果にならなかったでしょうネ。氷室さんの気持ちを歌詞で表すならば、「痛むのは傷のせいじゃない、愛が孤独を剥がし始めたから」といった感じでしょうか。クサイ科白でありますが、ファンとの関係が本当に永遠になればと思います。


まあやっちゃったことは仕方ありませんし、次回からはいつもの格好良い氷室さんをみせてほしいですネ。代々木公演もそんなのありましたが、今後はないように活動していってほしいものです。


個人的には、そんなアクシデントをあっても、楽しめました。一日目とは異なり場所的には厳しいかったですが、その代わり音響はすこぶるよかったですし。やっぱりあの弾き語りが2曲が素敵。氷室さんがやるとあーゆー風になるとわかり、満足でした。弾き語りする時、俺も真似しよ。


***


〈こぼれ話1〉
会場周辺みてると、グッズ品のフェイスタオル(青)を持つ人が多く見受けられました。アレ見てると「ポカリスエット」のデザインに見えるのですが。夏らしく青で良いのですけどネ(そういやグッズに青色使うの珍しい)。


〈こぼれ話2〉
会場入り口付近で、飲み物を200円で販売。ちなみに5分くらい歩けば自販機があり、普通の値段(120円or150円)で購入できます。もう少し値段考えてくれないのでしょうか?


〈こぼれ話3〉
今回の私のお隣さんは初の空席(二人分)でした。また前は中学生の少年でして、彼は背が低い上、その前の人は背が高くほとんど見えなかったようです。頑張れ成長期。


〈こぼれ話4〉
サマゲの時、クラッカーからの金テープが私の頭上にきたのでキャッチするも、近所のおば様も同時にキャッチ。そして私のよ!といわんばかりに力ずくでもぎとられました。こうもはっきりやられると清清しい。


〈こぼれ話5〉
会場から出るとき、三枚金テープが落ちてたので記念に拾おうとするも、一人の女性に全て獲られる。一枚貰えませんかとお願いしたら貰えました。上記のおば様の件といい、コレ獲るのホント弱肉強食やね。

貴方が拾ったのは銀ですか?それとも金ですか?

上の銀色が一日目、下の金色が二日目です。ツアータイトルがそのまま書いてありました。記念に持ってきましたが・・・何に使おう?


〈こぼれ話6〉
場内中央部にはゴテゴテした機材が沢山ある、PA席があります。高価な機材をジロジロ見てたら、あるボードの裏に「KH」のロゴがついてるものを発見。手作りものと思いますが・・・いいなあ、アレ(中野さん作成?)。


〈こぼれ話7〉
このライブレポ書いてる時、ラジオから氷室ライブの話題があり、「ファニーボーイ」は7/21だけの限定だという説明がありました。石川でも初日にやったんですけど。曖昧な資料でモノいわないほうが良いね、石川FM。


こぼれ話は以上です。長い駄文の読破、本当にご苦労様でした。これでライブレポートを終了します。