あざらしの赤ちゃんに会いに
カナダ マドレーヌ島とナイアガラ7日間


2002年3月10日(日)

結局、またよく眠れないまま朝を迎える。5時半に頼んだモーニングコールも必要なかった。
一晩中、風がひどかったが、朝になってもまだ風の強い小雪混じりの天気だ。

早朝に目覚めた私は、荷造りもすみ、ルームサービスの朝食を待っていた。
昨晩は“滝を眺めながら、カナディアンクラブを飲む”という密かな楽しみが、無残にも打ち砕かれたので、カナダ最後の食事は“滝を眺めながら、メイプルシロップのたっぷりかかったパンケーキを食べる”優雅な朝食でいこうと思っていたのだ。むふふふ・・

それで、前の晩にオーダーシートに記入し、ドアのノブにかけておいた。デリバリータイムは6:15。「6:45にはチェックアウトしなければならないので絶対遅れないでね」とひとこと付け加えておいた。
しかーし、6:15になっても、優雅な朝食は到着しない。5分、10分と時間が過ぎていく。だんだん焦ってきた。
こりゃ間に合わないっ!、キャンセルしようと思ったとき、ドアがノックされた。6:30だった。
「遅いじゃないのさっ。」一応文句を言ってみたもののどうになるものでもない。
優雅な朝食どころか、決死の形相でパンケーキに喰らいついている私の姿がそこにあった。
おまけに滝もね、前日の雨のせいで茶色く濁っていたのよ〜、とほほ。(泣)

朝6:50にエア・バスが迎えにきた。普段の日は朝はトロントまで道が大渋滞するのだそうだが、今日は日曜日ということもあり、すいすいと進む。


トロント空港からバンクーバーに行くので、国内線のターミナルに向かう。
空港で念願の
アイスワインをゲット。オンタリオ州は酒類の販売にうるさいらしく、ホテル周辺のギフトショップでは販売されていなかったのだ。
これはナイアガラで作られているデザートワイン。ぶどうを凍ってから収穫してワインにしたものだ。とっても甘いワインで、濃厚な味わいだそうだ。飲む前に冷凍庫で1時間くらい冷すとおいしいらしい。値段もけっこういいのよ〜。これは有名なInniskillin(イニスキリンと読みます)のもの。
ただ、ここは国内線のターミナルなので、残念ながら免税ではなかった。国際線ターミナルなら免税で買えるのだが、バンクーバー空港にはこのナイアガラのアイスワインはなく、他の地域のものになるらしい。
尚、ナイアガラではワイナリーを訪ねるツアーなども催行されているので、時間があればいってみるのもよいだろう。

10:15発AC133便でバンクーバーへ。そして、国際線のターミナルに移動し、日本へのAC3便のゲートへ。
予定では乗り換え時間は1時間ちょっと。30分前にはゲートに行かなきゃなので、あまりお買い物はできないな。

ゲートについてみると、AC3便の出発は30分遅れの14:10になっている。そこでお買い物へ・・。
試食しておいしかったサーモンジャーキーを買う。アメリカのビーフジャーキーほど硬くないので食べやすい。ビールに合いそうだ。
あとは免税店で化粧品を買いたかったのだが、これは全然ダメ!口紅などは殆ど売り切れていた。どうしてもほしい場合はやはり成田で買っておくほうがいいと思う。同じくブランド物のバックなどもほんのちょっとしか置いていないので、バンクーバーではこういうものは期待しない方がいいだろう。

30分遅れで出発するというAC3便は結局45分遅れて離陸した。旅の道中、慢性睡眠不足だった私は、座席に座ると同時に寝てしまった。それでも食事の時間だけは目が覚めるのがすごいところだ。自分でも感心してしまう。
今回はじめて利用したエア・カナダの印象は、「ご飯がおいしい」エアラインということだ。機内食ってまずいものが多いが、エアカナダのはカナダ国内線で出されたものもおいしくいただけた。

そして予定時間どおりに飛行機は成田へ到着し、私の一人旅も終わった。

あざらしの赤ちゃんに会いに行く旅は、私にとって、とても充実した旅だった。心から行ってよかったと思っている。
しかし、この旅行記を作っていると、どんな言葉を使っても、どんな写真を見せても、私が感じたものはうまく伝えられるものではないことがわかった。
私の旅行記で、興味をもたれた方は是非ご自分の目で見に行っていただきたい。きっと、厳しい自然の中で生きるあざらしたちの姿から、かわいらしさだけではない何かを感じることができるはずだ。

ナイアガラからトロントへ向かうバスの中でご一緒した、ナイアガラ在住の男性がおっしゃった。
「夏のロッキーも、秋のメイプル街道もそれはそれはすばらしいよ。カナダは四季折々にいいところがたくさんあるから
また是非いらっしゃい。」
今まであまり興味のなかったカナダだけれど、調べてみるといろいろと素敵なところがありそうな国だ。
きっとまた私は近いうちにこの国を訪れるような気がする。


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