9 桑名市博物館

博物館外観

 昭和46年(1971)桑名市立文化美術館として発足、市内や周辺の旧家からの寄贈品を中心に、松平定信や桑名藩関係の資料、古万古焼など約5,000点を収蔵しています。年間8回程度の企画展を開催しています。
 銀行の建物を増改築して利用しているため、手狭で常に収蔵品の一部しか展示されていません。ぜひ新しい博物館がほしいものです。 

 博物館のなまこ壁の前に「左江戸道」「右(指差)京いせ道」と刻まれた道標が建っています。この道標は近鉄益生駅近くの民家の納屋から発見されたもので、濃州街道(員弁街道)と東海道が合流する附近に建てられていたものと考えられますが、正確な場所は不明です。

博物館利用案内
入館無料(特別の場合を除く)
開館時間AM9:30〜PM5:00(入館は4:30まで)
休館日
・月曜日(祝日の時は開館)
・祝日の翌日(日曜日の時は開館)
・12月29日〜1月3日
・展示入替期間
TEL 0594-21-3171


三重県電話発祥の地

 博物館の向かい側にある消防団車庫の横に石碑が建っています。水運の発達した桑名には江戸時代から米市場があり、明治時代になっても東京、大阪、下関と共に全国的に注目されました。米の相場は手旗信号で多度山を中継して名古屋に伝えられていました。その関係で明治32年(1899)三重県最初の電話局がここに設置されました。当時の加入者は88件だったそうです。
 昔は南大手橋から続く堀がこのあたりまで来ており、掘留になっていました。
 なお、博物館前の道路は交通量が多く危険です。必ず横断歩道を渡りましょう。