童話世界 中国 九寨溝&黄龍6日間
2005年9月20日 その1 | |||||||||||||||
6:00起床。 朝起きたら、猛烈な筋肉痛(笑)。年を取ると、筋肉痛は数日たってから出るものだというが、私は翌日。 これって、まだまだ若い証拠なーんてちょっと喜んだりしたけど、これからの日程はこの筋肉痛のために大変なことになるのだった。 寝る前にバンテリン塗ったんだけどな、効かなかったのかな。いや、塗ったからこれくらいの筋肉痛ですんだのかも・・・。どっちでもいいけどね。 ダンナの体調はまだダメだけど、昨日よりはマシみたいだ。 7:00から朝食。その後、九寨溝に向けて出発する。
ここ川主寺の街から、九寨溝までは約3時間.。山道を行くのだけど、道路はきちんと整備された道路だった。 途中では、イスラム教を信仰する回族や、薄い石を積み上げて作った家に住む羌(チャン)族の部落などを見ることができ、なかなか楽しいドライブだ。 しかし、ドライバーさんの運転にはひやひやもの。山道のカーブがきついところでもすごいスピードを出す。前に車がいれば必ず追い越す。見通しのよいところで追い越してくれるならいいのだけど、カーブなどの見通しが悪いところでもおかまいなし。こちらが怖くて、目を開けていられない状態だった。 そんな運転が功を奏してか、思っていたより早く9:30頃に九寨溝に到着。
九寨溝の地図を作ってみました。(九寨溝にはもっとたくさんの池がありますが、私たちが行ったところのみ掲載しています) 九寨溝は、3つの大きな渓谷(溝)「則渣窪溝」「樹正溝」「日則溝」から成っていて、その渓谷に沿って多くの神秘的な池や、滝が点在している。 3つの渓谷はY字の形をしており、Y字の中心部分に「諸日朗服務中心(諸日朗ビジターセンター)」があり、観光の中心となっている。 保護区内には9つの村があるが、観光客に解放されているのは3つだけである。 さて、説明はこれくらいにして、中に入ってみましょう。 九寨溝は、中国人の間で1番人気のある観光地だそうで、入り口にはすごい人だった。 まだ、国慶節(中国の大型連休 10/1〜7)の前なので、それほど混んでいないかなと思っていたが甘かったわ。 入り口を入ると、すぐにバス乗り場。 九寨溝では、自然環境に配慮して、一般車の乗り入れは一切禁止されている。旅行者はすべて天然ガスで走るバスに乗らなくてはならないのだ。 (団体ツアーなどの場合は、バスの貸切もできる。貸切バスの中には、ガソリンのものもあったように思うんだけど・・・) まずは、一番奥の長海まで行ってみましょう。 でも、バスには行き先が書かれていないのでとてもわかりにくい。とりあえず来たバスに乗ったら、途中の「樹正寨」というチベット民族の村までしか行かないバスだった。 敬虔なチベット仏教とである人々の住まいは、お寺?と思わせるほどの極彩色で飾られていて、まばゆいばかりである。 しかし、今までこの秘境で静かに暮らしてきた人々にとって、ここ何十年かで大きく生活が変わってきている。 今では、村の殆どが観光ガイドや、パークレンジャー等の観光業に従事している。 民族衣装をまとった人をたくさん見ることが出来るけど、ここに本当のチベット族の暮らしは残っているんだろうか? この背の高いたくさんの旗も、チベット族の村ではよく見かけることができる。旗には、チベット仏教の経文が書かれているのだ。 また、中央の白い塔はラマ塔である。高僧の遺物が収められているそうだが、ここのは観光用なのでで何もはいってないらしい。 このラマ塔の周りを3度回ると、願いがかなうといわれていて、たくさんの人が周っていた。(私たちも周ってきました) また、ラマ塔のまわりにはラマ車がいくつか置かれている。ラマ車とはローラー状のもので、それを1回まわすと1度経文を読んだことになるといわれている。それは、昔は盲目の人が多かったからだそうだ。 樹正寨を後にし、樹正群海まで歩く。
そして樹正瀑布 九寨溝で一番小さな滝と言われるけど、なかなかの迫力。 小さいなんて言葉は不似合いな滝である。 8月から9月上旬くらいまでは雨季にあたるので、この時期は水がとても多いのだ。 春は水が少なくて、あまり絵にならないというが、この時期はそんな心配なくてどこに行ってもすばらしい景色が楽しめる。
バスを待っていると、雨がポツポツと当たり始めた。ちょうどバスが来たので、殆ど濡れずにすんだ。 さて、一番奥の長海に向かいましょう。 バスに乗るのが一苦労。いちおう列を作ってバスを待っているのだけど、バスが見えたとたん、列はぐちゃぐちゃ。あちこちから人がでてきて一番前に割り込んでくるのだ。中国人には、順番を待つという慣習がないんだろうか?みんな我れ先にとバスに突進する。 一番前で待っていた私たちが、バスに乗れないんだからすごいものだ(笑) これは、ここだけではなくて、あらゆる場面で割り込みに遭遇することになる。これがこの旅で一番嫌だったことだな。 負けていてはいつまでたってもバスに乗れないので、こちらも負けずに強気に出るのだけど、どんどん性格がおかしくなっていきそうで、ものすごく疲れるのだった。 もともと正義感の強いダンナ、自分さえ良ければという、自分勝手な中国人の振る舞いに相当腹を立てていたようで、中国が少し嫌いに成ってしまったみたい。 さて、長海までは約40分ほどかかる。 窓から見える景色は、本当に美しくて飽きることはない。 しかし、バスの中でも中国人はうるさい。もともと殆どの人がツアーに参加していて、集団で旅行をしているせいなのだろうか。どうしてあんなに大声で話すんだろう。これにもぐったりの我々・・ 長海は、九寨溝の一番奥に位置するところで、九寨溝で一番大きな湖である。 海抜は、九寨溝で一番高い3200メートルくらい。万年雪を抱く山々を背景に静かな湖水が広がっている。 天気がよければもっときれいな水の色が楽しめるのだが、曇っていて残念。 長海湖畔に、変わった木が1本立っている。それがこれだ(→) 「独臂老人柏」と呼ばれている、片側にしか枝のない古木である。 その昔、悪魔に支配されて苦しんでいたこのあたりの人々を救うために、片腕を失った勇敢な老人が今でも剣をもって九寨溝を守っている姿だと言われている。 長海の後は、五彩池に向かう。 このあたり、海抜3200メートルという高地なので、ちょっと歩くと息が切れる。^^; それでも、歩いて15分くらいで五彩池へ。←のような、木道が続いているのでとても歩きやすい。 遊歩道を下っていくと、何とも美しい青色が見えてきて、思わずみんなが「うわ〜っ」と驚きの声を上げる。 日に何度も色を変えるという五彩池。光の当たり方で、その表情は様々に見える。 「青」にはこれほどの種類があるのか・・と簡単させられるばかりだ。 水はとても透き通っていて、池の底の石までもはっきりと見ることができる。 当たり前のことだが、この美しさで、この五彩池は九寨溝の中でも一番人気が高いところである。 なので、いつも多くの人でごった返している。 その様子はこんな感じ。
できることなら、木々の下で、この美しい池をみながら静かに座っていたいなあと思うのだが、この人だかりと喧騒で、とてもそんなことは不可能だった(泣) 五彩池を見終えたら、お昼ごはんのために諸日ビジターセンターまでバスでもどることにしよう。 |
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