北極圏を超えよう! アラスカ コールドフット 


2005年3月25日 その1

体調もすっかり復活したみたい。すっきりとお目覚め♪
今日は、レナウンチャーターズ社主催のレザクション湾ワイルドライフクルーズへ。

朝8:30 アンカレジのホテルにお迎えが来てくれる。 その後、もう一軒ホテルを回って、スワードへ向けて出発。参加者は、私たち2人のほか、メキシコから来たというご夫婦が一組だけだった。

スワードへ向かう途中の景色はとてもすばらしい。ターナゲン入り江、チュガッチ山脈、キナイ山脈など美しい景色を楽しみながらをスワードへ。
車窓からは美しい景色を楽しむことができます。私の大好きなドライブコースです。


約2時間半でスワードに到着。 見慣れたアラスカ鉄道の車両が見えてきた。
アラスカ鉄道は、アンカレッジとフェアバンクスを結んでいるのが有名だけど、スワードからアンカレッジという路線もあるのだ。

スワードはアンカレジの南204kmにある漁港で、人口約3000人の街だ。
夏には、アラスカ最大規模の釣り大会、シルバーサーモン・ダービーが開催されることでも知られている。
また、キーナイフィヨルド国立公園への氷河クルーズツアーの発着地もあり、夏場は多くの人で賑わうところである。



まずは、クルーズ会社のオフィスに寄ってチケットを受け取る。
私たちが乗るのはView Finder号。
夏の26氷河クルーズに比べるとかなり小さな船だ。
やっぱり冬だから、人は少ないんだろうと思っていたら、実際はかなりの乗客が乗り込んでいてびっくり。
日本人は、私たち2人と他に若い男性が2人だけだった。


さぁ、クルーズに出発〜!
レザクション湾ワイルドクルーズは、スワードを出発して約2時間半のクルーズだ。
その名の通り、レザクション湾の中を周るクルーズである。夏場は湾の外へ出て、氷河を見るクルーズが人気だけど、冬場は波が荒いため、湾の内側だけのクルーズになるのだそうだ。

まずはラッコの群れが見えてくる。
海に仰向けの格好で浮かぶ姿はすっかりおなじみのラッコである。が、動きがすばやくてなかなか写真に収めるのは難しいのだ。

動物の姿が見えると、みんなデッキに出て行くのだけど、さすがにこの時期だもの。
デッキはかなり寒い。風があると体感気温はぐぐっと下がる。今回は予想外のクルーズ参加となった私たち。ダウンジャケットなどの防寒着は持ってきていなくて、厚手のフリースだけだったので、写真を撮る以外はほとんど船室に入りっぱなしだった。

出港してしばらくすると、軽食が配られる。
本日のメニュー
  ● サンドイッチ  ● ポテトチップス  ● フルーツゼリー ● 暖かい飲み物(おかわり自由)

私たちのイメージだと、ポテトチップスって食事というよりおやつといった感じがするんだけど、アメリカ人は食事のときに食べるのかな?
コールドフットで一緒だったテキサスのメアリーとマーリーンの2人も、ランチのときにチップス類を食べていたし、あの道路クローズの時もサンドイッチと一緒にチップスが配られたものなぁ。


動物の姿が見えると、船内でアナウンスしてくれるんだけど、乗客が一番ざわめいたのがこれ。
Bald Eagle ハクトウワシである。
ハクトウワシはアメリカの国鳥だけど、アメリカ本土では個体数が激減して、殆ど見られなくなっているのだそうだ。
アラスカでは海岸線を中心に普通に見ることができる。
この日のクルーズでも、何度か目にすることができた。


岩の上では、トドがお昼寝中。岩の上に重なり合うように寝ているトドの群れは、あちこちで見ることができた。
世界中のトドの約70%がアラスカに生息しているのだそうだ。
船はかなり近いところまで行くのだけど、特に逃げることもなくのーんびりお昼寝中。中には、顔をあげてこちらを見るものもいたけれど、逃げたりする様子はまるでなしね。


ここには、動物だけでなく海鳥も数多く生息している。
岩には無数の白い鳥が止まっていた。
これが一斉に飛び立つと、それがまた綺麗なのですよ。

クルーズの終盤では、氷河も見ることができる。
ベアー氷河が有名なものらしいけど、船からの距離が遠いのと、この日の天気が曇りだったためちょっとわかりにくい。

この氷河が見えてきた頃、波が荒くなってきた。船がゆ〜らゆ〜らと揺れるようになってきた。
うぷっ・・・気持ち悪い・・
普段は乗り物酔いはあまりしない私だけど、体調不良があったせいか、すっかり船酔いしてしまった。(泣)
こうなると景色を楽しむのも、写真を撮る余裕もなし
港に戻るまで、ただひたすら耐えるだけの私なのでした。


クルーズが終了すると、またアンカレッジに向けて帰るのだけど、ドライバーのはからいでAlaskan Sealife Center(アラスカシーライフセンター)に立ち寄ることになった。
ここはアラスカ近海の生物を集めた海洋生物の教育研究機関ということだが、規模はそんなに大きなものではない。日本の八景島シーパラダイスとか葛西臨海公園のほうが規模としては大きいように感じた。
だが、ここでは単なる展示にとどまらず、原油流出事故で大きなダメージを受けたアラスカの海の生態系を元に戻す活動も行っているそうだ。



アラスカの海に生きる動物たちの説明 ゴマフアザラシ

面白かったのは、巨大水槽Rugged Coast Gallery。
いろいろな魚が泳いでいるのはもちろんだけど、パフィン(ツノメドリ)やペンギンなどの水鳥が水中でどのように餌をとるのかを目の前で見ることができるのだ。
なんとか、写真に撮りたいと思ったのだけど、動きがめちゃめちゃ早いのと、室内で暗いこともあって、なかなか写真が撮れず。
←どこかにペンギンがいるはず・・・なんですけど(汗)

他に、ヒトデやイソギンチャクの展示もある。もうその大きさにはびっくり!!
そして、そのヒトデやイソギンチャクには、実際に手で触ることもできるんだけど、こういう軟体系は苦手な私。とてもとても触ることはできませんでした。

シーライフセンターを見学した後は、一路アンカレッジへ。


●ひとくちメモ
レザクション湾ワイルドライフクルーズに参加するには防寒対策をしっかりしていきましょう。
船内は暖かいですが、デッキに出るとかなり寒いです。 厚い上着、手袋、風で飛ばない帽子など防寒には念を入れて。 それから、双眼鏡も忘れずにお持ちください。
乗船したら、まずは船内の場所取りを(笑)

冬のアラスカというと、オーロラがメインになりますが、こういうクルーズに参加してみるのも、また違ったアラスカを感じられていいと思います。
ただ、私は夏の氷河クルーズにも参加しているので、それから比べるとイマイチだったというのが正直な感想です。

Back Next

Alaska Top

 Travel Top