大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

 市井洋右さんことば悦覧 2008年 5月15日夜 内淡路町の事務所にて  
 その01 その02  その03 その04 その05  

  その04 45分 58秒〜 

市井:情報です
佐藤:お金りょりも 情報ね 今はケイタイはPC機能も搭載してるから 

市井:本当にダイニングテーブルで 座っているのにネットでメールでやりとりするような 
佐藤:親密な目の前の会話よりも ネットで繋がる優先と 情報問題は大問題だね
市井:そうですね 本当に建築で解決出来るのか〜って 疑心暗鬼ですよねやっぱり 
佐藤:解決しない 出来ない と言う解決の仕方はあるけども 親密な空間をつくるとか言っておいて その跳ね方はね拙いね  
市井:わらい 
佐藤:住宅は親密で 安全な場を作るんだと言う定義で取り組んでいるから そうなる それを変えてしまえば問題なんいんだけど  住宅は個を殺し合う場である と言い切れば 作り方がまったく異なる
市井:そうですよね  

佐藤:一作目 で自分自身に問題提起をして 建て主さんに提示し続けないと 状況にあることは確かでしょうね どれが良いとか悪いとかは無いんだけどね 
市井理想論だけではね 子供と一緒にマイホーム という時代じゃないんでね 家で起こる現実の方が やっぱり  

佐藤:教育パパのもとで 奈良で起きた事件 もそうでしたね 建築を作っても親密な愛情は発生しないから  建築家が言って作り上げた場が 人間を保障するために役立たない と言う疑念が発生してしまっているよね  あたかもそれを保障するような事を言いつつ仕事をする矛盾を 建築家に負わさせている 現実  都合の良いことをPRし過ぎたんでしょう そこを建築家自身が言うしかないと思ってますけど

市井:そうですね 問題を提起しないと始まりませんからね〜 
佐藤:解決方法を互いに探るって事で 建築の使い方の教育も一緒にしなければならないようですね
市井:そうですね  
佐藤:情報化社会が訪れて ますます 問題が複雑に成っていって 家作ったら幸せになれるなんて言う大ざっぱな議題設定じゃ対応できないね 細かな対応だ 

市井:家出来た瞬間に ワンルームで暮らしていたのに個室が与えられて バラバラに成るっていうのは 全然 当たり前の事 ですね  

佐藤:金沢俺のレクチャーの参加者ご婦人のかたに 今の建築家のお洒落な家ってセックスする場が無いんだよね〜って問いかけられたんですよ 写真写りにいい家は音が筒抜けだ 私まだ行いたいよ って  
市井:そうですね 
佐藤:セックスも無くても 建築もなくっても 命に別状がないので 共に文化の領域の行為ですから 建築の文化だけ語るだけじゃなくって 性文化も高めるように務めないと ね  主婦からの批判がありました  あれは赤裸々に子供に見せるような行為ではないから 扉ぐらい付けてくれよって     

市井さんの 最初の建築では 動物化で暮らす場も 人間で暮らす場も用意されているのが ハッキリ見てとれるからいいですよね 

市井:そうですね 
佐藤:ここに扉を立てれば ホテルのようになる
市井:いけるかもしれない  
佐藤:この家は全然問題ないね   でかいー空間だけってのはどうするのかって思いますよね
市井:面白いプログラムを提案するみたいになって居るけど実際 使い方って言うかね
佐藤:子供が大人に成っていく過程でも問題がある 男も女もオナニストの存在は認め尊重しべきだし 建築的にそれを保障する事は必要でしょう

情報の部分が侵入して来てて エロサイトか悪口言い合いサイトが主ですよね 二つしかなさそうだよね 

市井:そうです 
佐藤:家の中で話あっていれば そういう時に エロは高度な文化だと教えるほうが健全になって地下に潜らないでしょう 高度なコミュニケーションの一連のなかで生まれる行為だと言うことを教えれば  建築のプログラムでは解決出来ない 議題設定として投げかけるのは重要な事でしょうね 

それから 気になるのは 洗濯物が外に晒されてしまうのはどうなんだろうと 思いますけど 

市井:今はここに干しているんですけどね
佐藤:そうなるよね 
市井:はい  ここは工事中でね 現に近いって言うのが 
佐藤ここに干すでしょうね 見えないし 下着は晒したくないでしょう 洗濯物干場の在処はむずかしいですよね 

市井:ここはオープンなんですけど 車がほとんど通らない 
佐藤:まだ2軒だけだから 情報と建築の関係に矛盾を感じながら やっていると言うことで 確認さしてもらったから また5年後きますからね

市井:うふふふふ 
佐藤:その後 どうなっているか楽しみですから 
市井:ああそうですね 
佐藤:5年毎に来て 20年間やる予定なんで

市井:ふふふふふ 
佐藤:同世代の問題や地域差が明らかになればもうけものでしょうか 市井さんは自宅から初めて この事務所を借りて 仕事場と職場が分かれて スタートを切った時期でした 丁度1時間経ったですが 遅くなってしまいましたので  

市井:やっぱり5年先 一個ずつ これに入れて自分の感覚というかね 

 
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