インド ベンガルドラを見に行こう 10日間




2006年12月03日 その2

午後のサファリは13:30にホテル出発。たいていは17:00〜17:00くらいまでです。


私たちが使っているサファリカーはこんな感じ。

小型の四輪駆動のジープです。これはインド製の車ですが、日本のジムニーと同じタイプです。
ご覧の通り、屋根も窓もないフルオープンです。
考えてみれば、これでトラのすぐそばまで行くんだから、怖いって言えば怖いかも。





このサファリルートはゾーン3というところでした。
昨日も行った湖のエリアです。ここではよくトラが目撃されているので、期待大のエリアです。

サファリルートによって、ゲートが違うのですが、ゾーン3はこのゲートから中に入ります。



ゾーン3の中を少し走り、鳥やら鹿やらを少し撮影して、私たちは湖のほとりに向かいました。昨日、トラを見たところです。
そして、しばらくここで待つことにしました。Warning Callを聞いたパプルの判断です。
他の車が、次々と移動を始めても、彼はここで待つと言いました。

そしたら・・・

あらら、本当に見えちゃった。

これはMachili(マチリ)と名づけられたメスのトラです。
この草むらのなかで子育て中。生後2ヶ月の赤ちゃんが3頭いるそうです。

マチリは、BBCの番組でも紹介された世界的に有名な雌トラなのです。


あーーーーー。


母親の足元に、子供がいるのわかりますか?

なんてラッキーなんでしょう。

マチリは子供たちをつれて、草むらの中を歩いていきます。

我々も、トラの歩いていった方向に向かって、車を出しました。





マチリは草むらから出てきて、地面に座りました。


そして、しばらくすると・・・


3頭の子トラたちも、草むらから出てきたのです。

トラの子育てで、母トラは生後1〜2ヶ月の間は、巣穴から子供を出さないそうです。
だから、この子供たちも外に出て間もないのでしょう。
毎日サファリに出ているガイドですら、
まだ子トラを見たことないって言う人もかなりいるそうですから。

その子供たちが、こうして目の前で見えるなんて
なんてラッキーなんでしょう!

しばらくしてマチリは立ち上がり、歩き出しました。
子供たちも後を追います。

赤ちゃんはやっぱりかわいいね。
チータとかライオンの赤ちゃんももちろんかわいいんだけど、トラとはちょっと違うんです。
チータとかライオンの赤ちゃんって、親との風貌がちょっと違ってて、本当に赤ちゃんって感じなの。
だけど、トラの赤ちゃんってこんなに小さいのに一丁前に
親と同じように顔も体もトラ模様なのね。
赤ちゃんっていうより、子トラっていう表現がぴったりだ。

子トラたちは母親の後を追わず、3頭とも木の陰に隠れてしまいました。
人間が気になったのか、車に驚いたのか・・・。
そうすると、マチリも子供たちの所へ引き返してきます。
マチリは、子トラたちを草むらの中に誘導した後、自分はそこに座り、じっとこちらを見ていました。
まるで、もういいでしょう・・と言っているようでした。

そして、立ち上がると悠然と草むらの中に姿を消したのです。
その風格はまさしく「森の王者」のものでした。


最高でした。

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