インド ベンガルドラを見に行こう 10日間




2006年12月08日 

今日でインドの旅も終りです。
朝7:00過ぎにアグラのホテルを出発、一路デリーに向かいます。

デリー - ジャイプール - アグラの3ヶ所を結んだ地域はゴールデントライアングルと呼ばれ、北インドの観光拠点となっています。なので、ここの道路は比較的状態が良いのですが、その中でもアグラ - デリーを結ぶ道はインドで一番大きくて良い道路なのだそうです。もちろん高速道路です。
確かに、道路の幅も広いし、舗装もしっかりされているキレイな道路ですよ。当然、大型トラックや観光バスも多いしね。

が・・・

高速道路なのに、リヤカーや自転車がいる(汗)
いや、それだけじゃなくて、牛も山羊もラクダも通っているーーー。
車線というものが存在しないーーーー。
おまけをつけるなら、道端でオヤジが野グソしてるーーー。

でも、ラクダがいようが牛がいようが、オヤジが野グソしていようが、高速道路だから運転手はとにかく車をぶっ飛ばす。思わず激突するんじゃないかと思われるところをガンガンと追い抜いていくのです
それも、クラクションを鳴らし続けながら・・・。
これが私たちの車だけでなく、トラックやバスやすべての車で行われているのだから、すごいことになってるわけです。

確か日本の高速道路は「自動車以外の通行は禁止」だったよね。自動車専用道路に人や自転車が入れば、それは事故や渋滞の原因になるからそれが当たり前だとずっと思ってきたけど、「当たり前」って、「常識」って何なのだろうと思ってしまいます。
この日、アグラからデリーまでは3時間ちょっとでしたが、このうるささの中で、ひやひやしながらの3時間は耐え難い時間でした。

デリーが近づくにつれ、渋滞が多くなってきます。車は道路上で完全にストップ。そうなると、道端からわらわらと人が集まってきます。
そう、物乞いです。小さな子供から老人までが車にへばりつき、窓をたたいて施しを請うのです。中には生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた母親まで。




インドで最後の食事は、やっぱりインド料理にしました。
お店の名前は忘れちゃったけど、地元の人にも人気らしく、お昼時にはすべてのテーブルが埋まっていました。
タンドリーチキン、ローストポテトに、カレーが数種類。
スパイシー料理が好きな私は、毎日カレーでも全然苦痛ではなかったです。



食事の後は、紅茶の買出しに。
普段はコーヒー党の私ですが、せっかくインドに来たのだからやっぱり紅茶買わなきゃね。
左の金色の箱が、ダージリンのファーストフラッシュ。春に芽吹いた一番摘みの紅茶です。
右側はマサラティー。茶葉にスパイスが混ざっているもので、牛乳で煮出してチャイを作ります。
本当は、茶葉にジンジャーやカルダモンを入れて作るのですが、これなら簡単にマサラティーが楽しめるので便利なのです。
フライトは夜なので、まだまだ時間があります。
買い物しますか?観光しますか?とガイドに聞かれたので、バザールに連れて行ってとお願いしました。
せっかくだもの、生のインドっていうか、人の生活感が溢れたインドの街を見てみたかったのです。

それなら・・ということで、オールドデリーのメインバザールへ。
サイクルリキシャーでバザール周辺をぐるりと周ってみることにしました。
サイクルリキシャーってこれ←。
自転車の後ろに、人力車みたいなものをつけて人を運ぶものです。
小回りが聞くのと、値段が安いのでインドではタクシーよりリキシャーが一般的。
こういう自転車のものだけでなく、エンジンのついたオートリキシャーも多く見かけました。
値段は交渉制なのですが、観光客はぼったくられがちなのだそうです。

乗り心地は思っていたより悪くないんですが、よろよろと道路を走るのはかなり怖い。
道路にはもちろん車もバイクも牛も人もごった返しているんだもの。特に、大きな交差点の右折などはかなりビビリます。
直進してきた車とぶつかりそう〜〜。



手前の赤い車は、私たちのリキシャーすれすれに通っていきました。
あと数センチでぶつりかりそうなの。
ある意味、遊園地のジェットコースターよりも迫力満点の乗り物です(笑)
車だと、窓とか屋根とかあるからまだいいんだけど、リキシャーだと、もろオープンだからね。





バザールは多くの人で賑わっていて、とてもパワフル。いろんなものが売られています。
だけど、ここには観光客らしきものがほとんどいません。
どうみても外国人の私たちは、否が応でも目立ってしまうのでした。
そのせいか、どの方向からも視線が突き刺さります。バスや車の窓からも何か叫ばれます。
そして、物乞いがあちこちから集まってきます(汗)
信号待ちの間、小さな女の子が私の膝に手をかけて、何か言ってきます。
彼女の手の重みと冷たさが直接私に伝わってきて、なんともいえない気分になりました。
この子にほん数ルピーを恵んであげることは簡単なことなのです。
だけど、ここで彼女にお金をあげたら、そこいらじゅうから同じような物乞いが集まってくると聞いていました。そうなると大変なことになってしまいます。私には彼女にお金をあげることができませんでした。



オールドデリー観光を終えて、空港に向かいます。
ドライバーさんが、親切に途中で車を止めてくれました。インド門(India Gate)です。
観光する時間はないから、写真だけね。
インド門は、第1次世界大戦で命を落とした約9万人ともいわれるインド兵士達のための慰霊塔として1931年に建設されました。
42mの高さを持ち、内部には戦士達の名前が刻まれています。



これで、私の初インド旅行が終了です。あっというまの10日間。でもとても充実した10日間でした。

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