MLB アメリカンリーグ・ディビジョンシリーズを見に
シアトル5日間
2001年10月9日
成田出発&シアトル到着編
2001年9月11日に起きたテロ事件により、ディビジョンシリーズは1週間遅れの10月9日から開催されることになりました。 ところが出発前日の10月8日、アメリカ軍は報復措置としてアフガニスタンへの空爆を開始したのです。 報道では、新たなテロの可能性が大きい・・・と報じています。 いったいどうなるんでしょう。そんな不安を抱いての出発となりました。 私達の便はノースウェストの7便。10月9日14:30発です。 成田に着いて、まず驚いたこと。人がいない・・・ 出発ロビーにも、チェックインカウンターにも本当に人が少ないんです。今まで、何度も海外に行っていますがこんなに人が少なかったのは初めてです。 あらゆる方面へのパッケージツアーが中止されたり、キャンセルが相次いでいることは知っていましたが、まさかここまで人が少ないとは思っていませんでした。 いつもより人が多かったのは、傷害保険のカウンターだけだったような気がします。 出国審査も、いつもなら30分以上待たされるのに、今回は待ち時間ゼロ。 ゲートもたった3ヶ所しか開いていませんでした。 気になる手荷物検査。噂ではヘアピンや毛抜きでさえ没収されるということでしたが、特に普段と変わったところはなかったようです。 ただ、飛行機に搭乗する時に、荷物をあけて中身のチェックをしていましたが、それほど厳しいものではなく、本当に形式だけ・・といった気がしました。 事実、一緒に行った父は手荷物の中にひげそりを入れていたのですが、特に咎められることもなく機内に持ち込んじゃいましたもの。(持ってくるほうも持ってくるほうだが、チェックするほうも大丈夫なのかなって思っちゃった) 今回はビジネスクラスでの旅でしたが、私達の座席の周りにはそれなりに乗客が座っていました。 でも、後ろをみると、席はガラガラ・・・やっぱり乗る人が激減しているんですね。 他に変わったところといえば、機内食のカトラリーが全てプラスチック製だったこと。 ビジネスクラスでは、グラス、陶器の食器で出されますが、ナイフとフォークだけはプラスチックでした。 「一時的にプラスチック製品を使用しています。」というメッセージが添えられてましたっけ。 そんなことが災いしてか、私にしては珍しく飛行機の中で全然眠れませんでした。いつもは食事の後、爆睡して行くので到着時には元気いっぱい!時差ぼけなんて一度も経験なかったのに・・・これが悲劇の始まりでした。 飛行は順調で、シアトル空港に着陸態勢に入った頃、事件がおきました。 何やら電子音が聞こえてきたのです。「ピー、ピー、ピー」 ん?なんだろう?と思っていたところ、近くで新聞や雑誌を片付けていた客室乗務員の方もその音に気づいたようです。 「何か電気製品をお持ちですか?」周囲の乗客に聞いて回ります。でも誰も該当者なし・・・。 そうしているうちに音が「ピピピピピ・・・」と変わってきました。 え〜っ!まさか時限爆弾!? あんな事件の後ですから緊張が辺りに走りました。 結局は何もなかったんだけど・・ビビリましたよ、本当に。今から思えば目覚し時計か何かだったんだろうけどね。 飛行機はなんと予定時間より1時間も早くにシアトル到着。現地時間7:30でした。(日本時間0:30) シアトルの入国は結構厳しく、手荷物検査には軍の関係者も立ち会ってました。特にPCは厳重にチェックしてました。もちろん私のPCも調べられましたよ。PCの形をした爆弾があるそうです。 シアトルでは預けた荷物を一度受け取ってから、税関を通ります。 ここで、税関の係員にも質問されました。 係員「目的は?」 私「観光です。」 係員「友人がいるのか?」 私 「いいえ、野球の試合を見に来ました。」 係員「チケットはあるのか・・」 私「はい・・」 そうすると、強面のおじさんが「いいなぁ・・」と・・。 でもこんなにあれこれ質問されたのは初めてでしたね。 ビジネスクラスに乗っていた私たちは、一番早くに到着ロビーに出ることができました。 予定ではここで現地係員がきているはずなのですが、一向に姿が見つかりません。 どこで待っていればいいんだろう・・・。他のツアー参加者はどこにいるんだろう・・・。しばらくウロウロしましたが、なす術がありません。 そうしているうちに、向こうからやってくる日本人らしき女性の姿が・・・ 結局、飛行機が1時間も早くについたので、迎えに来る係員の方のほうが遅かっただけでした。 とりあえずホッ・・ この時にわかったのですが、今回のツアーは全部で16名。あんな事件の後ですからキャンセルがあったようです。 みんなが揃ったところで、とりあえずホテルにチェックイン。野球開始まですこし部屋で休むことになりました。 本来ならチェックインは午後からなのですが、旅行会社が手配してくれて早めに部屋に入れることになったのです。 |