北京満喫 4日間
2001年6月24日
今日は故宮(紫禁城)へ向かいます。

ここは明と清の時代の皇帝が住んだところです。映画ラストエンペラーの撮影でも使われていました。
この前日に3大テノールのコンサートがここであったそうで、私たちが行った時には舞台の片付けをしていました。

中国では、
皇帝のシンボルは龍、皇后のシンボルは鳳凰です。故宮に限らず、皇帝に関係のあるところには必ず龍や、鳳凰の飾りがあるので注意してみてくださいね。皇帝専用の通路には龍の飾りがほどこされており、そこは一般の人は歩けなかったんですって。

故宮は大きく外朝(皇帝が政務を執るところ)と内廷(皇帝の住まい)で構成されています。
部屋数は9,999あると言われています。

大和門はここのシンボル的な存在でしょう。映画の中やいろいろな場所でその姿を見ることができます。

大和殿にある皇帝の玉座です。
即位詔書の宣布や元旦、冬至などの折にはここで儀式が執り行われたところです。
写真では見えませんが、玉座の上の天井には大きな玉が垂れ下がっています。皇帝の資格のないものが帝位につくと、その玉が落ちてくると言われていたそうです。
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故宮の神武門から道路を一本はさんだところにある景山公園は、小高い山の上にあります。
ここは故宮のお濠を掘った時の土をつみあげてつくった公園なのです。
ここかの眺めはすばらしく、故宮の全景はもちろん北京市の四方を一望できます。


ちょっと曇ってたのでわかりにくいかな?

ただ、この公園まで上がるのが大変。ずっと長い階段をあがってくるのですが、
運動不足の私はここでも、ぜいぜい・・。気温の高さがそれに輪をかけてくれました
午後からは頤和園(いわえん)へ。
ここは英名をSummer Palaceといい、西太后が4月から10月までの夏の期間を過ごす避暑地だそうです。
北京の宮殿からここまで船でこれるようになっています。

ここにも龍と鳳凰の飾りがありますね。
普通は宮殿の入り口に近い方から龍、鳳凰と続くのですが、ここのは逆に鳳凰が中心に据えられています。西太后の力をあらわしているのだそうです。
この小道に覚えがありますか?
映画ラストエンペラーの中で溥儀が自転車を練習した小道です。
本当は、皇帝の后(皇后以外の愛妾たち)が宮廷に入る時は、門をくぐることをゆるされず、この小道から宮殿に入ったそうです、

映画のなかで、まだ幼い皇帝が母親の死を知らされて、屋根を登って外にでようとするシーンがありましたが、あれはどこの屋根だったのだろう。ひろ〜い宮殿内をあるいていてそんなことを思いました。

内廷は、このような回廊でつながれています。
皇帝が読書をする部屋だとか、西太后の寝室などが残されています。
また故宮は博物館にもなっていて、当時の皇帝の愛用品や、調度品などをみることができます。
今日の夕食は当時の宮廷料理を食べに行きます
もともとは宮廷のおかかえ調理人が、門外不出だった宮廷料理を一般に広げたことからはじまったそうです。

北海公園の中にある彷膳飯荘では清朝の宮廷の衣装をきたスタッフが案内をしてくれます.。
テーブルクロスや食器は、皇帝のシンボルカラーである黄色でコーディネイトされています。
さすが宮廷料理。あわびや伊勢えびなど高級素材が使われています。
北京料理にしてはとっても、薄味でした。きっと皇帝たちは運動量もそれほどないので塩分が必要なかったのでしょうね。移動はすべて輿に乗っていたということですから・・・
故宮のシンボル的な大和門、大和殿は多くの人で、ごった返していますが、奥の方に入った宝物伝などでは人の数がぐっと減っていました。多分ツアーで時間が取れないようなときは、ここまで見学はしないようです。
でも宝物殿にはとても興味深い品々があり、当時の生活が偲ばれますので是非足を運んでみてくださいね。
ちょっとびっくりした一品がこちらです。何だと思いますか?

お花の装飾がしてあるお皿は、なんとらくだの足なのです。
ゼラチン質であまり肉と言う感じではありません。