インド ベンガルドラを見に行こう 10日間




2006年12月01日 その2

15:30にお迎えがきました。
これから、Lantambore Fort(ランタンボール城塞)の観光です。
本当は、早速サファリに行きたいところだけど、時間が遅くて今日は無理なんだって。
フォートへは、18歳のボビー君が案内してくれました。彼は、サファリ会社のマネージャーの息子で、フランス語を勉強している学生です。
たまに、お休みのときにこうしてパパの会社を手伝っているそうで、来シーズンからはフランス語のガイドとしてデビューするそうです。
思いっきり若いけど、礼儀正しくて、フレンドリーでとても好感持てる良いガイドでした。Nと大違いだ・・・(笑)

ランタンボールフォートは、国立公園内で唯一歩いて回れるところです。
でもね、不思議なことに観光客の姿は殆どなし。
ランタンボールを訪れる観光客は多いけど、たいていが1、2泊して、サファリして次のところへ移動するらしく、ここまで足を伸ばす人は少ないみたい。

車を降りて、タラダラした坂を15分くらい上ったところにフォートがあります。
途中、大勢の地元の村人とすれ違いました。地元の村の人たちです。ここにはヒンズー教のお寺もあるので、日常的に村の人たちがお参りに来るのだそうです。
村の子供たちが嬉しそうに、私たちに「Hello」と声をかけてくれます。
インド人不信の私は、正直なところあまり彼らと関わりたくないなーと思うのですが、それでも相手が子供だからね。「ナマステ」とヒンズー語で挨拶しました。
そうするとね、みんな大喜びなの。満面の笑みで手を合わせて「ナマステ」って返してくれる。
ボビーが「外国人と話ができて、彼らはハッピーなんだよ」って。彼らは外国の観光客が、この街を楽しんでくれるのが本当に嬉しいんだって。彼らの輝く笑顔を見て、インド人と見れば疑ってかかってた私が恥ずかしくなっちゃった。
彼らの写真を撮って後でお金を要求されたらイヤだなーと思い、撮影は全然しなかったのだけど、子供たちのまぶしい笑顔や、ラジャスタンの美しい色彩の布を纏った女性たちをカメラに収めてくればよかったなーと後から後悔でした。

フォートへ続く道には、たくさんのサルの姿を見ることができます。
村人たちが、たまに食べ物を与えているそうで、人には慣れているみたい。


ランタンボールフォートは、約1000年ほど前にここに建てられました。ランタンボールは、このあたりの政治的・軍事的拠点だったようです。
その後、ムガール帝国時代(1500〜1800年代)には、ラジャスタンのマハラジャたちの狩猟場となり、インド独立後には、国立公園に制定され、国が管理することになったそうです。
フォートには3つの門があります。
外敵がたやすく近づけないよう、どの門も重厚なつくりでした。
お寺の一部です。
ちょっとわかりにくいけど、象の顔がわかるでしょうか?
これが、ヒンズー教の第一の神さまといわれている
ガネーシャです。

宮殿部分は立入禁止になっていて、工事中でした。
近日中に、美術館として一般公開される予定だそうです。。


フォートから国立公園内をみると、こんな感じです。
ジャングルと湖、丘陵部分が美しく眼下に広がります。
静かな湖に、クロコダイルがゆっくり泳いでいくのが見えました。

写真、中央より右側 湖のほとりの赤い建物がわかるでしょうか?
これが、マハラジャのShooting Palace。
ここから王侯貴族たちは、狩猟を楽しんだのですって。



フォートにはたくさんの野鳥がいました。ここはバードウォッチャーにも人気の場所なんだそうです。
鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくりとお散歩するのもなかなか楽しいものでした。

さて、明日からはいよいよサファリ三昧。トラにはいつ逢えるのでしょうか。


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