北京満喫 4日間
2001年6月23日
今日は万里の長城へ向かいます。

万里の長城は北京市街から車で1時間半くらいのところにあります。北京の町の中は高層ビルが建ち並ぶ都会なのだけれど、郊外に出ると昔ながらの古い家や果物の畑が続きます。

私は今まで万里の長城について間違った知識をもっていました。
秦の始皇帝が万里の長城を作ったと思っていたのです。確か昔そういう風に習ったと思ったんだけどな・

実際は秦以前の各地の豪族がそれぞれ敵の侵入を防ぐためあちこちに城壁を作ったのがはじまりなのです。それで始皇帝の時にそれらをつなげたのだそうです。この当時は土で作られていました。
ただ、今日私たちが見るのは石で作られたもの。これは明の時代に土から石に作りかえられたもので比較的新しい時代のものだそうです。

見張り台もあちこちにみられます。

万里の長城は広いのであちこちに観光ポイントがあるそうですが、私たちが行ったのは
八達令万里の長城いうところ。
ここはロープウェイで上まで上れるので高いところまで簡単に行くことができます。


ロープウェイといっても、日本のスキー場にあるゴンドラと同じようなもの。
6人乗りです。終点までは3分くらいで着きます。

この日は曇り空であまり見晴らしがよくないのが残念でした。


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Beijing Top
万里の長城の見学が終わるとお昼ご飯の時間です。
今日のランチはおこげを始めとする、北京の家庭料理です。こちらでの食事はとにかく量が多いの・・。とても食べきれないくらいの量がでてきます。


北京料理は野菜と肉が多かったですね
おこげ料理です。おこげの上にアツアツのあんをかけるとジューッって音が・・おいしそ
でも私には甘すぎた・・
午後からは明十三陵へ。
ここは明の皇帝と皇后のお墓があるところです。明の皇帝は16人いますが、そのうち13人がここで眠っているのだそうです。
すべてが公開されているわけではなく、見学できるところは限られています。

私たちは
という14代の皇帝と二人の皇后の御陵を見学してきました。
御陵の下には地下宮殿が作られ、その中に棺が安置されているのです。また一緒に埋葬されていた数々の品物も展示されています。

ここもとにかくその広さにびっくりでした。
ここからは2つの道があり、自分の足で石の坂道&階段を上っていきます。けっこう年配の方や子供の多いので甘く見ていましたが、これがけっこう急な階段&坂道できつい!日頃の運動不足を痛感しました。
急な道なので、歩きやすい靴でいかないとダメです。また雨が降るとすべりやすいので注意が必要です。

こんな壁が延々と続いています
ぜいぜいぜい・・・
万里の長城は世界で一番長い人工建造物です。宇宙船からでもその姿は確認できるそうですね。
一度見てみたかった万里の長城!その偉大な姿を目の当たりにした時にはそれこそ感動でした。でも、当時にこれだけのものをどうやってこの険しく高い山に運んだんだろう・・・。
そう感じました。それほど山々は険しく高いのです。このような城壁がなくても敵は攻めてこれないんじゃないかな・・そんなことを感じました。

ホテルへの帰りに、中国農業物産館の敷地内にあるお茶屋さんへ寄りました。ここでは中国の茶道を体験できます。
細長い茶碗はお茶の香りを嗅ぐためのものです。実際に飲むのはもう少し背の低い茶碗を使います。
中国では1番茶は茶葉のほこりなどをとるためのもので、飲まずに捨ててしまいます。おいしいのは2,3そして7番茶なのですって!

私たちは烏龍茶とジャスミン茶、そしてライチの香りのお茶を買ってきました。
今日の夕食は、広東料理大三元飯店
広東料理といえばフカヒレスープでしょう。おいしかったわよ〜。
広東料理は、数ある中華料理の中でも一番日本人の口にあうような気がします。味付けはかなり薄味で、好みでお醤油をかけて食べるのです。
夕食後は中国の伝統文化である京劇を見に行きました。
梨園劇場というところで、北京前門飯店(ホテル)の中にある劇場です。観客の殆どは外国人の観光客。ここにも欧米人が多く見られました。
中国のお茶とお菓子をいただきながら約1時間半、観劇ができるのです。
演目は2つ。
京劇は音楽、歌、セリフ、たちまわりの4つの要素からなりたっています。
言葉がわからなくても大丈夫。十分に意味はわかります。何と言っても役者の演技力と、迫力あるたちまわりには感激でした。おかしくてお腹をかかえて笑ったり、神業的な立ち回りに大きな拍手が沸いていました。
実を言うと見る前ははあんまり興味がなかったのだけど、本当に見てよかった。とてもおもしろかったです。
ホテルに帰る途中、北京の繁華街大府井(わんふーちん)大街をぶらぶらと歩いてみます。
ここは北京一の商店街。大きなデパートやショッピングビルが建ち並び、マクドナルドなど日本でもお馴染みの店を見ることができます。スターバックスもあるのよ。
土曜日の夜なので、たくさんの人が出ていてとても賑やかでした。日本の銀座と同じだと言われていますが、どちらかというと新宿の風情があるように思うんだけどな・・。
通りには屋台が並び、おいしそうな湯気を立てています。う〜ん 食べたいよ!と思いましたが、あまり衛生状態がよくないらしく、日本人のほとんどはお腹をこわしてしまうそうです。屋台を横目で見ながらがまんして通り過ぎました。
北京市内の道路は、週末になるとライトアップされてイルミネーションがとても綺麗です。
北京にいかれるなら、是非週末にかけていくと綺麗な夜の街が楽しめますよ。