インド ベンガルドラを見に行こう 10日間




2006年12月05日 その1

ここの滞在もあと2日。
今までは毎日トラを見ることができているので、かなりラッキーです。さて、今日はどうでしょうか?

今朝のサファリはゾーン4。
ここには大きなバニヤンツリーが何本もあります。

サファリ中には、車から降りることはできないのですが、ここのゾーンには1ヶ所だけ車を降りることができる場所があるのです。
公園管理局の数人のスタッフが、トラの生態調査と密猟者の取り締まりのため、テントで24時間ここに野営しているのです。そしてここは、ドライバーやガイドにとって、休憩・情報交換の場となっています。


公園管理局のおじさん。ここのテントで寝泊りをし、このかまどで自炊しています。
ドライバーが来ると、チャイを入れてくれます。

同行者のHさんは、誰とでもすぐにお友達になれる社交的な人です。
このおじさんともすぐに仲良くなり、「マダム」「おっちゃん」と呼び合う仲になりました。
Hさんは日本語だけ、このおっちゃんはヒンズー語だけしか話せませんが、それでもジェスチャーでコミュニケーションが取れるものです。
私たちがここに来るたびに、おっちゃんはHさんと私にもチャイを入れてくれるようになりました。


⇒チャイ、ご馳走になってます。
いや〜、最初にチャイをご馳走になったときは、かなりビビリましたよ。
だって、ここは野営地だからもちろん水道なんてありません。チャイに使う水は汲み置きの水なんです。
ま、今は暑い時期じゃないし、チャイは煮立てるからいいにしても、カップもその汲み置きの水でちゃぷちゃぷゆすいでるだけですからね。大丈夫か・・・って心配になっちゃいますよね。

でも、結果的には、何度もご馳走になりましたが、一度もおなかを壊すことはありませんでした。
おっちゃんが淹れてくれるチャイは、ホテルで飲むチャイよりずーーーっとおいしいのでした。

後ろの東屋にかまどがあります 焚き火を囲んで

休憩中のガイド&ドライバーたち。
彼らの服装を見てもわかると思いますが、朝はかなり寒いのです。

おっちゃんの話によると、昨晩、ここでバッファローの肉を煮込んで夕飯を作っていると、匂いに誘われたのか、トラが出てきて、このかまどのある東屋の周りをぐるぐる周っていたんですって。
うわー、怖い!危なくないの?って聞いたら、火を炊いていれば大丈夫なんだって。ここランタンボールでは人がトラに襲われたっていうのは聞いたことないそうです。
・・・しかし、ヒンズー教徒は牛は食べないって言ってるのに、バッファローはいいんだろうか?? って素朴な疑問を持ってしまいました。

そうそう、このとき、彼らが泊まっているテントの裏に連れて行ってもらったんです。
そしたら、バッファローの子牛が繋がれていました。これは、オスのトラをおびき寄せるためのものだそうです。オストラが子牛を襲うところに麻酔銃を撃ち、首に無線機を装着するのが目的なんですって。
生態調査はもちろんですが、オスのトラはメスよりテリトリーが広く、公園の外にまで出てしまうこともあるそうで、トラと近隣の村の保護のためだそうです。
ま、わかるんですけどね・・・。でも、ネコみたいに首輪をつけたトラなんてちょっといただけないなーなんて思ってしまいました。
このおとり作戦は、この日で3日目だそうですが、オスのトラは全然姿を見せないそうです。メストラがくると、子牛はテントの中に隠しちゃうんだって(笑)






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