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Message From Tokuda


  シリーズ、1&2戦を終えて Date: 2006-10-24 (Tue) 
日本シリーズ、面白いねぇ!


緊張感あって、レベルも高いし、いいね!
やっぱ。


さて、おなじみのシリーズお楽しみ「解説」について。
当ふろむとくだで、毎年書いてますが、シリーズ解説は聞きどころですよ。
これは毎年、現役選手・監督がゲストで呼ばれるので、
不勉強な解説オッサンと雲泥の話が聞け、おもしろいんだよねぇ。


と思ったら、初戦のTBS!


<山田サブマリン久志、鉄人衣笠、ガンちゃん>


という背広組で固めちゃったよ!


まぁ、やぁまだとガンちゃんは昨年まで現場だったから、、、ヨシとするか。


しかしガンちゃんは、運がいい。
母校のまさかの優勝で、
イキナリ存在意義のある仕事の場が生まれたよね。


今年の春先は、ファイターズひとすじゆえに、
取材のキャンプめぐりは苦労が多かったそうだからな。
(岩本の経歴もファイターズ自体も地味で、人脈がまったくないため)


そんなガンちゃんに救いの手を差し伸べたのが、落合監督。

一応!ファイターズに在籍してたし、
というか、こういう「人脈のせいの苦労」というのを人一倍嫌ってるため、
岩本がドラゴンズのキャンプ取材に来た際、
全スタッフに協力徹底のお触れを出したそうだ。
いい話だよね。


そんなドラゴンズが、マイチームの相手とあって、
ガンちゃんも放送席から感無量だっただろう。



さて試合が始まってみると、これが!
やぁまだ久志が、ぜっっっっっっ好調!!


聞いた?
山田の解説。
すごかったよなぁ。


結果論の解説は皆無と言ってよく、
むしろ先を読む解説をするので、投球前にすごい緊張感が出てたよね。

しかも、本人も熱くなって来て、口調がヨソ行きではない語り口調になってきて。
臨場感がスゲー出てましたね。


一方、TBS飼い殺しの衣笠は、
現場から1億年くらい離れているのが丸出し。
トンチンカンな「近所のオヤジ」的、意見を連発。
序盤は山田にやんわりと否定されることもしばしば。


解説陣がこういうふうになった時に、往々にして起こるのが、
馬鹿な方が、利口の意見を「自分の意見」として「言い直す」という行為。


ま、話脱線するけど、ひどいのがテレ朝の栗山。
「言い直し」はもちろん、
ふわふわへらへらして、役者よろしく、口調だけそれっぽくお気張り、
教員免許を持ってる…ってことで、知性派として売りたい局の思惑もあって、
ホワイトボードにペン書きする演出させられたけど、
書いてる事が意味ゼロつーかむしろマイナス氷点下の事で、板書演出崩壊で、
結局しゃべりはまとめるとヨイショオンリー。
俺がテレ朝の社長になったら、音速で告訴する。
ユーアーギャラ泥棒ってことでな。

第3戦はテレ朝だから、栗山登場だよ…。
大丈夫かね。



…ですがね、
鉄人・衣笠はひと味違いましたよ。
「山田さんがおっしゃったようにネ」
「山田さんの言う通りでネ」
と、立てましたよ後輩を。

そうしますとね、山田さんも我に返ったのか、
サチオの発言に敬意を払い出しまして、
そうすると雰囲気良くなって来て、鉄人もノってきました。

これが3回、4回くらいからだったかなぁ。。。


鉄人は作戦を切り替えて、自分が自信もって分かっている、
「バッターの心理」
だけに焦点しぼって解説し始めました。
これが結構面白かった。


残るガンちゃんは、残念ながら、勉強不足!って感じ。


山田/衣笠のふたりがとても良かった、という事もアリ、
割り食ったけど、
それでも勉強不足。


やっぱり、解説って、
チーム戦術まで読めないとつらいね。


でなけりゃ、技術はオールタイプ語れないと、ってことだよな。
岩本は一生懸命自分のピッチングをやってきただけのようで、
つまりそれは自分の(技術論)事しか語れない、ってことだ。

しかもこんな大舞台で、推測の風呂敷広げて煙幕張る程まだ老獪じゃないし。。。


つーことで、ガンちゃんのメジャーデビュー戦は、
「ファイターズの**君は、こういう人です!」
って紹介する人になってたな。
山田の頭の切れっぷりに当てられて、ホロ苦かっただろうけど、
これからがんばれ!


ちなみに今の暫定での芸風は、
元ライオンズの大塚と同じ。
熱っぽく、早口にたたみかける口調で、選手の「魂」もしくは「今の気持ち」を代弁する…つー感じだ。



さて試合だけど、
1試合目は、両軍投手全員ド緊張、というのが印象的。
これぞ開幕戦だ。

そんな思うように体が動かない中でまとめる川上は、心技体揃ったこれぞエース!って感じだよな。
一方、ファイターズは小笠原が強烈なオーラ放ってた。
TV越しでこれだから、ナマで対峙したら、怖くてまともに勝負できんだろう。
あと稲葉。
普通にやっても打ち取れないのがガンガン伝わった。



2試合目は、
据わりきった目つきの金子が見せた集中力はよかった。
そして八木の精神力。
心の中で「俺の方が上かも」と思っていたであろうダルビッシュは、
八木の事を「頼れる兄貴」みたいに感じ直したのでは。


あとはなんたって山本昌。
金子に打たれてベンチに戻り座り込む表情・仕草はホントに絵になってた。
40過ぎのオッさんに見とれたのは人生初だ。
色んな思いが浮かんでは消え…という感じだったが、
単に悔しいだけでなく、プライドや、そしてうっすら満足感すら見えた気がした。

まぁ、本人は「ただ悔しいだけだよ」と言うかもしれないが、
見てる人に万感思わせる、すばらしい存在感と投球内容だったつうわけです。

シリーズ未勝利のまま現役を終わるのかどうか…なんて言われてるが、
そんなことは関係なく全く尊敬すべき選手で、球界の至宝ですね山本昌。

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