3 歌行燈句碑

 「船津屋」の塀の一部に建てられています。「歌行燈」は泉鏡花によって明治43年に書かれた小説で、この中に出てくる「湊屋」は船津屋がモデルといわれています。
 昭和31年に建てられたこの句碑は、鏡花の小説を戯曲化した浪漫派の久保田万太郎が詠んだ句「かわをそに 火をぬすまれて あけやすき 万」と万太郎特有のか細い字で刻まれています。
 「かわをそ」は水辺に住む小動物「かわうそ」のことで「歌行燈」のなかに登場します。句の意味は「鏡花を偲んでとうとう一夜を語り明かしてしまったよ」とでもいったところでしょうか。