北極圏を超えよう! アラスカ コールドフット
2005年3月23日 朝、ひどいムカムカ感で目が覚めた。そして、トイレに駆け込んで吐いた。 昨日、車のなかで一日過ごしたのと、夜の寒さに無理したせいか、すっかり体調を崩してしまったようだ。 吐き気はなかなかおさまらず、とても朝食を食べることができないし、横になったきり動くことができなくなってしまった。 「もう一日ここでゆっくりして、明日出発にするか?」ダンナはそう言ってくれた。 でも、私は何としてもアンカレッジに行きたかった。帰れるときに帰らないと、また明日、天気が崩れるかもしれない。あんな思いをするのはもう嫌だ。 アンカレッジに行きたい・・・本当にそう思っていた。 幸い、天気はすっかり回復し、飛行機は予定通り飛ぶという連絡が入ってきた。 昨日クローズしていた道路も、今朝は開通したらしい。カフェに「Road is Open!」と書かれていた。→
9:45にロッジ発。飛行場までは数分だ。 飛行場に着くと、すでに2機の飛行機が止まっていた。10人乗りの小さな飛行機に分乗して、予定通りにフェアバンクスに向けて飛び立った。 小型飛行機なので揺れることは覚悟していたけど、殆ど揺れることもなく快適なフライトだった。 眼下に広がる雄大な風景を楽しみながら1時間でフェアバンクスに到着だ。
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フェアバンクスの空港では、旅行会社のスタッフが出迎えてくれた。最初の日にプリンセスホテルに預けていたスーツケースも持ってきてくれていた。 「大変でしたね。ヒルトンホテルのバウチャーは、ホテルのフロントに預けてありますから、ゆっくり休んでください」 M田さん、いろいろお世話になり、ありがとうございました。 ツアーの皆さんは、本当ならアンカレッジで1泊し、翌日、シアトル経由で成田に行くはずだったのだが、このアクシデントにより旅程が変更となったそうだ。 今日はアンカレッジではなく、シアトルで1泊。翌日成田に向かうことになったのだが、全員のチケットが取れず、半分はシアトルからミネアポリス経由で成田。残りはサンフランシスコ経由で成田に向かうそうだ。当然、半分の人は添乗員なしで行かなければならないので、乗り継ぎなど大変だろうな。
この頃には、少し体調も回復したので、ちょっと軽食を・・と思い、空港のお店に入った。しかし、ビールを頼んだのが悪かったのか、飲んだ直後にまたまたトイレに駆け込む始末。 体調不良・・・うぇ〜、気持ち悪い。(そんなときに、ビールなんか飲むなよっ!>わたし) アンカレッジまで1時間のフライトも、具合の悪い体にはつらいものだった。とにかく横になりたい・・・そんな感じ。 アンカレッジでツアーの皆さんとはお別れ。彼らはこのままシアトルに向かうのだ。 みんな疲れているだろうに、これからまた4時間のフライトはキツイだろうな。 |
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空港からタクシーでホテルに向かう。アンカレッジは大好きな街。 天気がよかったので、山が美しく見え、沈んでいた気分が少し晴れたような気がした。そして、何よりアンカレッジに来れてホッとしたというのもあっただろう。 |
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フロントでバウチャーを受け取り、チェックイン。フロントで「大変だったわね」と言われたけど、一連の流れが伝わっていたんだろうか?最上階の角部屋のいい部屋を用意してくれていた。 部屋に入って、横になりたい・・・と思ったけど、もうひとつやらなければならないことがある。 航空会社にリコンファームだ。コールドフットでブレットから座席は取れたと言われたけど、やっぱりもう一度確認しておかなければ不安だもの。 大韓航空に電話して、事情を説明する。確かに、座席は変更してもらってあった。 しかし、ここで驚くべき事実が・・・。 私たちは、次のフライトは2日後つまり48時間後ときいていたのだが、実は3日後だったのだ! 思いがけず、またまた足止めだ(泣) 本当は、今日ここで1泊して翌朝チェックアウト。出発は深夜だから、フロントに荷物を預けてでかけようと思っていたのだが、もう1泊しなければならなくなってしまった。 私の体調も悪いことだし、出発ギリギリまで休めるように、もう2泊延長することにした。思いがけない出費だわ〜。 ヒルトンでは、部屋でインターネットが使えるので、とりあえず日本に連絡を取る。時差を考えずに連絡が取れるメールは本当に便利。 |
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その後、ベッドで爆睡。目が覚めた頃には、外はすっかり暗くなっていた。 夕飯はどうしよう・・できたらルームサービスがいいなと思い、メニューを見る。 でも、サンドイッチとかステーキとか、サーモンソテーとか、クリームスープとか、いわゆるアメリカの食事のこってりしたものしか乗っていない。サラダにしてもハリバットのフライのサラダとか、やっぱりこってり系ばかりである。私の体はとてもとてもそういう食事を受けつける状態ではなかった。というか、このような食事を考えただけで気持ち悪くなってしまう。 幸い、ヒルトンホテルはダウンタウンでも便利な場所に位置している。ダウンタウンには何軒か日本食のお店もあるので、ホテルから一番近い「熊五郎」という和食のお店に行くことにした。 ダンナはステーキ定食、私は鮭の塩焼き弁当を注文する。
熱い味噌汁がとてもおいしかったし、鮭も久しぶりの白いご飯もおいしかった。が、やっぱり食べれないのだ。ほんの一口、手をつけただけで、箸が止まってしまった。 仕方ないので、ドギーバッグをもらってお持ち帰り。そして、早々と就寝。 |
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