小川紀美代(bandoneon)とアルゼンチンの若手ミュージシャン・Gustavo Ariel Jones(pf,gt,vo)によるアルゼンチンタンゴ・フォルクローレアルバム。 智詠(gt)の強力なサポートとチャランゴの名手・福田大治をゲストに迎え、待望のリリース! 聴き馴れた古いタンゴを弾くことも、新たな音楽の扉を開くことにつながっている。なぜなら素晴らしい芸術に古いとか新しいとかは関係ないからだ。そしてこの共演者達との出逢いが私に力をくれました。 小川紀美代
紀美代と知り合ったのは、2003年の夏、忘れがたき瀬賀倫夫率いるバンドの一員として、サンティアーゴ・デル・エステーロの我が家にやって来た時のことだった。まずは、こんなにも華奢な女性が、ふつう男性のものと思われている楽器を、才能と感受性豊かに弾きこなすということに驚かされた。 サンティアーゴ・デル・エステーロに到着した紀美代は、土地の音楽、とくにチャカレーラのリズムを聴き、学ぶことに専心した。 彼女の演奏を聴き、家の中庭で素晴らしい音楽のセッションを繰り返し、カサ・デ・フォルクロリスタのステージでは、私のグループ、エル・レフンテのCD「ミラグロ・デ・アミスタ(友情の奇跡)」発表イベントのために、日本の友人たちと共演できたことは、大きな喜びであった。 紀美代とは、今年の1月に再会した。今回は、惜しくも亡くなった瀬賀倫夫の遺品として、彼が愛した土地、サンティアーゴ・デル・エステーロに、愛用のギターを持ってくるという役割を担って来た。 さらにテクニックに磨きをかけ、サンティアーゴの音楽に対するあくなき探求心を忘れない紀美代の演奏に触れ、あらためて目を開かれる思いであった。 私たちは、準備中だったCDに収録するサンバとチャカレーラのレコーディングに、彼女をゲストとして迎えた。 彼女の方はというと、さらに野心的な計画を抱いていた。それがこのバンドネオン・ソロのCDレコーディングだ。易しいことではないが、紀美代はいつも自分のやりたいことをよく知っているし、それが価値あることだということも確信していた。彼女の演奏を聴いて、それが本当だということを感じて欲しい。 彼女の奏でるバンドネオンの音色に魅了された私は、心の奥底から湧き上がってくる思いを、飾りのないことばで表し、贈りたいと思う。 紀美代は正真正銘のアーティストだ。ここに録音された、自作を含む曲の数々がそのことを証明している。 親愛なる友よ、またチャカレーラを一緒に演奏するために、サンティアーゴは君を待っている。 2009年4月、サンティアーゴ・デル・エステーロにて フアン・カルロス・カラバハル
バンドネオンの新たな側面を拓く小川紀美代の最新作。 Vita Nova・吉野裕司の書き下ろしを含む全曲オリジナルのバンドネオンアルバム。 曲目:クリックすると試聴できます!(MP3ファイル) 1. Salida 2. 祈り 3. Dance 4. Vientos 5. 月ノ光 6. 夢のあとで