初夏のニュージーランド8日間
2003年11月13日 その2 展望台でバスは停まった。その展望台からはエグリントン川(Eglinton river) がゆったりと流れているのが見える。この原生林すごい!今までニュージーランドにこんなところがあるなんて思っても見なかったよ。 このフィヨルド国立公園は、年間6000ミリもの雨が降るところ。日本の屋久島が3000〜4000ミリというから、どれくらい雨が多いのかがわかるだろう。 この豊かな降水量が、この原生林を育んでいるんだね。 ここで見慣れない鳥を発見! これ、キーア(もしくはケア)と言う名前の鳥で、鳴き声はまさしく「キィアァ〜」と甲高い声で鳴くのである。 聞くところによると、猿より頭がいいといわれるほど、頭の良い鳥なんだそう。 そしていたずら大好きで、車のワイパーのゴムなどをつついて取っちゃったりするみたい。ニュージーランドには車にかけるキーア保険ってのもあるそうだ。 テントをつついて穴をあけちゃったりもするので、キャンプする人は要注意ですよ。 大きさは、日本のからすよりちょっと大きいくらい。体は緑がかった褐色だけど、翼を広げる、鮮やかなオレンジ色をした鳥だ。 人を恐れたりしないので、近くに寄ってきたりするけど、エサを与えるのは厳禁。生態系に悪影響を与えることになるので慎まなくてはならない。 |
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ここにマウントクックリリーが咲いていた。 山に行かないと、お目にかかれないと思っていたので、ちょっとびっくり。 これはまだまだ開くまえのものなのだそう。 でも、可憐できれいな花だった。 このあたりから、周囲の山々は険しさをまし、切り立った岩肌が目の前に迫ってくる。 そして、ホーマートンネル(Homer Tunmel)だ。 このトンネルは、ダーラン山脈を貫く1219メートルのトンネルで、18年の工事を経て1953年に開通した。トンネルの中は照明などはなく真っ暗!幅も狭く、2台の車がギリギリのところですれ違う。 おまけに、ミルフォードに向かっては、結構急な下り坂になっている。レンタカーの方は、十分ご注意ください。 |
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ホーマートンネルを抜けると、そこにはすごい景色が広がっていた。うおぉぉっ!迫力満点! ごつごつした岩山がず〜っと連なっているのだ。その切り立った岩肌には、多くの滝が流れている。そしてこの流れが、岩を侵食しているのだ。 今朝、降った雪も溶けて岩肌を流れている。雨が降る日は、それこそすごい数の滝になるのだそうだ。 全景をカメラに収めたいけど入んない!あーん、超広角レンズがほしい〜っ! |
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ホーマートンネルを抜けてしばらく下ったところにあるのがキャズム(The Chasm)。英語で、裂け目のことをキャズ(Caz)というが、そこからこの地名が取られたのだそうだ。急流による侵食で、曲線的に削られた奇岩の連なるなんとも不思議な景観を眺めることができる。 ここは、滝まで15分くらいの遊歩道が作られ、ちょっとした森林浴気分である。 原生林のなかはまるでジャングルのようで、水の流れる轟音を聞きながら歩いていると、ここはどこなの?って感じ |
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キャズムを過ぎれば、ミルフォード・サウンドはもうすぐだ。 |
■一口メモ ここフィヨルドランドには、サンドフライが多い。サンドフライトはニュージーランドに出没する蚊のような虫。体長は1〜2ミリと小さいが、刺された後のかゆみは強烈で、大きく腫れ、何週間もかゆみが続くという。 なので、フィヨルドランド国立公園に行くときには対策をしていったほうが良いだろう。なるべく肌を露出しないこと。そして、虫よけの薬を塗っておくこと。私は日本から持参したけど、地元のドラッグストアにも売られている。 不幸にして、それでも指されてしまった場合は決して掻かないこと。掻くと、痕が残ってしまうのでご注意ください。 |
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