星を見よう★ イルカと泳ごう♪
ハワイ7日間



2003年12月5日その2

午後からは、太公望のキラウェア火山ツアーに申し込んである。
前年、ホノルルからの日帰りツアーに参加したのだけど、ちらっとキラウェア火山に立ち寄っただけで、ゆっくり見ることができなかったのでかなり消化不良だった。だから、今回のハワイ島では、マウナケアと同じくらい楽しみにしていたのがキラウェア国立公園だ。ドロドロ溶岩が見えるといいんだけど・・・。

このツアーは、午後にコナ地区を出発し、黒砂海岸を経て、ハワイ火山国立公園に入る。そして溶岩台地の上を歩いて、ドロドロ流れる溶岩を見るというものだ。
午前中に出発するものもあるのだが、私はできれば溶岩は夜に見たかったのだ。
溶岩が流れている地点は、その時によって違う。30分くらい歩いて見えるときもあるし、1,2時間歩くこともあるそうだ。このツアーでは、暗くなる前に溶岩台地を歩き、流れている溶岩までたどりつき、暗くなる頃に帰るというものらしい。

ホテルを11:45にピックアップ。今日は遅刻しないように早めに部屋を出た。(笑)

 
ツアーの車は、ワイコロアのホテル2軒をまわり、コナの街へ。ここでコナのホテルを周り、お客さんをピックアップ。
コナはハワイ島の西側に位置し、島の人口の約50%が住んでいる街だ。(残りの50%はヒロに住んでいる)
少し時間があったので、コナの街をドライブしてくれたが、私の見た限りではあんまり魅力的な街には感じられなかった。ヒロのようなノスタルジックな感じもまったくない。
ファーストフードのお店や、お土産物のお店が並んでいるので、お買い物には便利かもしれないけど、なんだか観光客相手のごちゃごちゃした街って感じかな。


今日のツアーは、全部で9名。ガイドはケーシーさん。彼は日本で生まれた日本人だけど、アメリカの高校に進学して以来、ずっとアメリカで住んでいるという人。
太公望のツアーガイドはアルバイトで、本職はアロハシャツのデザイナーという楽しいお兄ちゃんだった。このツアー、9時間くらいかかるのだけど、その間ずっと喋りっぱなしだった。これってすごいよねぇ。
今日はコナから11号線を進む。そしてサウスポイントを遠めに見ながら、黒砂海岸へ立ち寄り、その後、ハワイ火山国立公園へ。ビジターセンター、火口を見た後、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの行き止まりまで進み、そこから溶岩台地を歩く。帰りは、ヒロの街へ出て、19号線でコナまで戻るという、走行距離は300キロを超える島1周のロングドライブだ。

コナの街を出発して1時間くらい走った後、コナコーヒーの農場でトイレ休憩。売店ではコナコーヒーも買うことができる。
ここで試飲させてもらったコーヒーがとってもおいしくて、お土産&自家用にまとめ買い。驚くことに、ワイキキのDFSで買うより、ずーーーっとおいしくて、ずーーーっとお安いの!

車は
黒砂海岸へ。
その名のとおり、砂浜は真っ黒で、独特な雰囲気をかもしだしている。
また、このあたりでは大きな海がめが見られるのでも有名なところだ。
砂浜から海を見ると、海がめが泳いでいるのがあちこちで見られる。泳いでいるといっても、私には波間を漂っているとしか見えないんだけどね。
運がよければ、砂浜でお昼寝しているカメを見ることができる。
カメの保護のため、4.5メートル以内に近寄ってはいけないそうですので、注意しましょう。
 
さあ、お楽しみのHAWAII VOLCANOES NATIONAL PARK(ハワイ火山国立公園)へ。
1983年1月4日に始まったキラウエア火山東斜面からの噴火は、20年を超える長いものとなった。
今なお、溶岩を流出し、活動を続けているキラウエア火山は、地球のパワーというものをを私たちに見せつけてくれる。
実際、白い煙が溶岩台地から上がっているのを見ると、胸がどきどきと高まってくる。
    

前年は、曇っていてあんまりよく見えなかった
ハレマウマウ大火口も今日ははっきり見える。「でかーい」とダンナ大感激。
ここには、女神ペレが住んでいるといわれ、ペレの怒りによって火山が噴火すると信じられている。だから、彼女の怒りを静めるために人々はペレの好きなジンを火口に投げ入れるのだそうだ。
ハレマウマウ大火口 深さ400m、直径900mの噴火口にはただただ圧倒される

キラウェア周辺の観光は、カルデラに沿って一周しているクレーター・リム・ロードを周るのが一般的だが、今回のツアーでは、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを進む。
この道路は、クレーター・リム・ロードから分岐し、海に向かって走る道だ。その名のとおり、道の左右には大小のクレーターが並んでいる。
このドライブ、とにかく景色がすばらしい。せっかくキラウェアに来たのなら、是非ここまで足を伸ばすことをお勧めする。

チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの終点は、ここ。
溶岩が道路にまで流れだして、通行止めとなっているのである。
この近くにビジターセンターがあるが、そこには「
Threre is no red rava in this time.(今、赤い溶岩はありません)」の張り紙が・・・。
ああ〜、残念!赤いドロドロ溶岩見たかったのに・・。
聞いた話だと、ヘリコプターフライトに参加しても、チラっとだけ見える程度だったそうだ。


溶岩台地の上には、黄色い反射板が道しるべに並んでおり、これに沿って歩けば迷うことはない。ただし、ちょっと外れると、大きなクレバスなんかがあったりするので、歩くときには気をつけたほうが良い。
そんなに急な道ではないが、でこぼこした道なので、スニーカーで行かないとちょっとつらいと思う。→この人は、短いズボンだけど、いちおう長いズボンのほうが、転んだりしたときに安全かな。あと、溶岩の上は結構暑いので、冷たいお水は必需品だ。

溶岩の一部は熱くなってるところもあって、ああ、この下にはマグマが流れているのね〜って実感!

「End of Trail」の標識まで、30分くらいだっただろうか。でも、ガイドのケーシーさんは、「もっと先まで行きましょう」という。
えー大丈夫?と思いながらも、そのまま先へ進む。
目の前に広がる一面の溶岩台地。そして、その向こうに広がるのは、青い海と空。それは今まで見たことのない景色だった。
誰もいないし、何の音もしない。風の音すら聞こえない静寂の世界がそこには広がっていた。
すべての生物を否定するかのような、真っ黒の大地。
ここは地球上なんだろうか?って思わず感じてしまうほど。異次元の世界に迷い込んだ・・・そんな感じがする。
赤いドロドロ溶岩がなかったのは残念だけど、この風景を見ただけでも十分に満足できた。






黒い溶岩も場所によって、全然違った表情になる


このトレッキングを終えて、戻ったときには、陽が落ち始めていた。

車を止めた場所までもどり、夕飯のお弁当を受け取る。
こんなサンセットを見ながら、溶岩の上に座り、お弁当を食べる。
すてきなレストランでのディナーもいいけど、溶岩の上でお弁当を食べるっていうのも、すてきなディナーだね♪



この後は、ヒロの街を通って、ホテルへ帰る。ボルケーノからヒロまでは約45キロだ。
ハワイ島は、西側と東側では気候がまったく違う。一年中ほとんど雨の降らないコナの街に対して、ヒロは年間降水量3000ミリ以上なのだ。
この日も、ボルケーノを出た頃から雨が降り始めた。・・・と思ったら、あっという間に土砂降りに。

ハワイ島の道路は、外灯がほとんどない。真っ暗な土砂降りの道を、すごいスピードで走っていく車たち。
私が運転していたら、気が狂いそうになったかもしれない(笑)ダンナも、「レンタカーで来ていたら、大変だっただろうな」と言っていた。
レンタカーで行かれる方は、気をつけてくださいね。


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