大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

原田祐馬さんことば悦覧 2008年 5月12日 夜 西京町堀 原田祐馬さん事務所にて  
 笹岡さん記録へ 原田さん記録 その01 02 03 04 05 06  

 その01 36分あたりまでは笹岡周平さんの話です 

   30分05秒 〜
           笹岡さんぶんへ
佐藤:仕事とお金の関係を 社会的にどうやったら認識されるのかという 一般で通っている工事金額の割合と 積み上げ式でも 出る金額は同じようになるから 
 会場ははははは どっちでもいいけど 柳原さと笹岡さんで 合わないくっていいけど  笹岡さんの使命というのは 自分でどのように考えているのでしょうか 

笹岡:う〜ん難しいな〜 
佐藤:難しいところを聞きにきたんですから インテリアデザイなんてしなくってもいいじゃない

笹岡:言われて みればそうですね だから
佐藤:なぜそんな事をするの 
笹岡:単純におもしろい 
佐藤:相手はおもしろいと思ってないかもしれないじゃない 

笹岡:今までやって来た流れで まず求められるからやっている 処はあるのが大半あって 
佐藤:笹岡さんに発注する人は何を求めているのですか 
笹岡:なんでしょう 流行るお店にしたいと言うことじゃないですか
佐藤:難しいね〜流行るお店って 主観的なものじゃないですかね 

笹岡:僕の物件みてあまり実績とかないですけど 前の事務所の事もあるし 
佐藤:笹岡さんがデザイすると客が来ると 
笹岡:1年なんでね〜数件 しかやってないんで 

佐藤:才能と流行は別ではないですか  いかに自分がおもしろいことをやっても 社会とのタイミングが合わなかったり、早過ぎたりする とあまり流行らなかったりする 

笹岡:探っていて。商業って 償却なんですね基本的に お客さんは帳簿上で この物件 何年で償却出来きるかって 多くって 
佐藤:資本主義だらかな 
笹岡:資本主義もいいんだけど 名前にしてるわびさびも 経年変化 したほうが綺麗だとか そう言う意識はもっているですね
佐藤: ストレートにキャピタリズムに回収されるのは嫌だと 

笹岡:それを僕がやって来た 商業とか 店の中でどこまで入れれるかと言う なんて言ったらいいんかな〜
佐藤:詫びさびをその名刺で表現してるわけね 
笹岡:その店がずーっと残れば良いと思いますけど 
佐藤:そんな事はあり得ないものね 
笹岡:ありえないですね そこって哀しいのか 儚いから楽しいのか そこはまだ分かってない

佐藤:哲学的な話になってきたるじゃないか それは永遠の課題でいいんじゃないですか 5年後聞かせてもらえば 今日結論ださなくっていい かいじょうおおわらい  
笹岡:考えながら さっき言った働き過ぎないと言うか あと自給自足とか関係あることが言われているんで 
佐藤:欲望深いから いいね〜 
笹岡:僕も高知出身と言ったじゃないですか このあと売れたら 東京に行くことじゃなくって、週末に高知で事務所しながら、地元の仕事したいなとか そう言うのを目標にはしているですけど そんな感じですかね 

佐藤:それはインテリアデザイナーとして儚いデザイの中にも 残るような つんと鼻にきて体感に染み込んで 記憶されてしまうような  身体的にデザインを記憶させてしまいたい と言うあくなき欲望だよね でも山葵だから すぐ消えて無くなる だけど

笹岡:ふふふ 
佐藤:ちゃんと示しているね 自分の仕事は山葵であると 
笹岡:はいはい 
佐藤:記憶されて 永遠残っているけど 必要な時に思い出されると なるほど 齟齬がないね  ずれてないね 

笹岡:そう言うことにしてください ふふふううふ そうおもって
佐藤:それができたら それが出来たらそれが自分の使命と価値だと 
笹岡:そう言うスタンスを作りつつ やっている時に、それに共感してくれたお客さんが 来てそうだねって 言って 出来れば 本望だし 現場の仕事ってマラソンみたいで する と       

佐藤:しかし 含蓄のあることを言ったね 私の仕事は山葵であると 名言はいたよ 
笹岡:私 言ってませんよ 
佐藤:おれにはそう聞こえた 
笹岡:解説していただいて 
佐藤:おれの 仕事は山葵のごとしだ おおわらい  

笹岡:客観的に見てもらわないと分からないな〜 
柳原:メインじゃないとね その仕事の
笹岡:はい 
佐藤:山葵だけでは食えないんだよね  仕事は山葵のように 行為や料理や 店の品とともに 相乗効果を生む と 

笹岡:はい ちょっとずつ触手のばしながらいって、どこかで本当に共感してもらいたい 物件とかがあれば ポンと 何年に一回でもいいですけど 
佐藤:腹の中に入った時には 雑菌繁殖を押さえる デザイされたものも 殺菌効果ばっちりだから

笹岡:ははあははは 
佐藤:笹岡さんの事務所を通すと 腐りかけた関係が回復して体に佳くなると かいじょうわははははは そう言う欲望は身体的でおもしろいね〜 腐りかけた関係の雑菌の繁殖が止められて リョウコこうな関係に転換されちゃう株式会社ワサビ  わさび なかなかいいネーミングだね

笹岡:ありがとうございます
佐藤:動物時代に最適ですね 動物に体内 胃腸によろしと センス良いね〜 流石 わかい感覚 
柳原:だいじょうぶ 原田君このあとのインタビュー

佐藤;大丈夫だよ おれ違うバージョンで聞くから
笹岡:ふふふふふ は 今んとこはそこぐらいまででないかな〜
佐藤;ちょうど35分 経ちましたので ジャー原田さんに 

笹岡:位置かわりましょうか


   ここから原田祐馬さん 本格的に 登場

佐藤
:いやかわらなくっていい  
柳原;変わらなくっていいですよね 楽しいねインタビューって

佐藤:原田祐馬さんはどこで生まれたの
原田:大阪生まれです
佐藤:大阪の吹田です 
原田:万博会場あたり

佐藤:生まれたのは万博終わってますよね
原田:終わってます 1979年なんで 
佐藤:79年と言うことは まだ29才だ 
笹岡:学年は一緒なんですけど 
原田:3月生まれなので 

佐藤:万博9年も前に終わってる 万博建築腐ってくるあたりだよね  
原田:腐ってましたね 
佐藤:10才で自我が目覚めるとしても 19年も過ぎているんだよね
原田:そうです 

佐藤:ぼろぼろ博覧会になっていた わけだね 小中学校吹田ですか 
原田:小中と吹田です 
佐藤:高校は
原田:高校は大阪高校等学校 名前だけ賢そうな 
佐藤:それは私立
原田:私立です でも自転車で通っていたので 通えるぐらいの距離で 一応大阪市内でしたけど 

佐藤:だだの高校ね 
原田:知育 徳育 体育というのが かいじょうおわわらい なにそれみたな ワイワイガヤガヤガヤ 
佐藤:ないから教育するて ワイガヤガヤヤガヤ 教育しろや〜
原田:いわゆる普通の
佐藤:大学は 

原田:大学いく前に僕 専門学校 へ行っているんです 
佐藤:大学いかずに いきなり専門学校へ 
原田;それはシュセイケンセツ専門学校と言って 大阪の 
佐藤:修成 ってどういうじ 
原田:修めるに成るです

佐藤:修正されちゃった
原田:成る ほうです 成功の成るです 
佐藤:修正のほうがよかったのにな〜 成ってはいけないよね
原田:そうですよね 

佐藤:ここは専門学校 
原田:大学なんかに 行けるような 
佐藤:この学校は何を教えてたの 
原田:建築ですよ 建設の専門学校です 
佐藤:そこで何を学んだんですか 期間は
原田:3年行きました 
佐藤:ながいね〜 専門学校ってそんなに長いの

原田:3年制が出来た って言うのを聞いてそこへ 行ったんです 
佐藤:製図 書いて いたの
原田:デザインの勉強 が出来ると聞いて行ったら、ひたすら 矩計ばかり かかされて
佐藤:3年間授業料払ったの〜ははあはは 

原田:最初だからあまり興味なかったんだと思いますよ かいじょうわらい
佐藤:ところでここは家賃は幾らですか 
笹岡:全部で98000円です 
佐藤:3人で割って 3万2千円

笹岡:もっとあります コピーとや光熱費で 5万5千円づつ 
原田:コーヒー代も入ってます 全部入っている

佐藤:それで そこの 専門学校へ なんでまた大学へ行ったんですか 
原田:もともと 建築の専門学校へ行ったのに あまり興味なくって あそんでばっかり居て 
佐藤:おんなの子いて
原田:いえ いえ  
佐藤:女の子居ないの?

原田:女の子居ますけど いやいやいや  居るけどそんなに 沢山居るわけじゃない 普通の男子校に 毛が生えたみたいな ぐらいしかおらんかった 一クラスに3人とか 
佐藤:3年間 も製図書いててもおもしろくないじゃない 
原田;全然おもしろくなくって そこから2年生ぐらいまでは本当に遊びおった 勉強も全然してなくって 3年生の時に 図書館に行く機会があって その時に図書館のおばちゃんに色々 話をして で 柳々堂のおばちゃんみたいな感じのおばちゃんやって 何か本をいろいろ紹介してくれて 

佐藤:原田君は なにもしらないから私が本を紹介して上げるわよって感じで そこで知育教育徳育 かいじょうははははあはは 体育は女のことやっているからいいのか〜 会場 ははははは あははははは 
原田:これ入っているで〜 はっははははは まあまあ 
佐藤下半身は自主トレ済みだから はははははは 知育と徳育ね
原田;そうなんですよ で3年生で逆に授業もあんまり出ずに 図書館ばっかり行っていて 図書館と言っても専門学校の図書館 でだれも本読んでへんから 本が新品に近くって そこで菊竹さんの 

佐藤:カ カタ カタチ その作品集だしてくれる 笹岡さんとの間に これ立てて
原田:これ立てていいですか 
佐藤:これ珍しいじゃないですか こっち見てくださいふたりで

柳原;45000円だったの 
原田:古本で見付けて 
佐藤:これ一冊5000円ぐらいするのではないの 
原田:本当はめいちゃくちゃ高い ですよ 一冊28000円 ですよ

佐藤:わはあははあは 
原田45000円 って書いてある 
佐藤:3冊で45000円で買った
原田:はい 

佐藤:菊竹さんの何に反応したんですか 
原田エキスポタワー 
佐藤:ああそうか

原田:まだ在ったんですよ 
佐藤:黒川さんも同じような事をやっていたじゃない 
原田:やっていたんですけど ようは自分の家からずーっと 見えていたんです 
佐藤:小さい時から あれなんじゃろ〜とずーっと思っていたんだ 

原田:ずーっと思っていて、昔は登れる時期があって。平成の最初 方はそれで 何回か登った事もある 
佐藤:太陽の塔もあったじゃないですか
原田:ありありますあります 全部登った 太陽の塔は見えないんですよ で家の マンション ニュータウンに棲んでいた ので マンションとマンションの間から 家のから

佐藤:上の方にジャガイモみたいなのが付いている 里芋みたなのが
原田:くっついてるのがずーっと 見えていた 
佐藤:あれはなんじゃろうと

原田:あぁつ これは菊竹さん が設計だ
佐藤:この本を見て初めて判ったんだ 
原田:初めて知った 会場大笑い いままで何してたんだみたいな状態 ですけど 佐藤:だれが設計したかわからないけど 記憶の中に菊竹さんのエキスポタワーが住みこんでいたんだ 

原田:そうですそうです
佐藤:で 建築に目覚めてしまったわけだ
原田:あおもしろいと思っちゃって
佐藤:いいね 具体的で 生活の中から出てきてて 
原田:だからそれまでは本当に興味が無くって 

柳原:れで 女の子と
原田:いやいやいやいや 
佐藤:それが普通だ 女の子に興味ない男は少ないじゃん 建築に興味なくって も女の子に興味あるのは普通じゃないか 会場ばくしょう あたりまえだね 女にもてなくちゃね〜

原田:ね〜もてないとね〜 ね でまあ それで 建築の勉強をもっとちゃんとしたいと 思って大学へ 編入したいと 
佐藤:エクスポタワーのお陰様だね 
原田:かもしれない 家からずーっと見えてたと 
佐藤:毎日手を合わせて拝んでいる ああ なくなっちゃった あらあら
原田:なくなっちゃったんで 無くなるときにイベントとか企画して 菊竹さん呼んだりとか して  

佐藤:そこへ行く前に大学の話 
原田:ああ行きすぎた
佐藤 この本を見て 

原田:これ見て精華大学に編入して 
佐藤:建築科があるんだ
原田:芸術学部 建築 
佐藤:誰が教えているですか 

原田:僕がゼミに入っていたのは 鈴木ゼミ って言って 
佐藤:鈴木たかゆき ああ 知っている 植田実さんが書いてるから 作家でもあるよね 小説も

原田:書いてはります 
佐藤:いきなり面倒な先生についちゃったんだ ふふふふふ かいじょうばくしょう 知育体育徳育がいきなり小説だもん ちょっと歯ごたえ在りすぎるじゃない 
柳原:体育がね

佐藤:ああそうか  鈴木さんと原田さんは詩も体育と 
原田:いやいや違います ワイワイガヤガヤガヤ  まったく関係ないです 
佐藤:それは寂しいね〜 
原田:寂しくはないですよ  

佐藤:先生に彼女をとられちゃうとか 小説だから そのほうがいいだけどね 
原田:3回生の時は違うかったんですけど  違うゼミに入っていて 4回生から鈴木ゼミ 
佐藤:それだと1年で終わらないじゃない 
原田3回で編入出来るのは初めての年やったんで 偶然 

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