冬の道東撮影ツアー4日間


2004年2月10日

今日も朝4時起き。
能取岬からの朝日を撮る。
朝日を撮るには、日が昇る前に現地についていなきゃならない。当然、外は真っ暗。岬だから外灯などもない。
大変なのは、道がないことだ。考えてみれば、冬のこんな岬に訪れる人はいないだろうから、あたりまえのことなんだけど・・。
一歩足を踏み出すごとに、膝のあたりまで雪にもぐってしまう。バスを降りて歩く距離は、200メートルくらいだと思うけど、これがなかなか大変だ。
「八甲田山 死の彷徨」っていうのは、こんな感じだったのかしらと思ってしまう。


岬の崖っぷちに三脚を立てて、日の出を待つ。
私は、お日様が顔を出す前の、赤くなった空の色がとても好きだ。
自然が作り出す色ってどうしてこんなにきれいなんだろう。
時間とともにどんどん色が変わっていく空を、飽くことなく見つめていた。

そして、太陽が姿を現した。大きな太陽は、海を赤く染めながらどんどん昇っていく。
日が昇るって、実に日常的なことなんだけど、それがものすごく感動的なのだ。
なんだか太陽の存在感がものすごく大きい。まるでひとつの生命が生まれてきたかのように力強い。






完全に日が昇った後、凍てついた海の色はオレンジ色に光っていた。
海の反射もきれいだった。


ホテルの近くに霧氷があった。
霧氷を見たのも、今回が初めての経験だった。
霧氷って、大気中の水蒸気や霧の水滴が、冬の寒さで冷やされ、木の枝についたものである。
気温が氷点下まで下がるところにのみ見ることができる。これに、太陽の光があたると、きらきら輝いてきれいなのよね。
雪国で生まれ育った私だけど、こんなにきれいな雪景色を見たのは初めてだ。
雪っていうと、大変なもの、つらいものっていうイメージがすごく強かったんだけど、
今回の旅で、その美しさを再認識させられたような気がする。

阿寒国立公園
マリモで有名な
阿寒湖も、冬は氷に覆われています。
いつもたくさんの観光客で賑わっている場所ですが、さすがに冬は観光バスも少なく、ひっそりしていました。
このあたりでは、エゾシカの姿が多く見られました。

次は
摩周湖へ。

←第一展望台より
ここは世界一級の透明度を誇るカルデラ湖。
不純物をほとんど含まない聖なる水が作り出す、まるで藍を流したかのような独特の深い青は「摩周ブルー」といわれています。なんとも神秘的なその青さですよね。
湖岸は、雪に覆われていて、青い水面と白い崖のコントラストがとてもきれいでした。


「霧の摩周湖」として有名なところだけど、冬はよく見える日が多いのですって。
一番、霧が発生しやすいのは、6〜7月だそうです。




本日の夕景は、屈斜路湖です。
太陽が沈んだ後も、空は赤く焼けていました。
一日の終わりは、何てドラマチックなんでしょう。






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