インド ベンガルドラを見に行こう 10日間




2006年12月04日 その1


6:30 朝のサファリに出発。
昨日、ばっちりトラが見れたエリアに行きたいなって思ったけど、残念ながら今日はゾーン5でした。
こちら⇒のゲートから入りますが、今朝は私達の車が一番乗りでした。
ゲートの前で開門を待ちます。
(写真は明るく写っていますが、まだ日の出前であたりは暗いのです。)
顔見知りになったゲートの係りのおじさんが、少し早めに鍵をあけてくれました。




それは、ゲートからほんの数百メートルのところでした。
私たちがカメラのスタンバイをしていると、ガイドのパプルが言いました。「Tiger・・・」 ドライバーが慌てて車を止めました。
彼が指を指したのは、車の真正面です。
車の前方にトラのシルエットが・・・・。まっすぐこちらに向かってくるのがわかります。

パプルは車を、道路の脇に寄せて、ゆっくりバックするようにドライバーに指示します。しかし、この時のドライバーは、パプルの指示通り車を動かすことが出来ません。
業を煮やしたのかパプルがドライバーに運転を代わるように言い、パプルが運転してくれました。熱いオトコだわ〜♪

少しづつ、トラの姿が近づいてきて、はっきりと確認できるようになってきます。


突然のトラの登場に、私の心臓はドキドキドキドキ、口から飛び出しそうです。
足はガクガク震えているのがわかります。
トラに逢いたくてここまで来たのに、いざこんな近くで見れるとなるともうパニックです。

自分自身に「落ち着けー、落ち着けー」と言い聞かせますが、とても落ち着いてなんていられません。

この写真は、後で画像を調整して明るく仕上げてありますが、
まだあたりは暗く、速いシャッターで撮ることが出来ません。
デジカメのISO感度を上げますが、それでもまだブレる。
もちろん技術不足もあるのですが、きっと手が震えていたんだろうと思います。



今朝は私たちの車が先頭で、後続車がまだ来ていなかったので、一番いいポジションにいることができました。
トラの歩きにあわせて、ゆっくりゆっくり車をバックさせます。
もう、トラは私たちの車のすぐそばです。トラの大きさに改めて驚きました。

このトラは、昨日見たマチリでした。
湖近くで生息している彼女ですが、ここは湖からちょっと上がったところらしく、ここもまた彼女のテリトリーなんだそうです。
雌のトラのテリトリーは約15Km平方キロメートルくらい、雄はその倍近くにもなるそうです。




この後、マチリはゆっくりと車のすぐ脇を通っていきました。
写真ではわかりませんが、毛がビロードのような艶を持ち、本当に美しかったです。
そして、後姿もまた凛々しい・・・

野生のトラが間近に来るということに恐怖感はありませんでした。が、胸はドキドキ、足はガクガク。
この緊張感はなんだったんでしょうね。

パプルはすぐに車をUターンさせてくれました。

トラは、自分の縄張りを持っていて、その中をパトロールするのだそうです。


草の臭いを嗅いで、他のトラの臭いがしないかチェックします。
もちろん、マーキングもしっかり!!

石をくんくん 木や葉もくんくん

別なトラの臭いがしたのかな?


変な顔〜っ!



木の幹にスリスリするさまは、ネコそのものでした。



この後、彼女はゆっくりと林の中に入っていきました。

私にとって夢のような時間でした。


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