ケニヤ撮影旅行18日間




2005年5月3日、4日

サファリは日の出から日没までと決められているので、夜が明け始めた頃に出発します。
赤く焼けた空ももちろんきれいなのだけど、せっかくケニアに来ているのだから、朝日と動物を絡めて撮れるのが理想なのです。
この日はそんな理想的な朝でした。朝日に向かって立つヌーが一頭。

朝になると、ゾウの群れも動き出します。
ねぐらの森から、餌を求めて移動を始めるのです。
アフリカゾウの群れは、5頭〜20頭くらいのものが一般的です。
でも、大きな群れになると50頭を超えるほどになるのだとか。
群れは雌と子供で形成され、年をとった雌がリーダーになります。雄は成熟すると群れを出て単独で生活することになります。
後ろに見えるのはアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ。
雲で隠れていることが多いのですが、運がいいとこうして姿を現してくれます。
ただね、去年と比べると雪がものすごく少ないのが気になります。万年雪って言われていたのに・・
これも地球温暖化の影響なのでしょうか?



アフリカゾウの群れがまっすぐ向かってくる様はすごい迫力です。
草をむしる音や、小枝を踏み潰す音、
そして息遣いが間近で聞こえるなんて、まさしくアフリカですよね。
何度見ても、ドキドキしてしまいます。



ゾウに限ったことではないですけど、親子の姿にはやっぱり癒されます。
狩る、狩られるという厳しさも自然界の掟ではありますが、
慈しみ育てるという、優しくて暖かな繋がりも本能がなせることなのだと思います。




突然、2頭の象が牙をつき合わせて戦いを始めました。
群れを離れる前の若い雄のゾウだそうです。
ドライバーがいうには、喧嘩しているというより、じゃれあっているんだとのことでした。

アンボセリは、マサイマラに比べると、動物の種類も数も少ないです。
だけど、私はここが大好きなんです。
アンボセリでは起伏のない平坦な土地が広がっています。遮るものが何もないので、目に入るのは空と大地だけ。
そんな広い大地と、大きな空がどこまでも広がる景色の中にいられることが、とても心地よいのです。

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