大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

 笹岡周平さん ことば悦覧 2008年 5月12日 pm10時頃 笹岡さんの事務所にて 
 その01  その02 

 その02 15分 10秒〜 30分05秒 

笹岡:わびさびわさびなんです 
佐藤:そんなこと言われてもわかんないな〜かいじょうほほえむ おおわらい漢字じゃないもんな アラビア語に見えるし 
原田: 逆さまなんですよね
佐藤:アラビア語では いやらし〜iいくいく って言う意味だよな
笹岡:けらけらわらう 

佐藤:うう効く〜あそこに〜 ほんとうは嫌らしい隠語なんだきっと わさぶ、わさびわさべって べっとで悶えるんだ かいじょう大爆笑 図星だったろう 
笹岡:わかった様に いっちゃうんですよね 

佐藤:大丈夫 冗談じゃないから 天女性器から採取できる山葵。ほんと。言葉もあそぶ し デザイン技も 使うし この名刺鮫肌じゃない。タダの紙じゃないですか
笹岡:そうですよ
佐藤:鮫肌擬き 会場笑い 
原田:本当の鮫肌でやろとしたら 
佐藤:鮫の皮で名刺をつくる 
原田業者まで見に行っていたんです 

佐藤:その名刺ほしい それくれ 
笹岡:これですか (と鮫肌の摺り具を出す) 
佐藤:それじゃなくって。それにわさびって書いてある 
笹岡:これ仕入れに行ったんですけど 名刺で一枚200円ぐらいする ように成ったんで
佐藤:いいじゃん俺の為の名刺だもの 
原田200円でいける
笹岡:200円ぐらい 
佐藤:それなら 本物の方がいいやん 

笹岡:材料だけで200円か 
佐藤:特別な人間が来た、おれのような者が来た時のみに渡すと 
笹岡ああなるほど
佐藤:ものが見抜けないやつにはこの名刺でかますと かいじょうばくしょう 笹岡さんは俺を認めた〜と言うことで差別化すると かいじょうばくしょう 

原田:紙に合紙 出来へんって言われた だから皮だからくるんと(まるまる)
笹岡;その皮仕入れた処でなんも 出来辺から
佐藤:名前見るときは両手で 天女性器を広げさせて見せる 会場大爆笑 認めたんだから その苦労はいとわないだよ 

柳原鮫肌わさび 
佐藤:女性器ひらいて名前 みるなんてのは 
笹岡けらけらわらう 
佐藤:いやらしいけど 手は血だらけだったり 会場爆笑

原田: 今の落ちで大丈夫かな
佐藤:ぜんぜん大丈夫俺が言って 起こすんだから 忠実に ノー編集だから 
柳原笹岡さん僕と原田さんのホケローの時間がありますけども 

佐藤:だじゃれも やりつつ、擬きもやりつつ、芸が細かいんだね笹岡さんはね。笑うしね銭計算細かいって言うし  忙しいやつだな〜   会場爆笑 これは大阪バージョンじゃないね 大阪の乗りともちがうな〜
柳原:はい 議論の前に終わっちゃうと言う

笹岡:なんか楽しかったね〜
佐藤:でも、インテリアデザインをやるとき そのまま露出して来ると思うよ 大阪の街をみてると それで自分で始めたと
笹岡:はい 
佐藤:1年ちょっとで 仕事はどのぐらいやっているんですか ?
笹岡:仕事は 
佐藤:ああそうそう、その前になんで独立したのか聞かなくちゃいけなかった。重要な事わすれちゃった。君はなんでこんな不景気な時に独立してやるですか。これ大切な質問。
笹岡:はい

佐藤:
これを聞くために大阪に来たんだ 
笹岡:前の事務所のボスと、デザイのだけじゃなくって。経営的と言うか。金銭的なもんのやりかたが一寸、ちがうかな〜と言うのと 
佐藤:デザインは細かいけど経理はオオザッパとか

笹岡:デザイナーで居たいと言うタイプの社長だったんで 福利厚生だとか そうい事が疎かったので 僕はしっかりしたいなと 思ったので 。とデザインの面で言うとボスが言ってることを忠実に再現するのは出来るんですけど。仕事早く回すために社長が何を求めてるかを凄く判っちゃうように成ったんですね。 社長は早く仕事をOKもらいたいから こうやってやって置けば。仕事うまく行くわー。と言うのを

佐藤:言う前にやるなと殴られたとか
笹岡:出来るように成っちゃったので 面白くないなと 
佐藤:はあはあ 
笹岡:だから自分の事を 
佐藤:もう生意気にも1年で社長を乗り越えちゃうわけだ 。なんてやつだこいつは

原田:ああそういうことだ
佐藤:自信たっぷり 有りすぎてオカシイやつだな
笹岡けらけらわらう 
佐藤:事務所の中に居るときに既に乗り越えちゃったから出ざるを得ないわな

笹岡:乗り越えたんんじゃないんですよ。好みが違うと言うことです
佐藤:乗り越えたって言う方がサクセスストーリーが出来そうで面白いね
笹岡;してるかな〜
佐藤:経営の考え方が違う。デザイ思想は一緒だったんですか
笹岡:似てるって言うか、そこから始まってるんで 、良い仕事してるな〜と思って。格好いいな〜と思って入ったんで。当然

佐藤:なるほどね。ゼネレーションギャップとか あるんじゃないの 
笹岡デザイン面ではないですね 
佐藤:経理も福利厚生も出来る 重視しよう っていうのは新しい才能、タイプだと思うけども
笹岡:はいはい 

佐藤:そういうベーシックな事は疎くてデザイナー職人一筋みたいなのは
笹岡:柳原さんの処は早く帰ったり出来るじゃないですか 設計事務所だから遅くまでやらないと 儲からないと言うのが 「まず違うな〜」と思って 
佐藤:ああそうか。生活もちゃんとしゃって デザインもちゃんとやって

笹岡:端からそんなの無理だよ、この業界において、って言うんじゃなくって。やって行きたいな〜というのが 
佐藤:そういうタイプは2人めですね 生活と仕事の両方を探求しようと 明言する人が少ないのでね 
笹岡:実際的に今の処 出来てない 

柳原:一人はだれですか 
佐藤:一人は金沢の松田達さん 
笹岡:結局僕は時間内でやって居るんですけど 出来んことないんだろうなと は思っています
佐藤:先に喋った人も朝から晩までやるタイプだけど そういうのは笹岡流ではないのでいかんと 
笹岡:考える分にはね。別に家に帰ってからでも 妄想している分には仕事と思ってなくって、デザインの事を考えてるのは、別に楽しい。

佐藤:
焼酎に栓してください、ひっっくり返すともったいないので気になる
笹岡わらう 

佐藤そうか 。それで生活の部分と 生活を豊かにしてデザインを豊にしないと 駄目じゃないのと俺も思うんだけど 生活が貧しくってもデザインが豊になると変な事を考えている人が多いので それって違うぞ〜 と思うし 20年とか30年やるとね そんな事出来ないから。生活がキチンと豊だから 作品に投影される事はあるから 笹岡さんは30才前にしては 超しっかりしるね

柳原しっかりしてますよ
佐藤:しっかりし過ぎや。どっかで蹴躓いてくれないと 困るな〜 インタビューしがいない ないな 女に失敗したとか

笹岡:それはない 
佐藤:それはないのか 怪しいな わらう 
柳原:おもしろくないな〜
笹岡:これ残るでしょう 会場おおわらい  

佐藤:と言うことでばれました そうかそうか 順風そうに見せているけど実は大変な人間ドラマが隠されていると言うことで そうかそうか それでボスと。デザイ思想とか仕事の仕方とかは 違和感はないけど 生活と仕事というのがあまりにも融合しすぎてるって言う どっちもキチンと暮らした方が良いと 笹岡イズムと言うのが出てきたと。両方取るぞと 欲の深さがいいね

笹岡:欲深いですね。 
佐藤:これは どうなって行くのか楽しみです 欲望の深い処は笹岡周平の良い点だよね 株式会社ワサビって デザイン事務所とは思わない
笹岡:ああ言われますね

佐藤:なんで平仮名にしなかったんですか
笹岡:平仮名は柔らか過ぎるかな〜
佐藤:漢字は ワサビって漢字どうかくのか知らないけど
笹岡:やまあおい ですよね (山葵)綺麗な水ですよね 
佐藤:緑じゃなく 葵なのね この名刺の色じゃないよね

笹岡:これはすり下ろした時のそこら辺の色ですね 僕の好きな色なんですけども佐藤:軽薄な色で飛びそうな色だし かいじょう微笑む 練り山葵だと こんあ色じゃないですか。もうちょっと濃い それで取りあえず、独立して 1年間の。株式会社にして1年でしょう。

笹岡:はい
佐藤: 仕事はどんな感じで
笹岡: これがまたいいことに 今日竣工写真を撮っていた 物件は 前の事務所でのお客さんの息子 さん 
佐藤:はあはあ 
笹岡:お店のオーナーさんの息子さんに今、運営してて。その方が世代が近くって、ご紹介いただいた 一応コンペだったんですけども 
佐藤:コンペだから師匠と競っても 

笹岡:師匠の所とじゃないですよ 。そこは息子さんだから若い世代の人と仕事をしたい 僕ともっと若手のデザイナーと競った
佐藤:ああそうか。息子さんは年齢制限を設けたわけか 

笹岡:あったか分かんないですけど
佐藤:そういう事にしておきましょう。コンペで選ばれて
笹岡:一応まあそうですね で急激に今年に入ってから。1月末にコンペが開始で2月の中頃にプレゼンして3月の頭から 図面書いて 
佐藤:5月ですよまだ

笹岡:終わりました 
佐藤:早いね〜 
笹岡:僕の工事範囲は8千万円ぐらいの仕事です はい 
佐藤:デザイン料というのは2割ぐらいもらえるのですか

笹岡:僕、時間料で計算してんですよ 。人件費と これぐらい規模の物件は何時間ぐらいかかるかと言うのを 積算して。やっている物件積算してるんですけど 。で時給×のと 会社経費 年間の 保険とかを日割りで 時間で割ったやつを経費にして であとは特別経費 とか で利益を分けていて お客さんに完璧に説明しやすいように 分けている 

柳原:
それは僕と違う ですね〜

佐藤:それは株わさび発注者全員でシェアしていると言うことですよね。建て主さん3人いたら 3人で私を シェアしている 
笹岡はいはい 
佐藤:結構フェアなやりかただね 
笹岡:そうですね 

佐藤:日当を3万円にするか 5万円にするか10万円にするか 難しい問題があるね 
笹岡:そこはね〜認めていただける かどうかは 
佐藤:おれは日当いくらでしょうか はいきなり交渉ですか 
笹岡:はい
佐藤:私日当10万円ですけど とそれは直談判で 
笹岡:そうですね

佐藤:わかった
柳原:間を挟むとその計算 があんまり納得いかない 
佐藤:なに間を挟むっていうのは 
柳原笹岡さんの計算の仕方に敢えて批判を言わしてもらえば それの計算が自分のなかで納得いかなくって 

笹岡:ああ〜と言うのは 例えば 自分の給料ありますよね。月 幾ら欲しいという のが時給です。まず 。で特別経費と言うのも 完全に掛かったお金 。確認申請とか、外注費とか 外人プランナーとか CG書くとか。経費で 間接経費 は本当、年間の事務所の経費を就業時間で割った数なんだ。

柳原:ふん〜ん
佐藤:それはとても分かり易いよね 俺は1年間2000万稼ぎたいと それを割っちゃうわけだ
笹岡:プラス 会社の利益 はこの位欲しいと 言うのが 本当に技術料 と言うのは乗せています
柳原:ふん〜ん
笹岡:そこ削られると、会社経費でトントン 

佐藤:実費になっちゃうわけだよね
笹岡:実費に成ると
佐藤:だからそのプラスアルファを認めるか、認めないかが なかなか俺を認めるんか〜というせめぎ合いになるので なかなか難しい部分だよね 判り易いよね

柳原:分かり易いですけど その計算って相手あんまり関係ないじゃないですか 
佐藤:関係ない
笹岡:関係ない でもねそれやって行くと何故かしらないけど 現行のシステムの坪単価の何%と近くなるんです 

佐藤:そんなの当たりまえじゃない 実態のなかで抽出されてる数字だもの 
笹岡: でもやっぱり設計料 って 工事費出してから見積もり 出すと遅いじゃないですか ソフトなんでやっぱり 最初にもらわないと 進めない話だな〜と 僕は思っていて だからやっぱりその プレゼンテーションの資料もお渡しするんだけど 仕事に成らないだったら 返してくださいと 念書を書いてもらうんですよ。判子押してもらって。紛失したら幾らと 

佐藤:しっかりしてるな〜笹岡さんは当然です。昔の俺と一緒ヤナ
柳原;そこは僕もしっかりするんですけども 
笹岡:その後
柳原:簡単に言うと 僕のデザインに幾ら払ってくれるか を 
笹岡:ああ〜なるほどね ワイワイガヤガヤガヤ 

柳原それを 人の経費とか 使うのはその後からだ と思うですよ 
佐藤:それはどっちでもいいんじゃないの おんなじような結果だよな 
柳原:その方が分かり易いし 何に対して払っているのか を判ってくれるので 

笹岡:例えばその、結構そういうお客さん は一杯 は居ない 
佐藤:でもそれはここで議論してもしょうがない相手がいるから 。相手による 
笹岡:相手によって
佐藤:相手によって変えた方がいい 。柳原さんの様な説明の方が良い場合と 笹岡流の方がいい場合もあるし。

笹岡:僕は商業ずーっとやっているで 「幾らなのこれなんぼ」って言うのは ポンポンなんだよね
佐藤:考える間を与えない 考え代が有ると読まれちゃうからね 
笹岡:結局納得させるようなものを 書面に出して 決済みたいなものに則ってやろうかな〜と 
佐藤:ぼーっとしてられないんだよ。3ヶ月で完成させなければならないんだから 

笹岡:それは僕はデザイナー然としてない と言うか。どっちかと言うと 会社員みたいな 感じの 
佐藤:それはいいんじゃないの デザイナーと社員の境目は無い方がいいと思うのおで 

笹岡:向いて居るんです・。僕は 。計算好きだから
柳原おもしろいね  
佐藤:そうじゃなきゃ おれが来た意味が無くなるじゃないかい。会場 大爆笑 

柳原:こなくっても。こういうのをやらなくチャーいけない 
佐藤:20年間 来るから その間 やっていて 5年毎来ますからね 

笹岡はい 
佐藤:その時はみんなで割り勘で顎足宿代を払ってくれないと困るよ と押し付けると だい爆笑 これを切っ掛けにまた 集まってワイワイやっていると、煮詰まるので俺が来てかき混ぜるとね  。

笹岡:なるほどね〜   だい 爆笑
    
  30分 05秒    のこり1時間40分ほどへ