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2004.04
第8回 佐賀大学医学部附属病院 薬剤部

http://www.yakuzai.saga-med.ac.jp/

さて、今回ご紹介するのは、佐賀大学医学部附属病院 薬剤部の医薬品情報の
サイトです。
毎日の業務に必要な医薬品情報提供、頻繁な内容の更新が行われています。
このサイトは、日本中の薬剤部のホームページの中でもベスト3に入るサイトだと思っています。


それでは、早速見ていきましょう。トップページには、左側にスクロールバーがフレーム分割されていて、
●湿布薬や貼付薬
●インスリン製剤
★安全情報副作用の症例概要検索
●新規薬価収載品
●外観変更のお知らせ
●販売中止に関連したお知らせ
等のメニューから直接ジャンプできます。右のフレームには、時系列で情報内容が掲載されています。上に書かれてい分が、より新しいという事ですね。

右側のフレームの内容を順に見て行きましょう。『7種類8品目の医薬品の新規採用およびそれに伴う削除が1月に承認されました。(2004.1.27更新)』これは、採用薬品の情報ですね。
新採用薬がいつから使えるとか中止予定薬の残数等も載っています。




次に、『厚生労働省から平成15年12月25日付けで医薬品・医療用具等安全性情報196号が発表されております。(2004.1.3更新)』安全性情報の内容を一覧にした説明と、もちろん厚労省の安全性情報本体へのリンクが張られています。



また、【安全情報副作用の症例概要検索 】 では 副作用情報144号(1997年9月29日)〜196号(2003年12月25日)について重大な副作用の症例概要を症状別・薬効別・時期別・五十音順 目次で検索することができます。


次は、『新薬は14日分までという投与日数の制限が2004年1月1日より解除となりました。(2004.1.3更新)』

本日からこの薬剤の投与日数制限が解除されましたよという情報ですね。


次は、『点眼の時の補助具”らくらく点眼””ニューらくらく点眼”の解説です。(2003.12.24更新)』
これは、点眼補助具の情報ですね。
リンクを開くと詳しい写真と説明が表示されます。


『2003年12月12日に6種11品目の医薬品が薬価収載されました。(2003.12.17更新)』
薬価収載品の案内です。
リンクを開くと市販状況および登録状況やオーダーの可否がわかります。



次は、包装変更案内ですね。リンクを開くとより大きな写真と詳しい説明を読むことができます。



さて、サイトの雰囲気が少しでも伝わったでしょうか?
ここがすばらしいのは、情報量が多くて更新が早いだけではなく、これらの情報がインターネットで開示されている点だと思います。同様な薬剤情報を、院内LAN(local area network)内だけで限定し発信しているが、院外からは見る事ができないという施設は他にもあると思います。
このサイトはインターネットにつながっているPCならいつでもどこでもだれでも見る事ができるのです。院内スタッフだけではなくて、院外の医療関係者や、患者様も同じ薬剤情報を得る事ができるのです。

このサイトに出会って考えたのは、Drug Information や DIニュースを先ずオーダーリングのLANを使って院内に発信できないかという事です。
実現すれば、現在のようにそれらを印刷して各所に配布するDI担当薬剤師の労力を少しでも減らすことができるのが一番のメリットです。また、紙等の資源の消費を減らす事も可能です。情報へのアクセスを管理すれば、どの医師がまだ見ていないとかも把握できます。
システム管理者の方が、許可してくれれば自分たちでWEBサーバーを立ててそこに院内からアクセスしてもらうようにする事はそんなに難しいことではないし、費用もわずかで実現できるのではと、春を前にして桜の花はまだつぼみですが、夢は少しふくらみます。ここはそんな気持ちにさせてくれるサイトでもあります。

いかがだったでしょうか?院内LANを使ってDrug Information 等の情報を配布するのに、もうやっているよ。とか、それは問題があるよ。とか、教えてあげる。とか、一緒に勉強してみようかという読者の方がおられましたら、ぜひご一報下さい。

See you online soon!